つくばエキスポセンター 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

つくばエキスポセンター バリアフリー情報

1985年に開催された「つくば万博」の展示施設が、翌1986年に「つくばエキスポセンター」として開館しました。車椅子からみた、エキスポセンターのバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利。エキスポセンターの専用駐車場があります。週末など繁忙期は有料で1回200円。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

一般駐車区画とは離れた職員通用口の近くに身障者用駐車区画が2台分用意されています。駐車料金の徴収スタッフに、車椅子利用を申告してください。駐車場所と館内へのルートを案内していただけます。車椅子利用者はスロープを通り、職員通用口から館内へ向かいます。

入館手続きは1F総合案内で。入館料は障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

「つくばエキスポセンター」は、屋内展示場、屋外展示場、プラネタリウムで構成される施設です。

館内は2フロア構成。職員通用口の近くの目立たない場所にエレベーターがあります。バリアフリートイレは合計3カ所に設置。プラネタリウムには車椅子席の用意があります。

古い施設なのでバリアフリー設計でありませんが、回避できない決定的な段差箇所は無いので、車椅子での施設利用は概ね可能です。

プラネタリウムは2005年に大改修をしていますが、その他の施設ハードは、ほぼ開館当時のままです。

展示内容は、屋内展示場2Fの中央部が「新展示」と称され、開館時から変わっています。

それ以外のほとんどの展示は、ほぼ「つくば万博」当時のものです。1985年に描かれた科学の未来を、そのまま見ることが出来る科学館です。

つくばエキスポセンター バリアフリー情報

屋内展示は、1Fが子ども向け体験展示で、2Fが当時の科学の最前線を紹介する展示です。いずれも最近の展示手法とは違う、昭和の展示空間です。原子力エネルギーや、アポロ計画が展示されています。

屋内のプラネタリウム館入口に「つくば85メモリアル」コーナーがあり「つくば万博」スタッフの制服や、マスコットなどが展示されています。他には当時の人型ロボットの展示も。30年の歳月を感じる展示です。車椅子で見学できます。

屋内にある「3Dシアター」はハードと映像ソフト両面で昭和感が溢れます。車椅子での鑑賞は可能です。

「第1休憩室」は昭和の空間のまま。車椅子で休憩ができます。

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巨大なロケットがシンボルの屋外展示も30年間ほぼ不変です。

ニュートン、ガリレオ、エジソンなどを意味する展示物など、いまでは滅多に見ることが出来ないタイプの造作物が数多くあります。30年という歳月の重みを感じる展示です。

「ゆるぎ石」など、車椅子で立ち寄れない箇所もありますが、屋外展示物の見学は車椅子で可能です。

つくばエキスポセンター バリアフリー情報

休日は多くの来場者で賑わいます。小さな子供連れの家族が多く、「つくばエキスポセンター」は未就学児の遊び場のようになっています。そのご両親が生まれたのが1985年前後。「つくば万博」を知らない世代が訪れる科学館です。

車椅子では職員通用口から館内へ入ります。1985年の施設ですが「つくばエキスポセンター」は、ほぼ全域を車椅子で利用できる施設です。

「つくば科学万博」会場跡地を活用した「科学万博記念公園」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2017年11月の取材に基づいています)