栃木県那須町の「道の駅東山道伊王野」は、そばの実を挽く水車がシンボルの大規模な道の駅です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
2000年に供用が開始された道の駅です。最新のバリアフリー構造の施設ではありません。駐車場から施設エリアへは段差があるので、段差解消箇所や簡易スロープが複数用意されています。「お食事処水車館」の裏から水車へと抜けるルートは段差路です。

第一駐車場に屋根無しで身障者用駐車区画が2台分用意されます。一般駐車区画とは離れたトイレ棟の近くにあります。
混雑時は施設裏側にある第二駐車場が開放されます。ここには身障者用駐車区画はありません。

トイレ棟にバリアフリートイレが2つ用意されます。男女別トイレの入口の手前にそれぞれあるので、異性介護でも問題なく利用できます。
トイレ棟はやや老朽化していますが、バリアフリートイレの設備は更新されてウォシュレット付きの便器です。

新鮮野菜や地元の名産品を販売する「物産センター」は、2019年3月にリニューアルオープンしました。
出入口はフラットで自動ドア。館内もフラット構造で、店内の通路幅は車椅子で通行できる余裕があります。

「物産センター」の横に続く「茶屋」は、ソフトクリームやたい焼きなどのテイクアウトコーナーです。販売窓口は少し高い位置ですが、車椅子でのテイクアウトは可能です。

独立棟の「まつり伝承館」には、伊王野秋祭りで町を練り歩く2台の山車が展示されています。

入館無料。出入口はスロープで車椅子での見学は可能です。

館内に一般トイレはありますが、バリアフリートイレはありません。

水車が曳くそばの実を手打ちした蕎麦処が「水車館」。人気の食事処です。

「水車館」は2棟体制で、本館の水車館が満席の場合は、お隣の「りんどう館」で食事が出来ます。席は車椅子で利用できるテーブル席と、小間上がり席があります。

蕎麦処の他に「和食処あんず館」があります。出入口はフラットな構造で、店内は車椅子で利用できる稼働式のテーブル席、カウンター席、そして小間上がりの掘りごたつ式の席があります。「和食処あんず館」に一般トイレはありますが、バリアフリートイレはありません。
ランチメニューは新鮮野菜サラダがバイキングで楽しめます。那須和牛や鮎料理が人気です。

「道の駅東山道伊王野」は、地元の人に人気の道の駅です。車椅子で豊かな自然の恵みを楽しめます。
栃木県の道の駅を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年7月の取材に基づいています)