東京都小金井市の東京農工大学キャンパスにある無料公開施設です。アクセスは東小金井駅から徒歩10分の案内。周辺はアップダウンが少ない地形なので、駅から車椅子でアクセスできます。
エントランスの前庭が来館者用の無料駐車場で20台程度収容します。身障者用駐車スペースの設定はありません。
エントランス正面は階段ですが、両サイドがスロープ構造です。
出入口はフラットな構造の自動ドアです。車椅子で問題なく入退館できます。入口で簡単な記帳をして入館します。
1Fの入口近くにバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。
展示室は1Fと2Fで、エレベーターがあります。大型の車椅子で利用できるサイズのエレベーターです。展示室はフラットな構造、車椅子で問題なく観覧できます。
1Fは「企画展示室」と製糸や紡績関連の大型機械が展示される「機械展示室」があります。他にエントランスホールにはロボットの展示などがあります。
2Fの展示は東京農工大学の歴史がテーマです。大学の歴史展示室や大学の偉人の業績を顕彰する記念室、明治以来の産業の歴史が描かれた錦絵の展示室、そして「繊維関連資料展示室」があります。
東京農工大学の歴史は、明治19年に農商務省の蚕病試験場に設置された「参考品陳列場」にさかのぼります。生糸が重要な輸出品であった明治時代は政府の蚕糸業育成政策の要となり、その後は繊維産業の振興に主軸が移りました。養蚕関連の資料、繊維の素材や機械などが展示の中心です。
明治維新から戦前までの日本の産業史を学べる博物館です。東京農工大学科学博物館は車椅子で観覧できる施設です。
東京都新宿区の東京理科大学神楽坂キャンパスにある「東京理科大学 近代科学資料館」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年11月に執筆しました)