東京都豊島区の「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」は、2020年に開館した車椅子で見学ができる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

落合南長崎駅から徒歩5分。東長崎駅からは同10分。椎名町駅からは同15分の案内です。ミュージアムの周辺はアップダウンが少なく、どの駅からのルートも極端な坂道はありません。一般来館者用の駐車場はありませんが、大型バス用と身障者用は用意されています。

通常は駐車場の出入口が閉鎖されています。身障者用駐車場の利用は事前予約制です。スペースは2台分あり、無料で利用できます。

現時点ではコロナ対策で入館は事前予約制です。ネットから20分単位の時間枠で入館を予約します。
入館料は無料ですが、企画展は観覧が有料です。企画展観覧料には障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。なお観覧料、障がい者減免制度の適用は、企画展によって異なることがあるそうなので、企画展毎に確認してください。

大きな敷地を活用した施設です。バスと身障者用の駐車場と一般公開されている公園エリア、そして再現建築された2階建てのトキワ荘があります。

公園エリアには新しく公衆トイレが造られ、バリアフリートイレが用意されています。

公園エリアは固くてフラットな未舗装路面です。公園エリアを通り、ミュージアムのエントランスに進むには、車椅子で未舗装路面を通りますが、一般的な車椅子なら問題なく通行できます。ただし雨上がりは慎重に車椅子を進めてください。また敷地の端を進めば、ほぼ舗装路面だけを通行してミュージアムのエントランスに進むことができます。

公園側からみて、建物右側がトキワ荘マンガミュージアムの通常の出入口です。ここにいるスタッフに、事前予約をした時間と氏名を告げます。スタッフが予約一覧表をみて、確認します。これで入館手続きは完了です。
通常の出入口は段差構造で、ミュージアムの内部は土足禁止です。一般来館者はここで靴を脱いで下駄箱にいれて、階段を利用して2F常設展示フロアに上がります。

車椅子用の出入口は、建物の左側にあります。そこまでは緩やかな傾斜のスロープが用意されています。

スロープの先に出入口があります。手動ドアですが、ミュージアムのスタッフが開閉して下さいました。
館内は土足禁止なので、ここで館内用の車椅子に移乗するか、車椅子のタイヤを拭くかをします。受付スタッフに相談してください。

ミュージアムは2フロア構造です。車椅子出入口から館内に入った正面にエレベーターが1基あります。かごのサイズは一般的な大きさで大型の車椅子でも収容可能です。

バリアフリートイレは1Fに用意されています。

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

2Fは往時のトキワ荘の内部を再現しています。中央部に廊下があり、その両脇に部屋を配置。各部屋に展示がある演出です。

車椅子で廊下を移動しながら、各部屋の展示を見学することが出来ます。

天井板の模様も再現したということ。とてもよく出来た再現展示です。

漫画家たちの生活シーンとともに、当時の街の様子が紹介されています。

トイレの再現展示があります。

共同炊事場まで再現されています。

1Fは企画展示室とマンガラウンジがあります。有料の企画展の受付は、エレベーター乗降口の正面です。企画展示室の出入口は自動ドア。室内はフラットな構造で、車椅子で問題なく観覧できます。
マンガラウンジ内の通路幅は、あまり余裕がありません。混雑すると車椅子での移動は苦戦します。マンガラウンジに併設して、小さなミュージアムショップがあります。
一般来館者はマンガラウンジから段差のある出入口に戻り、退館します。車椅子は車椅子用出入口に戻り、退館します。

トキワ荘は屋外から建物の裏側が見学できます。フラットな舗装路面を通り、裏に回ると、窓と手摺り、非常階段などが見学できます。

外観もよくできた再現建築です。

徒歩でも、車でも、トキワ荘マンガミュージアムは車椅子でアクセスできます。内外の展示は、段差回避ルートを利用すれば車椅子から見学できます。
東京にあるユニークな博物館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年12月に執筆しました)