県立群馬緑化センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

群馬県邑楽町の「群馬緑化センター」は、花木園や庭園見本園がある、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2016年6月の取材に基づいています。

 

所在地住所の読み方は「おうら」町。館林の隣町で「多々良沼公園」の近くです。

入園無料の県立センターです。テーマ別のお庭や樹木で出来た迷路などがある施設で、センター内は一部未舗装路面の箇所がありますが、ほぼ全域が車椅子で利用可能です。

 

管理棟「緑化センター」の中と、独立トイレ棟に障害者用トイレがあります。

「群馬緑化センター」は、県民向けの緑の相談室や各種の植物系のお教室を開催します。「緑化センター」棟はその活動拠点です。

県立群馬緑化センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

敷地内に入ると無料駐車場があります。

駐車場から園内への入口にある車止め柵の向こう側に、障害者用駐車区画のラインが引かれています。柵を移動させないと、車が進入できない障害者用駐車区画があります。

 

駐車場のすぐ横は「日時計花壇」ゾーンで、季節の花が植栽されています。

このゾーンは未舗装路面でデコボコがあるので、車椅子での移動は注意してください。それでも車椅子で何とか通行できます。

 

その先は「見本庭園」ゾーン。この名称からのイメージとは異なりますが「ゴルフができるお庭」、「細長いお庭」など、コンセプト系ミニガーデンがあります。また生け垣になる植物が、比較対照出来るコーナーがあります。

一部未舗装路面で、ところどころにデコボコがあります。車椅子では慎重に移動してください。

 

その先に管理棟である「緑化センター」があります。入口はスロープ対応です。内には群馬の植物に関する展示紹介コーナーがあります。

 

「緑化センター」の先には「芝生広場」。バリアフリーな周回路があるので、車椅子で散策できます。

 

「芝生広場」横には「迷路」。生け垣に使われる植栽で簡単な迷路が造作され、車椅子でも迷路内に入ることが出来ます。

車椅子からの目線だと、生け垣は目の上の高さになり、勘が悪いと迷います。生け垣迷路は車椅子で楽しめます。

 

以上で敷地の約半分程度を紹介しました。

残りの半分は森です。3つの森に分かれた命名がされていますが、いずれも木立の中の散策路を歩きます。

ルートのほとんどは未舗装路ですが、デコボコに気をつけて進めば、車椅子でもなんとか通行できます。ただし雨上がりや、冬の霜どけなどには注意が必要です。

散策路の東屋は、車椅子で利用できる段差のない設計です。

 

県立の施設ですが、休園は年末年始だけです。「緑化センター」は9時から17時の開館ですが、庭園など屋外施設は24時間開放されています。

 

ほとんどの施設と散策ルートが、多少のデコボコが通行出来る人なら、車椅子で利用できます。群馬緑化センターは、バリアフリーな施設です。

群馬「赤堀花しょうぶ園」車椅子鑑賞ガイド バリアフリー情報

6月には2万4千株の菖蒲が咲き誇る、群馬県伊勢崎市の「赤堀花しょうぶ園」は車椅子で鑑賞可能なバリアフリー菖蒲園です。

2016年6月3日から6月24日開催の「花しょうぶ園まつり」を取材しました。車椅子からみた、現地の状況を紹介します。

 

 

関東地方ではトップレベルの植栽面積11,400㎡を誇る、細長い菖蒲園です。

一般に菖蒲園は、デコボコで車椅子では苦戦することが多いのですが、ここは舗装路から、菖蒲園全体を見回ることができます。

「赤堀花しょうぶ園」は入場無料です。

群馬「赤堀花しょうぶ園」車椅子鑑賞ガイド バリアフリー情報

駐車場があり「花しょうぶ園まつり」期間中は有料と案内されています。

駐車場に向かうと、やや南側の場所に「障害者←」という小さな看板がありました。障害者用駐車場の案内かと判断し、細い脇道に入ると、50台は収容できそうな、無料の障害者用駐車場がありました。HPなどでは「イベント会場」と告知されている場所です。

