坂東郷土館ミューズ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

茨城県坂東市にある図書室と資料室、天体観測ドーム、視聴覚ホールがある複合施設です。天文台は階段を上りますが、その他はバリアフリー仕様です。常設資料室はいわゆる郷土資料館で、郷土の歴史と文化、特産さしま茶の解説などが常設展示されています。そして年間6本ほど面白い無料企画展が開催され、多くの来場者でにぎわいます。

アクセスは車が便利。来館者用の駐車場があり、身障者用駐車スペースが設けられています。

坂東郷土館ミューズ

駐車場から坂東郷土館ミューズのエントランスにかけて、車椅子での移動に問題になる大きな段差はありません。

坂東郷土館ミューズ

中庭空間を取り囲むように建つ施設です。建築物として面白い設計です。

坂東郷土館ミューズ

資料室内はフラットでスペースに余裕がある構造です。車椅子で問題なく利用できます。

坂東郷土館ミューズ

常設展示資料の多くは車椅子から見やすい展示です。ケース内提示物も横からの視線になりますが車椅子から観覧できます。

坂東郷土館ミューズ

バリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

坂東郷土館ミューズ

坂東郷土館ミューズは企画展が面白い無料施設です。

(本稿は2023年9月に書き直しました)

同じ坂東市にある「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

豊田城 常総市地域交流センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

茨城県常総市の「豊田城」は、地域の歴史と民俗を紹介する展示室や展望室がある公共施設です。車椅子での利用には注意すべき点があります。現地のバリアフリー情報を紹介します。

茨城県常総市の「豊田城

豊田城の概要です。高さ48.5mの天守閣がある7階構造の施設です。

1Fはホールとロビー。2Fはホールと図書室。3F、4F、6Fが常設展示室。5Fはフリースペース。7Fが展望室になっています。

中世にこの地を豊田氏が治めていた史実はありますが、その居城は別の場所で天守閣はありません。豊田城はバブル期に企画され、旧石下町が22億円を投じて1992年に竣工しました。

2015年秋の豪雨で鬼怒川が氾濫した時には、市民千人の避難場所になり、一般公開は中止。一部リニューアルをして2017年4月から再公開されています。

高さ48.5mの天守閣がある7階構造の施設です。

アクセスは車です。20台ほど収容する無料駐車場があります。身障者用駐車区画はありません。また豊田城内にはバリアフリートイレはありません。駐車場脇の公衆トイレにバリアフリートイレがあります。

駐車場からお城入口へ向かいます。そこに建つ銅像は、地元の出身の長塚節です。

銅像は、地元の出身の長塚節

その横を通り緩やかなスロープ路を上ります。この間約50mで屋根はありません。

豊田城の入口にドアが2枚あります。1枚目は自動ドアで2枚目が手動ドアです。車椅子では苦戦するタイプの手動ドアなので、介助者がいると助かります。

高さ48.5mの天守閣がある7階構造の施設です。

3Fから7Fは有料施設ですが、2017年の再公開以来、期間限定の無料公開が継続しています。現時点で、2022年3月末までは無料公開です。

上下階の移動は1基のエレベーターを利用します。7Fが展望室なのですが、エレベーターは6Fまで。そこから階段で7F展望室へ上る構造なので、車椅子では7F展望室には行けません。

5Fは企画展のフロアでしたが、2017年の改装で飲食OKのフリースペースに変わりました。車椅子での利用は可能です。

地域の歴史や民俗を紹介する展示室の状況です。

3Fが「いしげの歴史」、4Fは「いしげの産業」の展示。竪穴式住居や土器などから始まる、アナログで古典的な民族資料の展示です。

そして6Fが「長塚節デジタルミュージアム」。壁面にプロジェクションマッピンが写る展示です。2017年の改装で誕生しました。

長塚節デジタルミュージアム

3F、4Fそして6Fの展示室内は、フラットな構造で車椅子での展示見学は可能です。

R294を走ると見える天守閣「豊田城」は、現時点では無料公開が続く、旧石下町の民俗資料館のような施設です。

常総市の農産物直売所「産直市場元気村」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年8月に加筆修正しました)

北茨城 岡倉天心五浦六角堂 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

岡倉天心が後半生を生きた、茨城県北茨城市の「五浦六角堂」は、車椅子での見学は大変苦労します。現地の状況を紹介します。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

五浦の六角堂は、現在は茨城大学の管理施設で、正式名称は「茨城大学五浦美術文化研究所」です。東日本震災の津波で六角堂は流出しましたが、その後完全復元されています。

有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入場料が無料に減免になります。ただし施設は坂と段差がある構造です。車椅子での見学には限界があります。

アクセスは車が便利です。六角堂施設入口から100mほど先に無料駐車場、施設専用駐車場と県立駐車場があります。どちらも砂利面の未舗装で傾斜がある車椅子では苦戦する駐車場です。

駐車場から歩道のない舗装車道を通り施設入口に到着します。入口は登録有形文化財の「長屋門」。百年前の面影を今に伝える立派な門です。段差がある門ですが、一部簡易スロープがあるので、車椅子では慎重に通行します。

この門が入場受付です。障害者手帳等をここで提示して、入場料金の減免手続きをします。

段差のある門を通過すると、舗装された直進路があります。左にある「天心記念館」は出入口が段差で車椅子は入館できません。その先に「ウォーナー像」があります。

ここから先が階段路またはスロープ化された急坂路です。スロープはおそらく車椅子のために後付された路だと思われますが、激しい下り急坂スロープです。車椅子は慎重に進んでください。

急坂の下、その先が六角堂です。六角堂はさらに階段の下にあるので車椅子ではたどり着けません。階段の上から六角堂の屋根の一部を眺める、車椅子ではここまでが限界です。

オリジナルの六角堂は東日本大震災の津波で流出しました。現在の六角堂は再建されたものです。

岡倉天心五浦六角堂

施設低地部に住居であった「天心邸」と「亜細亜ハーなり」石碑があります。この2つは車椅子で見学が可能です。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

現地の解説では震災の津波は「天心邸」の軒下まで到達したそうです。2施設とも流出せずにすみました。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

健常者はこの先階段路で出口に向かいます。車椅子利用者は、来た道の急坂を逆に上ります。

今回訪問した日は、台風の影響で波が荒い日。大波が五浦の岩にくだけます。東京を捨て「アジアは一つ」の理想に燃えた天心が選んだ永住の地。怖いほどの自然との対峙が彼の後半生の思想と合致したのでしょうか。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

「五浦六角堂」の車椅子見学は大変です。車椅子で訪れる場合は、複数の介助者との同行をお薦めします。

北茨城市の「天心記念五浦美術館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2017年9月の取材に基づいています)