千葉県柏市の「あけぼの山農業公園」は、車椅子で利用できる施設と困難な施設がある公園です。現地の状況を紹介します。
柏市まちづくり公社が管理する無料公園です。一般的に公園といえば、一定の敷地があり、そこに施設がありますが、この公園はバラバラにある施設にそれぞれ駐車場があり、民家もある周辺エリア全体を「あけぼの山農業公園」としているイメージです。各施設の駐車場にある公衆トイレの一部には、バリアフリートイレがあります。
アクセスは車です。周辺道路は細くてカーブが多く、あまり整備が進んでいません。チューリップ開花時の週末は渋滞が発生します。車椅子で散策可能なコースおよび施設を紹介します。
車椅子で散策可能なコースに近いのは、267台収容の中央駐車場です。2台分身障者マークのついた区画がありますが、広さは普通区画と同じで、場所も出入口に最寄りではありません。
中央駐車場から「風車」周辺に向かうのが、一つ目のバリアフリー散策コースです。風車の周辺がお花畑で、春のチューリップ、夏のヒマワリなど、季節のお花が咲き誇ります。蓮池もあります。
風車周りの通路は舗装されていますが、舗装路は花畑の手前までです。車椅子では無理のない範囲からの散策になります。風車は鎖で固定されています。風が吹いても動きません。
次のバリアフリー散策コースです。風車周辺から舗装路を通り「裏門」に向かいます。「裏門」から入ると公園として敷地が区画されているエリアに出ます。「ふるさと広場」があり、ひょうたん池があり、売店などがあるエリアです。ここの売店の中にバリアフリートイレがあります。
ただし車椅子で楽に散策できる勾配のエリアは狭く、すぐにアップダウン、段差があるエリアになります。
以上の2コースが車椅子で散策可能なルートです。次に車椅子では利用が難しい、主な施設を紹介します。
その人の障がいの状況や散策の楽しみ方によって、車椅子での利用の可否は変ります。以下の情報を参考に利用の是非を判断してください。
「日本庭園」と「布施弁財天」は、段差や階段が数多くあります。
産直ショップ「トマトハウス」は、フラットな構造ですが、とても狭いお店で、車椅子ではスペース的に苦戦します。
食堂「ベジQ」は急な坂の上、山の中腹にあります。
「あけぼの山農業公園」は、中央駐車場を利用して風車周辺の季節のお花を車椅子で楽しむことが出来ます。
(本稿は2019年9月に加筆修正しました)