全く何の告知もされていないので、毎年、毎日、障害者用駐車場として開放されているのかは不明です。

障害者用駐車場は舗装された駐車場で、細長い「赤堀花しょうぶ園」の中央部にあります。

 

この駐車場から舗装路を通り、「赤堀花しょうぶ園」脇を通る舗装路にそのまま行くことができます。車椅子での移動に問題はありません。

今回取材時は、高齢者福祉施設から2団体が来場していました。みなさん、車椅子で花菖蒲を楽しんでいます。

群馬「赤堀花しょうぶ園」車椅子鑑賞ガイド バリアフリー情報

頑張れる車椅子利用者には、より花に近づくルートがあります。

舗装された道路の脇に、赤堀しょうぶ園はありますが、舗装路は赤堀花しょうぶ園よりも1mほど高く、花菖蒲を見下ろす鑑賞になります。

赤堀花しょうぶ園の反対側は、未舗装の散策路。この未舗装路は赤堀花しょうぶ園と同じ高さで、より近くで花菖蒲を楽しむことが出来ます。

未舗装路ですが、多少のデコボコや傾斜を我慢できる人なら、車椅子で通行可能なレベルです。

一番の難所は、舗装路から未舗装路側に渡る「橋」で、菖蒲園内に何本も橋が架かっていますが、ほとんどが段差のある橋です。車椅子でギリギリなんとか渡れる橋は一本だけあります。

橋の乗り継ぎ箇所や両脇にやや段差があり、橋自体は緩い傾斜橋です。これを乗り越えられたら、「赤堀花しょうぶ園」と同じ高さの未舗装路側に、車椅子でも行くことができます。前出の老人福祉施設の皆さんも、渡っていました。

群馬「赤堀花しょうぶ園」車椅子鑑賞ガイド バリアフリー情報

「赤堀花しょうぶ園」は、「国指定史跡 女堀(おんなほり)」にあります。

以下「女堀」を紹介します。

1108年に浅間山が噴火し、火山灰でこの周辺の土地が荒廃。土地再生のために、12世紀に造られた農業水路の跡で、全長は13km近くになるそうです。

調査の結果、残念ながら用水路として機能した形跡はなく、未完の用水路に終わったとされています。中世の人が挑戦し、挫折した灌漑施設の遺構です。

 

障害者用駐車場には公衆トイレがあり、障害者用トイレがあります。今回取材時の状況では、あまりお薦めできるレベルのトイレではありませんでした。

菖蒲園全体をゆっくり車椅子で鑑賞すると、最短で20分くらいは必要な規模です。休憩をすませてから、来場することをお薦めします。

 

200mは続く花菖蒲の畑で、品種は多数あります。「赤堀花しょうぶ園」は、車椅子で楽しめるバリアフリーな菖蒲園です。

世界遺産 富岡製糸場 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

群馬県の富岡製糸場は、段差構造の箇所もありますが、公開エリアの多くを車椅子で見学できます。ただし砂利路面やガタゴトした未舗装路を進む箇所があります。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

世界遺産 富岡製糸場 車椅子見学ガイド バリアフリー情報なお本稿は2019年12月の取材に基づいています。富岡製糸場は保存整備事業が進行中です。富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

○車椅子でのアクセス方法

アクセスは車が便利です。周辺の駐車場の状況です。

富岡駅の近くに市営の無料駐車場がありますが、徒歩10分以上かかります。

一般的によく利用されるのは有料の「市営宮本町駐車場」です。富岡製糸場までは500mの距離で、フラットな舗装路を通行します。「市営宮本町駐車場」には障害者用駐車区画と障害者用トイレがあります。駐車料金の障害者減免制度はありません。

市営宮本町駐車場

富岡製糸場により近い場所に、複数のコインパーキングや、呼び込みをしている民間駐車場があります。

 

○見学料の障害者減免制度

正面入口から敷地内に入ります。入口周辺のアプローチはフラットな舗装路です。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

