館林市役所「城町食堂」と「第一資料館」車椅子利用ガイド バリアフリー情報

群馬県の館林市役所には、来庁者用の広い無料駐車場があり、身障者用駐車スペースが複数か所に用意されています。

館林市役所

館林市役所の敷地内に人気グルメ店があります。2018年創業の「城内食堂」は、平日はランチ、ティータイム、ディナーまで営業。カフェメニューは「百年パンケーキ」が看板メニューです。今回取材時はランチタイムでしたが、5組がウェイティングしていました。席はテーブル席と座敷席。店内にバリアフリートイレがあります。現在では姉妹店が館林美術館内で営業しています。

館林市役所

館林市役所敷地内には、観覧無料の「館林市第一資料館」があります。資料館は図書館の建物内にあり、展示室は1Fと2Fで、エレベーターはありません。

館林市役所

資料館のエントランスは開放的な構造で、段差なく車椅子で入館できます。

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1Fに館林城のジオラマがあり、その構造や変遷を音声で学べます。

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天神二子古墳から出土した「女子像埴輪」や、甲冑武具などの展示があります。

館林市役所

階段で上がる2Fは、館林の縄文時代からの歴史や、里沼の紹介など。展示室の中央部に、印象的なイメージ展示があります。

館林市役所

館林市役所には、寄り道がしたくなる施設があります。

館林市にある大型店「JA邑楽館林農産物直売所 ぽんぽこ」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年11月に執筆しました)

渡良瀬渓谷 高津戸峡 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

渡良瀬川の中流、群馬県みどり市にある高津戸峡は、歩行者専用の「はねたき橋」などから、車椅子で渡良瀬渓谷の景観を楽しめるバリアフリーな観光地です。周辺の施設を含めて、車椅子からみた高津戸峡のバリアフリー状況を紹介します。

〇「はねたき広場」から「はねたき橋」へ

高津戸峡はわたらせ渓谷鐡道の大間々駅の近くにあります。駅から徒歩でのアクセスが可能です。車椅子観光でお薦めしたい「はねたき橋」までは、駅から約500ⅿです。

高津戸峡

車利用の場合、「はねたき橋」に便利な無料駐車場は、「はねたき広場」の駐車場です。身障者用駐車スペースが用意されています。

高津戸峡

広場から「はねたき橋」までは、約150ⅿです。

高津戸峡

「はねたき広場」の公衆トイレには、バリアフリートイレが用意されています。

高津戸峡

舗装路面を通行して「はねたき橋」まで行くことができます。最後の直線路に入る下の写真の地点に、高津戸峡遊歩道まで100ⅿという案内板があります。高津戸峡遊歩道は車椅子では無理な段差路です。

高津戸峡

下り坂を進むと「はねたき橋」が見えてきます。

高津戸峡

「はねたき橋」の入口は車止めがありますが、左から2番目の間隔が少し広く開いています。車椅子への配慮だと思われます。普通サイズの車椅子は通過できます。

高津戸峡

橋面はフラットな構造で、すれ違いができる幅があります。

高津戸峡

橋の中央部に、渓谷を観覧するスペースが用意されています。

高津戸峡

そこから観た下流方面の景観です。車椅子からこのような渓谷美を楽しめるバリアフリースポットは希少です。

高津戸峡

下の写真は、上流方面の景観。ゴツゴツの岩がありますが、すぐ先が高津戸ダムで、一部はコンクリートです。天然と人口が交じり合った姿が眼下にあります。

高津戸峡

〇はねたき道了尊のバリアフリー状況

「はねたき橋」の近くにある「はねたき道了尊」は、「どうりゅうさん」の呼び名で親しまれている、250年以上の昔から地元で信仰されている「ねじりん棒のほとけさま」です。

境内は砂地に舗装通路が整備されています。通路上から車椅子でお参りができます。

高津戸峡

「はねたき道了尊」のお姿は、白狐の背に乗り、右手に子供の心に宿ろうとする悪鬼を懲らしめる「ねじり棒」を持っています。子供がまっすぐに育ってほしいと思う、親の願いを聞き入れてくださいます。

高津戸峡

境内には他に「ねじり棒」の祠、天狗の大下駄、不動明王の祠などが祀られています。

高津戸峡

天狗の大下駄は、天狗のように健脚でいられることを触って祈ります。少し無理をして砂路面に乗り込めば、車椅子から大下駄に手が届きます。

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〇神明宮のバリアフリー状況

「はねたき広場」の南側に、大間々の鎮守様「神明宮」が鎮座しています。参道付近はやや荒れていますが、舗装路面が整備されています。

高津戸峡

鳥居から社殿までは、舗装された参道です。

高津戸峡

手水舎は砂利路面に下りた先の段差の上にあるので、車椅子でのお浄めは苦戦します。

高津戸峡

創建は1347年、この地に遷座したのは1597年と伝えられる古社です。現在の社殿は2000年に再建されました。

高津戸峡

〇ながめ駐車場と高津戸橋のバリアフリー状況

高津戸峡の観光駐車場として「ながめ北駐車場」と「ながめ西駐車場」が用意されています。神明宮の南側に隣接しているのが「ながめ北駐車場」です。身障者用駐車スペースが設定されています。

