箱根駅伝の往路ゴール、復路スタート地の横に建つ「箱根駅伝ミュージアム」。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
一般的に告知されていませんが、国道1号線から入る建物正面の前庭に、身障者用の駐車スペースがあります。予約システムはなく、空いていればミュージアムスタッフに声をかけて利用します。

「箱根駅伝ミュージアム」は、駅伝の歴史などが学べる有料のミュージアムです。現時点では入館料の障がい者減免制度はありません。HPなどに、100円引き券があります。

施設建物は古く、基本構造は今どきのバリアフリー設計ではありません。車椅子で利用する出入口は、車椅子が苦戦するタイプの手動ドアです。館内にバリアフリートイレはありません。
絶対的なスペースが狭いミュージアムです。車椅子での見学は可能ですが、狭い空間をくるくる回るような動線です。

箱根駅伝ファン必見の展示です。ミュージアムでは、大会の歴史を写真で振り返る展示、エピソードや各種データを知る展示、そして次回シード校のユニフォームとタスキの展示などがあります。
ミュージアムショップは無料エリアにあり、このショップも狭いのが難点です。しかし販売されているのは珍しい箱根駅伝グッズばかり。車椅子で移動するにはやや狭い通路ですが、立ち寄る価値はあります。
「箱根駅伝ミュージアム」のすぐ横は、往路ゴール、復路スタート地。お正月にTVで箱根駅伝を見ているファンの方には、見慣れた景観の地、記念撮影ポイントです。
周辺にはモニュメントがあります。国道1号線を渡った先の「駅伝広場」には、石碑があります。駅伝の記念碑は、芦ノ湖方面に100mほど進んだ場所にあります。

「箱根駅伝ミュージアム」は小さな記念館なので、車椅子では通路が狭く、且つバリアフリートイレはありません。しかし身障者用駐車スペースの用意はあり、車椅子では移動ができない決定的な段差はありません。
箱根町の有料観光施設「箱根関所」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2018年9月の取材に基づいています)