見学料の障害者減免制度があり、本人と介助者1名の見学料が無料に減免されます。発券所で障害者手帳を提示して手続きを行います。

解説員による有料のガイドツアーが催行されます。希望する場合は発見所で申し込みます。

その先もフラット舗装路を通行して、「東置繭所」1Fにある最初の展示コーナー「ガイダンス展示」に向かいます。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

○東置繭所1Fのバリアフリー状況

東置繭所1Fは建物内に展示があります。

建物の出入口は段差をスロープ化しています。ラフなスロープですが、車椅子でそれほど苦労せずに出入りは可能です。

ガイダンス展示は、フラットな床面に大きな展示物や映像コーナーがある施設です。車椅子での見学は可能です。

展示の並びにお土産ショップがあります。店内のスペースに余裕はありませんが、空いていれば車椅子での立ち寄り、買い物は可能です。

東置繭所1F、反対側の屋内にはシルクギャラリーがあります。ここも車椅子で見学可能です。製糸作業の実演、企画展の開催、そして絹製品の販売コーナーがあります。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

○繰糸所のバリアフリー状況

東置繭所1Fの見学が終わると、次は隣の「繰糸所」内部の見学です。東置繭所から繰糸所までのルートは、フラットな舗装路です。

スロープを上り繰糸所内部に入ります。内部の床面はフラットで、車椅子で問題なく見学出来ます。映像での紹介コーナーもあります。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

繰糸所内部は一方通行での見学になり、ルートに従って進み外部に出ると、障害者用トイレがあります。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド 

○障害者用トイレの状況

繰糸所に隣接する障害者用トイレは、内装がタイル張りのとても広いトイレです。小型のユニバーサルベッドがあります。

富岡製糸場 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

富岡製糸場

今回12月の取材時、トイレの外窓は空けられていました。トイレには暖房はなく、便器はウォームレット付きです。

富岡製糸場にはもう一か所、「社宅群」にある独立棟トイレに、障害者用トイレがあります。

 

○首長館から寄宿舎へ

東置繭所と繰糸所以外は、外からの見学になります。内部見学はできません。

富岡製糸場

次の見学コースは「首長館(ブリュナ館)」。繰糸所から先は未舗装路面です。一部ゴムマットが敷かれた箇所がありますが、固く薄い砂利がある路面を車椅子で進みます。

富岡製糸場

見学コースは「首長館」から「寄宿舎」へ進みます。寄宿舎周辺の路面は、見学コースの中で最も荒れた未舗装路面です。かなりデコボコがあるので、車椅子を慎重に進めて下さい。

富岡製糸場

富岡製糸場

○診療所、女工館、検査人館へ

見学コースは元来た道を引き返しながら、「診療所」、「女工館」、「検査人館」などの横を通ります。

富岡製糸場

富岡製糸場

繰糸所の近くまで、再度同じ未舗装路を通行します。

富岡製糸場

富岡製糸場

○社宅群からエンジン展示施設へ

そのまま東置繭所前まで戻ります。ここから先はルート順の指定はありません。

東置繭所を通り過ぎて直進すると「社宅群」エリアにでます。このエリアは未舗装路面で、一部の悪路区間にゴムマットが敷かれています。

富岡製糸場

社宅群を抜けると「ブリュナエンジン(復元機)動態展示施設」があります。これは古いエンジンを稼働させる新しい建物の施設です。定期的に昔のエンジンを動かしています。

エンジンのまわりを車椅子で一周することができます。エンジンを上から覗き込む台は階段で上ります。

富岡製糸場

○東置繭所の2Fへ

エンジン展示施設から東置繭所へ向かうと、2Fへの階段見学コースがあります。エレベーターはありません。

富岡製糸場

階段を上ると2Fの巨大な空間が見学できます。

富岡製糸場

富岡製糸場

古い施設なので基本構造がバリアフリーではありませんが、見学コース上の決定的な段差箇所にはスロープが設置されています。富岡製糸場の現時点での見学コースでは「東置繭所2F」が車椅子不可。「寄宿舎」前の路面が、車椅子での移動に苦労します。