高津戸峡

駐車場の公衆トイレにはバリアフリートイレが用意されています。

高津戸峡

「ながめ西駐車場」は北駐車場から道を挟んだ反対側にあります。駐車場の最も奥に、身障者用駐車スペースが設定されています。その先にみえる赤い橋が高津戸峡に架かる「高津戸橋」です。車道と歩道が整備されています。

高津戸峡

「高津戸橋」の歩道からも、車椅子で高津戸峡の景観を楽しめます。

高津戸峡

車椅子では行けませんが、渓谷沿いの遊歩道から観た赤い「高津戸橋」は、絶景ポイントとして人気です。

高津戸峡

〇ながめ公園のバリアフリー状況

「ながめ西駐車場」に隣接して、高台に広がる公園「ながめ公園」があります。「ながめ」とは、眺めがよいことが語源ということです。

高津戸峡

今回取材時は、ながめ公園で「関東菊花大会」が開催されていました。パンフレットをみると、例年は有料展のようですが、2021年は無料で観覧できました。

高津戸峡

ながめ公園北口です。公園内ではここがもっとも低い場所。この先は上り坂が続きます。車椅子では園内の移動に体力が必要です。無理のない範囲で園内を散策してください。今回取材時は、園内の約半分を散策しました。

高津戸峡

階段路には段差回避スロープが設置されています。

高津戸峡

見事な菊花を観賞しながら、坂道を上がりました。

高津戸峡

公園の高台から、高津戸峡の景観を楽しめます。

高津戸峡

高台に飾られた見事な菊花の一つです。

高津戸峡

「ぐんまちゃん」菊花がありました。バックにあるのは、いまも生きる芝居小屋、昭和12年築の「ながめ余興場」です。地下資料室があり有料で見学できますが、段差構造のため車椅子では見学できません。

高津戸峡

高津戸峡は「はねたき橋」と「高津戸橋」から、車椅子で渡良瀬渓谷の景観を楽しめます。特に「はねたき橋」はお薦めです。

わたらせ渓谷鐵道の駅にある列車のレストラン「清流」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年11月に執筆しました)

群馬県立ぐんま昆虫の森 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

群馬県桐生市にある「昆虫」をテーマにした体験型教育施設です。開園は2005年。敷地面積は45ha。ひとつの里山を丸ごと活用しているような「昆虫の森」です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

核施設の「昆虫観察館」は、建築家安藤忠雄氏の設計。ガラスのドーム屋根、曲線の打放しコンクリート内外壁、大きな池などのデザインが魅力です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

坂道や多少のデコボコ路でも長距離移動ができる人は、悪路を避ければ、ほぼ里山全体を車椅子で散策できます。ただしかなりの体力が必要です。本稿では無理なく車椅子で利用できる、昆虫観察館周辺のバリアフリー状況を紹介します。

群馬県立ぐんま昆虫の森

アクセスは車が便利です。約300台を収容する来園者用の無料駐車場があります。

群馬県立ぐんま昆虫の森

身障者用駐車スペースは、施設入口の近くに合計で10台分ほど用意されています。

群馬県立ぐんま昆虫の森

駐車場から舗装された緩い傾斜の坂道を進みます。

群馬県立ぐんま昆虫の森

その先にチケット売り場があります。チケットは段差回避スロープの奥にある自動販売機で購入します。

群馬県立ぐんま昆虫の森

群馬県立ぐんま昆虫の森の入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。チケット売り場の右側が入園口です。ここに窓口があるので、障害者手帳等を提示して入園します。

群馬県立ぐんま昆虫の森

入園口から昆虫観察館の入口までは、折り返しスロープの上り坂を約200ⅿ進みます。それほど急な坂ではないので、ある程度の体力のある人、または介助者は車椅子で通行可能な坂道です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

昆虫観察館の入口は館の3Fです。坂道を通りながら、1Fから3Fの高さに上がっています。館の入口まで段差はまったくありません。

群馬県立ぐんま昆虫の森

この坂道を回避するルートがあります。本格的な坂道が始まる手前にある、通常は昆虫観察館からの出口として利用される路に曲がります。正規ルートを逆走することになりますが、問題なく移動できます。このルートを通ると、昆虫観察館の1Fに着きます。つまりほとんど坂道を上がらずに昆虫観察館に行くことができます。そして館内のエレベーターを利用して3Fに上がることが出来ます。

