山梨県甲府市の「山梨中銀金融資料館」は、土足禁止ですが車椅子で見学ができます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
堅い名称の資料館ですが、内容も真面目です。展示は大きく分けて2種類。古代からの日本の貨幣の歴史展示と、山梨県の経済史、銀行史の展示です。
遊びの要素はほとんどありません。唯一の体験型展示は、お金や小判の重さを体感できる箱。重いので車椅子利用者は無理のない範囲で楽しんで下さい。
アクセスは車が便利。前庭スペースが無料駐車場で、6台収容となっています。身障者用駐車スペースの設定はありません。
館内は土足禁止。健常者はスリッパに履き替えます。車椅子利用者はスロープで館内へ。できれば雑巾を持参して、車椅子のタイヤを拭いて入館されることをお薦めします。エントランスの左側がトイレで、バリアフリートイレがあります。
入館は無料。今回取材時は、記帳などの受付もとくにありませんでした。山梨中銀研修センターの1Fが「山梨中銀金融資料館」になっています。
1Fの玄関奥は一面のガラス張りで、日本庭園が観えます。聞くと、ここは元頭取のお屋敷だったということ。その時代に造営されたお庭の一部が残されています。
資料館はスタッフが常駐し、希望をすれば展示の解説をしていただけるそうです。銀行史や山梨経済史に関わる資料は、山梨中銀の社史編纂事業により整理されたもの。また希少な貨幣コレクションは蒐集家から寄贈されたものと、山梨中銀が収集したものがあるそうです。
ワンフロアでフラットな構造なので、車椅子で見学が出来ます。車椅子から見にくい展示は特にありませんでした。開館日程は原則日曜日から木曜日。金土は休館。開館は9時から17時ですが、入館時間は16時までです。
「山梨中銀金融資料館」は車椅子で観覧できる施設です。
甲府市内のミニミュージアム「印傳博物館」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2018年1月の取材に基づいています)