東京都台東区上野の高架下を活用した「2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマル、アキオカ、アルチザン)」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
高架下の細長い空間に40店舗超の「ものづくり」のお店が並びます。
場所は秋葉原駅と御徒町駅の中間付近の鉄道高架下。両駅から車椅子でアクセスできます。
専用の駐車場はありませんが、近隣には有料駐車場が複数箇所あります。2k540は東京駅から2k540mの地点であることを示す鉄道用語。AKI-OKAは秋葉原と御徒町の間を示す造語。ARTISANはフランス語で職人です。
施設のデベロッパーは「JR東日本都市開発」。以前は駐車場だった高架下を活用した施設です。
フラットなワンフロア構造の店舗街です。出入口は複数箇所あります。
中央部に通路があり、その両脇に店舗が並ぶ構造です。一部の店舗は外部の道路に出入口があります。
店舗の出入口に気になる段差はありません。店舗内のバリアフリーレベルはそれぞれですが、車椅子で中に入ることができる店舗が多数です。施設内の3カ所にトイレがあり、内1カ所にバリアフリートイレがあります。
高架下といっても、両サイドには店舗が並ぶので、吹きさらしではありません。完全なインドアではありませんが、インドア的な雰囲気の街です。
「ものづくりの街」には、様々な「もの」のショップがあります。ジュエリー、アクセサリー、革小物、手ぬぐい、ガラス工芸品、靴、バック、陶芸品・・。万華鏡の専門店や、ある芸能人御用達のジャケット製作店などもあります。
ゆっくりと過ごす大人の雰囲気があります。気分よく見ていると、時間がいくらあっても足りない街です。全般的に商品は、手作りにふさわしいお値段が設定されています。
定期的にイベントが開催されます。製作の実演、ワークショップの開催、お手入れ方法の講義、オーダーメイド製品の受付などが各ショップで行われます。
「2k540 AKI-OKA ARTISAN」は、いつもそれほどの混雑はなく、落ち着いた雰囲気の街です。車椅子で静かに利用できます。
別稿で「上野公園 UENO3153・さくらテラス・バンブーガーデン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年11月の取材に基づいています)