地図と測量の科学館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

茨城県つくば市、筑波研究学園都市の国土交通省国土地理院にあり、屋内外の常設展示と特別展示室、そして多彩なオリジナル商品があるミュージアムショップがある無料公開施設です。筑波研究学園都市には数多くの公開施設がありますが、その中でも地図と測量の科学館は、大人から子供まで楽しめる科学館として、幅広い層にお薦めします。車椅子からみた現地のバリアフリー状況と、展示やショップの概要を紹介します。

地図と測量の科学館

アクセスは車が便利。国土地理院の敷地に入ります。地図と測量の科学館には、広い来館者用の無料駐車場があります。身障者用駐車スペースは駐車場の入口付近、科学館に近い場所に数台分屋根なしで用意されています。

地図と測量の科学館

ここから科学館エントランスまで、約50ⅿ舗装路面を移動します。キャラクターは「マッピー君」です。

地図と測量の科学館

地図と測量の科学館は段差のないバリアフリー施設です。出入口は自動ドアでフラットな床面、車椅子で問題なく通行できます。

地図と測量の科学館

2021年8月時点では、事前予約制ではありません。入館時に検温を実施し、手指消毒をして、簡単な記帳を行い入館します。今回取材時は、滞在時間は60分以下にしてください、と案内されました。

科学館の1Fは開放的な空間です。エントランスの反対側は大きな窓ガラスが広がります。屋外展示コーナーを背景にした、記念撮影スポットになっています。

地図と測量の科学館

その横には伊能忠敬の顔出しパネルが用意されていました。ファミリーが楽しめる演出です。

地図と測量の科学館

2フロア構造でエレベーターが1基あります。かごのサイズは大型で、どんな車椅子でも問題なく収容します。

地図と測量の科学館

バリアフリートイレは、1Fと2Fにそれぞれ用意されています。2Fのトイレは折り畳み式のベビーベッドがあります。

地図と測量の科学館

1Fのトイレには、跳ね上げ式の長さが短いユニバーサルベッドがあります。全長130㎝程度のベッドです。

地図と測量の科学館

1Fのラウンジホールの床には、専用の赤青メガネで見ると、日本列島が立体的に見える「日本列島空中散歩マップ」が広がっています。置かれているメガネは消毒済みです。

地図と測量の科学館

1ⅿの高さから見ると、地球の上空100kmを空中散歩している目線になるそうです。もちろん床面はフラットなので、車椅子で空中散歩を楽しめます。

地図と測量の科学館

エレベーターで2Fへ上がります。常設展示室の出入口は通常はここです。現在はコロナ対策で、入口と出口が別々に設定されています。

地図と測量の科学館

地図と測量の科学館

常設展は下の写真のようなコーナーに分かれています。

地図と測量の科学館

展示室内はスペースに余裕があり、フラットな構造です。ほとんどの展示物は、車椅子で鑑賞できます。

地図と測量の科学館

地図と測量の科学館

「くにかぜ」の展示は、段の上にある構造です。

地図と測量の科学館

「くにかぜ」も一部そうですが、現在はコロナ対策で、手を触れられない展示物があります。

地図と測量の科学館

2Fの特別展示室もフラットな構造で、車椅子で問題なく観覧できます。年間に2本から3本の企画展示が開催されています。

地図と測量の科学館

売店と休憩室のバリアフリー状況です。1Fにある休憩室は飲食可です。開放的なガラス張りの部屋で、可動式のテーブル席が置かれています。車椅子で利用できるバリアフリーな休憩室です。

地図と測量の科学館

ミュージアムショップはオリジナル商品が並ぶ、中規模な売店です。通路は車椅子が通行できる幅が確保されています。「地図記号クッキー」「地図扇子」などが人気商品。人気の第一は「マップメモ」。店内にランキングが掲示されています。国土地理院発行の各種の地図も販売しています。

地図と測量の科学館

屋外展示の状況です。屋外展示場の名称は「地球ひろば」。大物展示物は、引退した測量用航空機「くにかぜ」と、日本列島球体模型です。日本列島球体模型は地球1/20万のサイズにした球体で、この上に登ると高度300㎞から日本列島を眺めていることになります。車椅子で球体登りに挑戦しかけましたが、かなり角度があるので断念しました。かなり無理をすれば、登れないこともありません。

地図と測量の科学館

今回取材時はアンケートに答えると、地図記号シールがいだけました。

地図と測量の科学館

官営の無料施設ですが、来館者を大切にしている科学館です。

地図と測量の科学館

6月3日は国交省が定めた「測量の日」です。コロナ禍以前は、毎年この日に近い日曜日に「測量の日 特別イベント」が開催されていました。国土地理院の職員が休日出勤して、来場客の応対を担当します。

このイベントが年間で最大のビッグイベント。来館者数は2,000人超ということですが、スペースに余裕があるので、車椅子でのイベント参加は十分可能です。

地図と測量の科学館

「地図と測量の科学館」は、筑波研究学園都市らしい知の拠点。屋内外ともバリアフリーで、車椅子で利用出来る施設です。

筑波研究学園都市の「つくばエキスポセンター」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年8月に書き直しました)

科学万博記念公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

科学万博記念公園は、1985年に開催された「つくば科学万博」会場跡地を活用した公園です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利です。50台程度を収容する無料駐車場がありますが、身障者用駐車区画はなく、舗装面は傷みがあり、園内への出入口は小さな段差があります。

