埼玉県加須市のワク井ミュージアムは、ロールスロイス・ベントレーの往年の名車が鑑賞できる入館無料の博物館です。入館は無料。原則として土曜日と日曜日の開館です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
場所は加須ICに近く、アクセスは車が便利です。来館者用の駐車場はありません。ワク井ミュージアム前の道路に路上駐車します。見る限り駐車禁止ではない道路で、道交法に従って駐車すれば、駐禁にはならないと思われます。出入口の近く、消火栓の近くなど、道交法で駐禁になる場所を外して駐車してください。
ワク井ミュージアム前の道路は、車椅子で通行可能な舗装路です。車道と歩道は段差解消されて極端な段差はなく、ほぼフラットなルートで移動できます。
ワク井ミュージアムのエントランス周辺も、大きな段差やデコボコはなく、車椅子で移動できます。敷地内はほぼフラットな舗装路面です。
大きなガレージの中に受付があります。ここで簡単な記帳をします。希望すればミュージアムのパンフレットをいただけます。
来館者用のオープンなトイレはありません。近隣施設で休憩してから来館されることをお薦めします。
ガレージ内および屋外に、数々の往年の名車が展示されています。
スペースに余裕があり、路面はフラットで、通路幅は充分に広い。車椅子で問題なく展示車を鑑賞できます。
吉田茂のロールスロイス、白洲次郎のベントレーなど、そうそうたる名車がバリアフリーに楽しめます。
入館無料のミュージアムですが、スタッフはとても丁寧に応対して下さいます。多くの展示車の解説をしていただき、理解が深まり楽しめました。
ワク井ミュージアムには、白洲次郎氏に関する資料館があります。ここは入口に2ヵ所の段差があり、かつ土足禁止でスリッパに履き替えて見学します。
今回は車椅子をみて「そのまま上がって見学してください」、段差を乗り越える「お手伝いをしましょうか」と配慮をしていただきました。こちらからお願いする前に、館内のテーブルや椅子を端に移動して、車椅子のためのスペースを造って下さいました。スタッフの丁寧で親切な対応に感謝申し上げます。
ワク井ミュージアムに展示されている車の多くは、別にオーナーがいる現役の車です。中にはレストア中の車もありますが、ほとんどの車は動きます。ナンバー付きの車両もあります。
ワク井ミュージアムは、「20世紀の名車とその輝きを維持していくオーナーが、世界から集う場所」です。ワク井ミュージアムには、日本中から、あるいは世界各国から、ファンが来館されるそうです。
ロールスロイス・ベントレーの名車にそれほど興味がない人でも、実車をみると楽しめるのではないでしょうか。ワク井ミュージアムは車椅子で見学ができる博物館です。
(本稿は2021年2月に執筆しました)