洞窟から差し込む光が水面に反射してハート形を描き出す「亀岩の洞窟」は、千葉県君津市の笹川上流に整備された清水渓流広場にあります。観光ポイントは濃溝の滝と亀岩の洞窟の見学、そして蛍が舞う木道の散策です。無料駐車場からこれらをつなぐ「散歩道」が整備されていて、清水渓流広場を構成しています。
ところが散歩道の途中に階段があるため、車椅子では周回できません。亀岩の洞窟の見学か、木道の散策か、どちらかのコースを選択することになります。無料駐車場に身障者用駐車スペースが設けられています。どちらのコースを選択しても駐車場はここを利用します。
先に亀岩の洞窟見学コースから紹介します。身障者用駐車スペースの近くにある案内標識に従ってトイレ棟横の散歩道に進みます。
ほぼフラットな舗装通路を通ります。
車椅子で移動できる終点に「幸運の鐘」があります。ここから亀岩の洞窟が見学できます。
この先は亀岩の洞窟の高さまで下りる階段路です。
階段路を下ると、濃溝の滝と亀岩の洞窟と同じ高さにでます。ただし写真の位置は川の中に入った地点で、散歩道からは亀岩の洞窟を正面から見ることはできません。車椅子では幸運の鐘の横から鑑賞するのがベストポジションです。
木道の散策を楽しむ場合は、駐車場の入口付近まで移動し、そこから折り返しスロープ路を下ります。
車椅子は後ろ向きがよい角度です。
スロープ路を下りて木道に入ります。木道はフラット。車椅子で問題なく散策を楽します。
木道は亀岩の洞窟の近くまで続きます。豊かな自然を楽しめる散歩道です。晩秋は紅葉が美しいそうです。
今回取材時はカキツバタなどが鑑賞できました。素敵な散歩道です。
亀岩の洞窟近くのフラットなスペースが車椅子散策の終点です。ここからは亀岩の洞窟はよく見えません。
この高さから亀岩の洞窟を見学するためには、段差を下り川原に降りる必要があります。車椅子で来た道を引き返して帰ります。
移動が楽なのは駐車場から幸運の鐘までの散策です。体力に自信のある方は、木道を含めた散策に挑戦してください。
(本稿は2023年7月に執筆しました)
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