休日の日中は満車の場合が多く、駐車場外に路上駐車が目立ちます。そのような状況では、車椅子で乗降する十分なスペースの確保に苦労する可能性が高い駐車場です。

駐車場から園内に入れば、車椅子での散策に大きな問題はありません。バリアフリートイレは、園内の公衆トイレに併設されています。

公園の名所「ぽっちゃん湖」は低地にあり階段ルートになりますが、迂回スロープルートが用意されています。

湖中央には車椅子で通行可能な小橋があり、そこから湖をみると大きな鯉が数多く生息。水鳥も棲んでいます。

やや長い迂回スロープになりますが、体力に問題がない車椅子利用者は「ぽっちゃん湖」まで進むことが出来ます。

中央部は自由に使える広い芝生広場で、その周囲は約300本の桜並木。テニスコートもあります。

駐車場の横の直線歩道は銀杏並木。この銀杏並木は200mほどある見事な並木です。もともとウォーキング・ジョギングコースとして設計されている直線歩道なのでバリアフリー。車椅子で快適に移動ができる銀杏並木です。

科学万博記念公園

公園のシンボルは「科学の門」。高さ10mの四柱門の中央部に金属ボールが下げられ、4方面から見るとそれぞれ、アルキメデス、ガレリオ、ニュートン、エジソンの顔にみえるモニュメントです。車椅子での見学は可能です。

「科学の門」は万博の展示物ではなく、万博閉幕後にこの公園のために新設された門です。

科学万博記念公園

ここは「つくば科学万博」の「Dブロック」。「緑と水のあふれる休憩場所」と位置付けられたエリアです。

ここにソニーの「ジャンボトロン」が設置されていました。25m×45mという、とんでもなく大きな画面をもつテレビ。科学万博のシンボルでした。現在テニスコートになっている地点が「ジャンボトロン」があった場所です。

アクセスは車が便利なのですが、駐車場のバリアフリーレベルは低い公園です。「科学万博記念公園」の園内は、車椅子で利用できます。

国立科学博物館の研究施設「筑波実験植物園」、通称「つくば植物園」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2017年6月の取材に基づいています)

つくばエキスポセンター 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

1985年に開催された「つくば万博」の展示施設が、翌1986年に「つくばエキスポセンター」として開館しました。車椅子からみた、エキスポセンターのバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利。エキスポセンターの専用駐車場があります。週末など繁忙期は有料で1回200円。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

一般駐車区画とは離れた職員通用口の近くに身障者用駐車区画が2台分用意されています。駐車料金の徴収スタッフに、車椅子利用を申告してください。駐車場所と館内へのルートを案内していただけます。車椅子利用者はスロープを通り、職員通用口から館内へ向かいます。

入館手続きは1F総合案内で。入館料は障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

「つくばエキスポセンター」は、屋内展示場、屋外展示場、プラネタリウムで構成される施設です。

館内は2フロア構成。職員通用口の近くの目立たない場所にエレベーターがあります。バリアフリートイレは合計3カ所に設置。プラネタリウムには車椅子席の用意があります。

古い施設なのでバリアフリー設計でありませんが、回避できない決定的な段差箇所は無いので、車椅子での施設利用は概ね可能です。

プラネタリウムは2005年に大改修をしていますが、その他の施設ハードは、ほぼ開館当時のままです。

展示内容は、屋内展示場2Fの中央部が「新展示」と称され、開館時から変わっています。

それ以外のほとんどの展示は、ほぼ「つくば万博」当時のものです。1985年に描かれた科学の未来を、そのまま見ることが出来る科学館です。

つくばエキスポセンター バリアフリー情報

屋内展示は、1Fが子ども向け体験展示で、2Fが当時の科学の最前線を紹介する展示です。いずれも最近の展示手法とは違う、昭和の展示空間です。原子力エネルギーや、アポロ計画が展示されています。

屋内のプラネタリウム館入口に「つくば85メモリアル」コーナーがあり「つくば万博」スタッフの制服や、マスコットなどが展示されています。他には当時の人型ロボットの展示も。30年の歳月を感じる展示です。車椅子で見学できます。

屋内にある「3Dシアター」はハードと映像ソフト両面で昭和感が溢れます。車椅子での鑑賞は可能です。

「第1休憩室」は昭和の空間のまま。車椅子で休憩ができます。

つくばエキスポセンター バリアフリー情報

巨大なロケットがシンボルの屋外展示も30年間ほぼ不変です。

ニュートン、ガリレオ、エジソンなどを意味する展示物など、いまでは滅多に見ることが出来ないタイプの造作物が数多くあります。30年という歳月の重みを感じる展示です。

「ゆるぎ石」など、車椅子で立ち寄れない箇所もありますが、屋外展示物の見学は車椅子で可能です。

つくばエキスポセンター バリアフリー情報

休日は多くの来場者で賑わいます。小さな子供連れの家族が多く、「つくばエキスポセンター」は未就学児の遊び場のようになっています。そのご両親が生まれたのが1985年前後。「つくば万博」を知らない世代が訪れる科学館です。

車椅子では職員通用口から館内へ入ります。1985年の施設ですが「つくばエキスポセンター」は、ほぼ全域を車椅子で利用できる施設です。

「つくば科学万博」会場跡地を活用した「科学万博記念公園」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2017年11月の取材に基づいています)