群馬県立ぐんま昆虫の森

昆虫観察館内のバリアフリー状況です。正規ルートである3Fエントランスから入館する順で、昆虫観察館を紹介します。昆虫観察館はバリアフリー施設で、バリアフリートイレは3Fと1Fに用意されています。3Fは総合案内などがあるフロアで、本格的な展示物はありません。今回取材時は、群馬の小学生が描いた昆虫の絵が展示されていました。

群馬県立ぐんま昆虫の森

3Fから展示室がある2Fへ移動する専用エレベーターを利用します。

群馬県立ぐんま昆虫の森

展示室の手前はクラフトコーナー。良くできた面白い作品が展示されていました。

群馬県立ぐんま昆虫の森

展示室の入口に車椅子ルートの案内があります。1Fへ下りる通常ルートは階段なので、またここに戻るルートが案内されています。

群馬県立ぐんま昆虫の森

展示室に入ります。デザインされた展示室で、フロアはカーブ構造で区切られ、床面は下り坂。展示を観覧しながら、徐々に1Fに近づく設計です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

曲がりながら、下りながら、展示を観覧します。

群馬県立ぐんま昆虫の森

展示室の区切りが穴構造です。そして2F展示室の終点、1Fへ下りる階段路手間まで行き、元来た道を引き返し、2Fから1Fへ下りるエレベーターを利用します。

群馬県立ぐんま昆虫の森

1Fは映像ホールと展示室があり、その横に昆虫観察館の目玉施設「昆虫ふれあい温室」があります。温室へはフラットな通路で移動します。

群馬県立ぐんま昆虫の森

昆虫ふれあい温室内の通路は、緩やかな下り坂です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

車椅子で植物と昆虫を観察しながら、進むことが出来ます。

群馬県立ぐんま昆虫の森

昆虫ふれあい温室は、高いガラス天井に守られた森です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

横から観た外観は一面がガラスです。

群馬県立ぐんま昆虫の森

熱帯性の植物が生い茂ります。

群馬県立ぐんま昆虫の森

そして無数の蝶々が舞っています。

群馬県立ぐんま昆虫の森

羽を休める蝶々。

群馬県立ぐんま昆虫の森

花の蜜を吸う蝶々。

群馬県立ぐんま昆虫の森

羽を広げる蝶々。

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そして出口に着きます。ここに「蝶々が体についていませんか」と掲示があります。良く確認してから、昆虫ふれあい温室を後にします。

群馬県立ぐんま昆虫の森

昆虫観察館周辺のバリアフリー状況です。昆虫ふれあい温室を出ると正面に大きな池が配置されています。この池も安藤氏の設計です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

振り返ると、安藤建築が楽しめます。

群馬県立ぐんま昆虫の森

施行した竹中工務店のHPでは「複雑な造形のドーム屋根には、1辺2.5mの三角形の強化ガラスが1,287枚使用された。一片一片の形状が微妙に異なる200種類のガラスを使用しているため、曲面の屋根をいかに高精度に取り付けるかが施工上のポイントとなった」と説明されています。

群馬県立ぐんま昆虫の森

隣接して「別館昆虫観察館」があります。1Fはミュージアムショップと軽食コーナー、バリアフリートイレがあります。そしてB1が「フォローアップ学習コーナー」。昆虫の学習ができる図書室です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

今回取材時は、コロナ対策でフォローアップ学習コーナーは閉鎖されていました。エレベーターがあるので、学習コーナーは構造的には車椅子で利用できます。

群馬県立ぐんま昆虫の森

もう一つ、隣接して「食草・育成温室」があります。

群馬県立ぐんま昆虫の森

見学路の入口から中へ入ります。

群馬県立ぐんま昆虫の森

見学ツアーに申し込むと、土足禁止の温室内を見学できます。今回取材時は、コロナ対策で見学ツアーは中止されていました。

群馬県立ぐんま昆虫の森

自由に見学できるガラス越しの観察ポイントです。温室内で蝶々が飼育されています。

群馬県立ぐんま昆虫の森

以上で昆虫観察館及びその周辺をすべて見学しました。池に沿って設置された木道を通り、出口方面へ進みます。

群馬県立ぐんま昆虫の森

体力のある人は、このあとアップダウンコースに挑んでください。「富士山沼ゾーン」「桑畑ゾーン」「雑木林ゾーン」があります。

群馬県立ぐんま昆虫の森

群馬県立ぐんま昆虫の森は、そのすべてを車椅子で走破するのは大変ですが、昆虫観察館及びその周辺は車椅子で見学できます。

古い建物が残る織物の街、桐生市内のバリアフリー観光情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年11月に執筆しました)