靖国神社とその関連施設は、近年記念事業や改修工事が行われ、外苑を中心にバリアフリー化が進んでいます。2021年11月時点のバリアフリー状況を紹介します。
〇慰霊の庭のバリアフリー状況
かつては桜が植栽されて、お花見が盛んだった外苑の九段下よりのエリアが、「慰霊の庭」として整備されています。本殿側からみて、第一鳥居の左側のエリアです。

慰霊の庭の散策路は車椅子で移動できます。

まだ参道寄りの箇所では、改修工事が行われています。

2019年に記念事業として設置されたのは「さくら陶板」。各地の名工が制作し、都道府県単位に1枚設置されています。RQコードによる解説サービスがあります。

同じエリアにある「さざれ石」。ここにもQRコードがあります。

同エリアにある「出征を見送る家族の像」です。

「慰霊の泉」は車椅子で参拝できます。

参道からみると、階段が見えて、低い場所にあるので段差構造に思えます。

スロープがあり、車椅子で下りることができます。

〇参道のバリアフリー状況
第一鳥居からの参道は、フラットに整備されています。上り坂ですが、車椅子で移動できます。

車椅子に優しい、フラットな路面です。

○近年整備された主な施設
現在内苑の「斎館・社務所」が改修工事中です。

駐車場も整備されました。「石鳥居」が入口です。

その横に空車・満車のデジタル表示版があります。

駐車場内の路面舗装が整備されました。

2016年に内苑に「参拝者休憩所」が完成しました。

バリアフリートイレがあります。

そして2019年に売店と飲食店が営業する「外苑休憩所」が誕生しています。

「外苑休憩所」「靖国会館」は、トイレだけではなく、無料で利用できる休憩コーナーがある施設です。

〇内苑のバリアフリー状況
内苑境内の主要動線は、車椅子で通行しやすい舗装路が用意されています。

「神門」は段差回避スロープがあり、拝殿へも舗装路とスロープを通り車椅子で移動できます。正式参拝も車椅子で可能です。

「靖国会館」「参集殿」「遊就館」の中に、バリアフリートイレがあります。「参集殿」は正式参拝の施設。「遊就館」は有料施設です。
靖国神社内苑境内で未舗装路しかないのは「神池庭園」周辺と、そこから「本殿」の裏側を通り「南門」へ続く道です。この区間の車椅子での移動は苦労します。

「神池庭園」を回遊するには、池に浮かぶ飛び石などを通るので車椅子では無理ですが、池の手前から景観を楽しむ程度なら、未舗装ですが車椅子でも可能です。

○遊就館のバリアフリー状況
「遊就館」は、各種障害者手帳の提示で、入館料が本人と介助者2名まで無料に減免されます。館内はバリアフリー対応で、バリアフリートイレは3カ所あります。
見学コースは2Fから。車椅子ユーザーは、奥のエレベーターを利用します。すべての展示をみるコースは「120分コース」と案内されています。出口近くにゼロ戦と蒸気機関車の展示があり、そこだけが写真撮影OKです。

外苑を中心にバリアフリー化が進みました。靖国神社は、神社のなかでは車椅子で参拝しやすい、バリアフリーレベルが高い神社です。
(本稿は2021年11月に加筆修正しました)