横浜の春恒例イベント 花のフェア 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

毎年春に横浜みなとエリアで開催される花と緑のフェアは、車椅子で楽しめるイベントです。美しいお花を車椅子で鑑賞する主なバリアフリーコースを紹介します。

「ガーデンネックス横浜」として「みなとエリア」と「里山ガーデン」の2つのエリアがあり、春と秋の企画で「ガーデンシティ横浜」を推進します。横浜市の花は「バラ」で、春は「横浜ローズウィーク」が開催されます。そして「横浜市緑の協会」が40年以上前からおこなっている緑化推進運動「よこはま花と緑のスプリングフェア」が4月に開催されます。詳細は各イベントのホームページなどで確認してください。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

横浜スタジアムやチューリップ花壇がある横浜公園一帯から、山下公園方面へつながる日本大通りの歩道に、花壇、フラワータワー、ハンギングバスケットなど、様々なお花が飾られます。横浜公園内の「日本庭園」も含めて、このエリアは車椅子で散策できます。

過去の実績では、日本大通りの花壇は、4月中旬から5月のGWまで展示されます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

春の花イベントのメイン会場は山下公園です。花壇「未来のバラ園」は、段差を回避すれば車椅子で園内を散策できます。

山下公園

山下公園内には、数多くの創作花壇やお花がアレンジされたアートが展示されます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

山下公園全域、車椅子で散策できます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

例年、象の鼻パーク一帯にも創作花壇などが展示されます。山下公園から象の鼻パークへ車椅子で移動する場合、地上歩道を通行すると路面に小さなデコボコが多く、車椅子にガトゴト衝撃がきます。

山下公園出口横のエレベーターでブリッジに上り、そのまま象の鼻パークまで移動し、スロープ路を下りるルートは路面がフラットです。

象の鼻パークへ

山下公園に次ぐメイン会場は「港の見える丘公園」です。横浜イングリッシュガーデンを中心に、美しいお花を楽しめます。

車椅子では、元町駅から「アメリカ山公園」までエレベーターで上ります。そこから「港の見える丘公園」までは、一部急坂や狭い歩道を通行します。

「港の見える丘公園」から、洋館めぐりなど山手エリアの車椅子での散策路は、アップダウンが激しく、かつ歩道路面が石畳風でデコボコしています。車椅子向きの散策ではありません。

港の見える丘公園

港の見える丘公園

春の横浜はお花がいっぱいです。山下公園周辺は、車椅子で春の花のフェアを楽しめます。

2019年の「よこはま花と緑のスプリングフェア」の状況を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年2月に執筆しました)

横浜 そごう美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

そごう横浜店の6Fにある「そごう美術館」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

横浜 そごう美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

そごう横浜店は、駅直結で駐車場もあります。また駐車料金の障がい者減免制度がある、横浜市営駐車場からも車椅子でアクセス可能です。

横浜 そごう美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

そごう横浜店はエレベーターが2系統あります。そごう美術館がある6Fにはバリアフリートイレが用意されています。

横浜 そごう美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

そごう美術館には常設展はなく、年間で10本程度企画展が開催されます。観覧料の障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。美術館入口にある受付で手帳を提示して入館手続きを行います。

横浜 そごう美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

美術内はフラットな構造です。展示方法は企画展によって変わりますが、基本的には車椅子で問題なく鑑賞出来る美術館です。

そごう美術館

美術館の出口の先にミュージアムショップがあります。ショップも車椅子で利用できるスペース的な余裕があります。

そごう美術館

「横浜ベイクォーター・横浜そごう・日産本社」の情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)

横浜市立金沢動物園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

神奈川県横浜市の金沢自然公園は、激しいアップダウンがある地形です。中核施設の金沢動物園を中心に、車椅子からみたバリアフリー状況を紹介します。

金沢動物園

「金沢市民の森」や「横浜自然観察の森」などがある自然エリアの一角にある、約60万㎡の広大な敷地の公園が「金沢自然公園」です。金沢自然公園を拠点に、周囲の森まで続く複数のハイキングコースがありますが、これらは未舗装で段差があり車椅子では無理なコースです。

金沢自然公園

金沢自然公園は無料の「植物区エリア」と有料の「動物園エリア」に分かれます。

植物区エリアの半分以上は急斜面で、そこに大型遊具があるコーナーやバーベキュー場、梅林など様々な施設があります。このエリアは舗装された散策路が整備されていますが、急坂なので車椅子向きではありません。どこまで行けるかは、その人や介助者の体力次第です。

動物園エリア内は、すべて舗装された見学通路が整備されています。入口付近はフラットですが、その先はアップダウンがあります。一部傾斜が急な箇所があり、そこをクリア出来ないと園内の周回路を廻ることはできません。

