東京都江東区、JR亀戸駅から北に約400mの場所にある「江戸・下町・亀戸の粋な歴史と文化を世界に発信する拠点」です。オープンは2013年。車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
○アクセスのバリアフリー状況
明治通りと蔵前橋通りの交差点「亀戸4丁目」にあります。周囲はアップダウンがない地形で、道路は歩道が整備されています。どの方面からでも、大きな問題はなく車椅子でアクセスできます。
また施設前の敷地は有料駐車場です。車でのアクセスも可能です。
○施設の概要
街の駅のような2棟構成の施設です。
「福亀館」には、お菓子など亀戸、あるいは江戸に由来する名産品が並ぶお土産ショップ「亀戸名産店」と、「江戸切子ショップ」があります。
連結した別棟「文芸館」には、名品が展示される入場無料の「江戸切子ギャラリー」、寄席などが開催される「多目的ホール」、そして休憩所「浮世絵サロン」など入ります。
○館内のバリアフリー状況
出入口は段差解消スロープがあります。
館内の通路は一般的なサイズで、車椅子での移動は可能です。特に「江戸切子ギャラリー」はスペースに余裕があり、車椅子でゆっくり名品を鑑賞できます。
施設の入口には、「スタッフに声をかけてください」と記載された障がい者マークが掲示されています。心のバリアフリーに積極的に取り組む施設です。
○トイレの状況
バリアフリートイレは「文芸館」に1つ用意されています。
スペースに余裕がある一般的な設備の綺麗なトイレです。ユニバーサルベッドはありません。
○広重の名画の題材
亀戸梅屋敷は江戸時代に実在した、150m枝が伸びる梅の銘木があった屋敷の俗称です。歌川広重が「名所江戸百景」でこの梅を描き、有名になりました。現在の亀戸梅屋敷にも、梅が植栽されています。
車椅子利用者には、心のバリアフリーの掲示が心強い。亀戸梅屋敷は、車椅子で利用できる、亀戸の文化と歴史の発信拠点です。
(本稿は2020年11月に執筆しました)