埼玉県加須市騎西にある復元された天守閣です。このお城は1975年に開館した「郷土資料展示室」。この地から発掘された出土品や旧騎西町の歴史民俗資料が展示されています。ただし1Fエントランスまでは長い階段路で、車椅子での利用はできません。また現在では「藤まつり」の期間など、年に数回、数日間しか開館しない展示室です。
中世にあった騎西城は平城で、このような天守閣はありませんでした。本物の城址としては、土塁や空堀の跡が残されています。
中世に城が本当にあった場所に、旧騎西町の町制20周年を記念して、無かった天守閣が建設されたという面白い施設です。
隣接して図書館などが入る公共施設「キャッスルきさい」があります。来館者用の無料駐車場が整備され、騎西城側の駐車スペースに、身障者用駐車スペースが2台分用意されています。
「キャッスルきさい」はバリアフリー施設です。エントランスは段差のないフラット構造で、問題なく車椅子で利用できます。
1Fと2Fにバリアフリートイレがあります。下の写真は1Fのトイレです。スペースに余裕がある綺麗なトイレです。
ユニバーサルベッドはありませんが、設備はフル装備です。オストメイトはこのような形状でした。
騎西に建つ天守閣の正体は、年に数日しか開館しない郷土資料展示室です。騎西城の外観だけなら「キャッスルきさい」を拠点にしてバリアフリーに見学可能です。
(本稿は2021年6月に執筆しました)