したがって一般的な車椅子利用者の場合、「植物区エリア」の平坦な一部分と、「動物園エリア」を無理のない範囲で利用するのが標準的コースになります。

金沢自然公園

アクセスと駐車場の状況です。徒歩圏内に駅はありません。アクセスは車が便利です。

有料駐車場が2か所用意されています。駐車料金は障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で無料に減免されます。

高速道路である「横浜横須賀道路」から直結する「高速側駐車場」と、一般道路から利用する「正面口駐車場」があり、車椅子での利用方法が大きく異なります。

「高速側駐車場」は上り線からの入庫、下り線への出庫しかできません。障害者減免を受けるには、入庫時に駐車料金支払い機の横にある緊急電話をかけて指示に従ってください。カメラ付きインターフォンではありません。後続の車が続き、電話連絡で時間がかかるのが迷惑な場合は、いったん前金制度に従って料金を支払い、動物園入口の発券所で返金を受けることも出来ます。駐車場には10台分程度の身障者用駐車区画があります。駐車場から公園入口までは、極端な傾斜路を通らずに移動できます。

高速側車場

一般道路から利用する「正面口駐車場」にはスタッフが常駐しています。駐車料金支払い機の手前で、スタッフに障害者手帳等を提示して車椅子利用を申告します。身障者用駐車区画は一般駐車場とは別に坂の上にあります。車両通行止めの柵をあけていただき、公園スタッフのバイクの誘導に従って坂道を上ります。公園入口とほぼフラットな高さの場所に、身障者用駐車区画が3台分用意されています。

正面口駐車場

一般利用者は正面口駐車場から公園入口まで、無料で利用できる「コアラバス」で上ることができます。現在のところ「コアラバス」は車椅子乗車が出来ない仕様です。

「コアラバス」が運行される正面口駐車場から公園入口までの坂道は、細い舗装路で車のすれ違いが出来ません。そのため来園して坂を上るときは、公園スタッフが運転するバイクの誘導を受けます。帰るときは、坂上のバス停から出発した「コアラバス」の後ろについて坂を下ります。

バリアフリートイレの状況です。園内各所にバリアフリートイレが用意されています。現時点で10カ所あります。バリアフリートイレがないトイレは、動物園エリア内の「アメリカ休憩所」の階段の下にあるトイレだけです。

今回取材時の状況では、トイレによって設備更新の状況がバラバラで、ウォシュレットなど付加設備のあるトイレもあれば、老朽化が目立つトイレもありました。チャック出来た限り、ユニバーサルベッドのあるトイレは見つかりません。

障害者用トイレの状況

植物区エリアのバリアフリー状況です。駐車場から公園入口に向かうと、最初にあるトイレ休憩施設が「にこにこプラザ」です。駐車場からここまでのルートおよび「にこにこプラザ」周辺はほぼフラットで、車椅子で問題なく利用できます。

にこにこプラザ

そのままフラットな舗装通路を進むとカフェやショップが入る「ののはな館」があります。ドアは手動ですが館内はフラットで、車椅子で利用できます。館内にバリアフリートイレがあります。

ののはな館

「ののはな館」から動物園エリアに向かう通路は、多少のアップダウンはありますが車椅子で通行可能です。

動物園エリアに向かう通路

「こども広場」や「梅林」、「うきうき林」などがあるゾーンは、車椅子では辛い急坂を下ります。

動物園エリアに向かう通路

動物園エリアのバリアフリー状況です。横浜市立金沢動物園は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者2名まで入園料が無料に減免されます。入口の発券所で障害者手帳等を提示して無料入園券を発券していただく運用です。

動物園エリアのバリアフリー状況

入口から「なかよしトンネル」を通ります。トンネル内はフラットで、車椅子で通行できます。

なかよしトンネル

トンネルの先「わくわく広場」の周辺や「アフリカ区」は、ほぼフラットです。車椅子で問題なく利用できます。

アフリカ区

「オセアニア区」に行くには坂道を上ります。元気な介助者がいれば何とかなる坂道です。

オセアニア区

「オセアニア区」内のカンガルー舎に近づく見学ルートは、カンガルーの移動を防止するための2枚の手動ドアを開閉して出入りします。見学路はフラットな舗装路です。

「オセアニア区」内のカンガルー舎

コアラ舎内はフラットな構造です。車椅子で問題なく見学できます。

コアラ舎内はフラット構造

「ユーラシア区」と「アメリカ区」は、車椅子ではつらい急坂があります。

「ユーラシア区」と「アメリカ区」

急坂が始まる箇所の路面にサインがあるので、体力の範囲で無理なく利用して下さい。

「ユーラシア区」と「アメリカ区」

金沢自然公園は整備されていますが、車椅子では辛いアップダウンがあります。車で来園して、急坂を避けた無理のない移動範囲だけでも、車椅子で自然や動物を楽しむことが出来ます。

近隣にある豊かな自然に囲まれた山の中の施設「上郷森の家」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年10月の取材に基づいています)