横浜駅東口周辺はバリアフリーなエリア。車椅子で利用しやすい施設が並びます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
「横浜ベイクォーター」
「横浜ベイクォーター」は約75店舗が入るショッピングモールです。第一期開業が2006年、第二期の別棟開業が2010年。開業年次が新しい「ユザワヤ」などが入る別棟のほうが、より細やかなバリアフリー設計になっています。
バリアフリートイレは各階に配置。3F・4F・5F・6Fには2か所バリアフリートイレがあります。エレベーターは3系統配置。バリアフリー設備が複数配置されています。
アクセスは良好。「横浜そごう」経由になりますが、横浜駅から濡れずにアクセス可能です。
「横浜ベイクォーター」専用駐車場があります。市営の「ポートサイド地下駐車場」からも、エレベーターやペデストリアンデッキを通り、バリアフリーに小雨程度なら濡れずに来館できます。市営駐車場は、駐車料金の障がい者減免制度があり、3時間までは無料、以後は半額になります。
6Fには「ベイガーデン」と呼ばれる屋上公園があり、車椅子から、みなとみらい地区の眺望が楽しめます。
3Fのメイン広場周辺からでも、みなとみらい地区の眺望を楽しめます。むしろ海に近いのは3Fです。
更に2Fに降りれば「シーバス乗り場」へ。海沿いの「プロムナード」もあります。
次は隣接する「そごう横浜店」のバリアフリー状況です。
「そごう横浜店」
アクセスは便利です。地階B1・B2は横浜駅に直結。1Fはバスターミナル直結。2Fはパーキングとペデストリアンデッキに接続。8F・9F・10Fは隣接する「スカイビル」と連絡。B3は公共地下駐車場です。
1985年に開業した「横浜そごう」。バブル期直前の高揚感を体現した百貨店として、一世を風靡した店舗です。開業当時は「東洋一の売り場面積」で、キャッチコピーは「横浜が生んだ、世界最大級の百貨店」でした。
2012年から2014年にかけて、段階的に大規模な改装が行われ、バリアフリー面でも進化をしました。
以前は手動ドアしかない出入口もありましたが、現在では自動ドアになっています。店舗内のエレベーターは3系統あり上下階移動は便利。B2のデパ地下食品売り場の通路は、余裕のある通路幅です。
バリアフリートイレは、約半数のフロアに配置されています。
次は「はまみらいウォーク」を渡った先の「日産グローバル本社ギャラリー」のバリアフリー状況です。
「日産グローバル本社ギャラリー」
「日産グローバル本社ギャラリー」は、横浜駅方面からバリアフリーに移動出来ます。「はまみらいウォーク」他通路には屋根や庇があるので、ある程度の雨なら濡れません。
ショールーム機能に加え、日産の歴史を知るコーナー、オリジナルグッズを扱うショップ、カフェなどがあるバリアフリー施設です。
ギャラリー全体は基本的にバリアフリー。実車が展示され、多くの車は自由に乗降できます。
もちろん、コンセプトカーも展示されます。
横浜駅方面から「はまみらいウォーク」で来場した場合、みなとみらい地区方面から「みなとみらい歩道橋」で来場した場合、いずれも日産グローバル本社の2F「NISSAN ウォーク」に到着します。
車椅子利用者はここからエレベーターで1Fへ。「NISSAN ウォーク」中央部にある、空中通路のような通路を進むと、エレベーターが1基あります。
このエレベーターは1Fと2F間の移動専用。両ドア式のエレベーターで、1Fと2Fで開くドアが変わります。
両ドア方式は乗った方向のまま降りることができるので、車椅子には便利です。
バリアフリートイレは1Fにあります。ギャラリーの裏側で解り難い場所にトイレがあるので、不明な場合はスタッフに確認してください。男女別トイレの入口から一歩入った場所にそれぞれバリアフリートイレがあります。異性介護では、やや利用しにくいトイレです。
日産グローバル本社前の川から海にかけての遊歩道は「水際線プロムナード」。みなとみらい大通りには、階段とスロープで繋がり車椅子で利用できます。
みなとみらい地区方面に抜ける交差点デッキは「みなとみらい歩道橋」。エレベーター付きの歩道橋です。
横浜駅東口周辺は、車椅子で快適に利用できるバリアフリーエリアです。
「アウトレットパーク横浜ベイサイド」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年1月に加筆修正しました)