六本木 泉屋博古館東京 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区六本木の泉屋博古館東京は、住友コレクションの魅力を発信する美術館です。2022年3月にリニューアルオープンしました。常設展はなく年間4~5本の企画展が開催されます。

泉屋博古館東京

住友家麻布別邸跡地に建つ美術館です。アークヒルズに近く、周辺はアップダウンがあるエリアで、車椅子ではアクセスルートが問題です。

泉屋博古館東京

六本木一丁目駅から「泉ガーデン」のエレベーターを利用してアクセスするルートが一般的です。泉屋博古館東京のHPには、詳しいルート解説が掲載されています。徒歩3分の案内です。ただし泉ガーデンから泉屋博古館東京までの間は傾斜路を通ります。泉ガーデンの詳しいバリアフリー情報は、別稿「六本木 泉ガーデン 車椅子の歩き方 バリアフリールート情報」を参照してください。

神谷町駅からのルートは、六本木一丁目駅からのルートに比べればアップダウンは少ない地形ですが、徒歩10分の案内で距離があります。

車利用の場合は、一般駐車場を利用するなら「アークヒルズ仙石森タワー」駐車場の利用が便利です。泉屋博古館東京に隣接した施設で、エレベーターを利用して泉屋博古館東京とほぼ同じ高さに移動できます。アークヒルズ仙石森タワーの詳しいバリアフリー情報は、別稿「車椅子で行く赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報」を参照してください。

泉屋博古館東京には来館者用の一般駐車場はありませんが、身障者用駐車場が1台分用意されています。事前予約制で、泉屋博古館東京HPの「お問い合わせ」から利用申請を行います。場所は正面エントランスの反対側です。エントランスを起点にすると、美術館を左廻りで坂を下り、美術館の地階の高さに進みます。

泉屋博古館東京

この高さに「公益法人泉屋博古館」の事務所入口があります。

泉屋博古館東京

入口の横に予約制の身障者専用駐車スペースがあります。

泉屋博古館東京

前の道路からバックで入庫する駐車スペースです。ここから泉屋博古館東京内のエレベーターを利用してバリアフリーに入館できます。スタッフの案内が必要なので、予約した時間に正確に来館するとスムースに利用できる駐車場です。

泉屋博古館東京

リニューアル後の美術館内のバリアフリー状況を紹介します。今回取材時は「日本画トライアル」展が開催されていました。

泉屋博古館東京

エントランスの自動ドアを通り館内へ入ります。全く段差のないバリアフリー構造です。

泉屋博古館東京

受付は正面にあります。泉屋博古館東京の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して無料観覧券を発券していただきます。エントランスの右側は、リニューアルで新設されたミュージアムショップです。段差の無い構造で混雑していなければ車椅子で利用できます。

泉屋博古館東京

入口の左側は「HARIO CAFÉ 泉屋博古館東京店」になりました。コーヒー器具メーカーHARIOの直営店です。このお店も混雑していなければ車椅子で利用できます。

泉屋博古館東京

バリアフリートイレは1つ用意されています。リニューアル直後なので、とても綺麗なトイレです。

泉屋博古館東京

スペースに余裕のある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

泉屋博古館東京

展示室の状況です。受付から「ホール」に移動します。展示室は4室あり、このホールを起点にして無駄のない動線で4室へ移動できます。

泉屋博古館東京

展示室内はフラットでスペースに余裕があります。車椅子から鑑賞しやすいバリアフリー美術館です。

泉屋博古館東京

住友コレクションの日本画は、大阪、京都、東京の三都でそれぞれ活躍した画家の作品から構成されているそうです。

泉屋博古館東京

そのコレクションを通じて地域に根差した日本画を、明治・大正・昭和と歴史を横断しながら観覧できるとしています。

泉屋博古館東京

車でアクセスすれば坂道を通らずに利用できます。泉屋博古館東京は車椅子で観覧できるバリアフリー美術館です。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

伊香保 保科美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

群馬県渋川市の伊香保温泉にある美術館です。展示室が6室あり、小泉智英氏、佐々木曜氏、松本哲男氏、竹久夢二氏、木彫の友永詔三氏などの作品が展示されています。傾斜地にある施設ですが、駐車場から館内にかけてはバリアフリー仕様で、車椅子で観覧できる美術館です。

保科美術館

広い来館者用駐車場があります。身障者用駐車スペースは見当たりませんが、問題なく車椅子で乗降できる駐車場です。

保科美術館

駐車場からエントランスへ進みます。外にある窓口が受付です。保科美術館は観覧料の障がい者減免制度があり、現時点では障害者手帳等を提示すると200円割引になります。

保科美術館

エントランスへのアプローチの横に足湯があり、入館者は無料で利用できます。今回取材時は調整中でした。

保科美術館

自動ドアを通過して館内に入ります。車椅子で問題なく移動できるフラットな構造です。

保科美術館

館内もバリアフリー仕様です。車椅子での移動、展示室での観覧は可能です。

保科美術館

エレベーターが1基あり上下階移動が出来ます。エレベーターのかごは奥が深い大型サイズです。

保科美術館

トイレは1Fで男女別トイレの中にそれぞれバリアフリートイレがあります。異性介護での利用は困難なトイレです。

保科美術館

男女別トイレの奥の個室が大きなサイズです。

保科美術館

バリアフリートイレとしてはやや狭いスペースの個室で、シンプルな設備のトイレです。

保科美術館

展示室は1Fに2室、2Fは4室あります。

保科美術館

1Fと2Fの吹き抜け空間には、素敵な照明が飾られています。

保科美術館

2Fに展望休憩室があります。フラットな構造で、車椅子で利用できます。

保科美術館

ゆとりあるスペースにテーブル席が配置されています。

保科美術館

赤城山、日光連山、谷川岳などの眺望が楽しめる、バリアフリーな休憩室です。

保科美術館

1Fにはミュージアムショップがあります。スペースに余裕があるショップで、車椅子で利用できるお店です。

保科美術館

伊香保温泉の保科美術館は、車椅子で観覧できる施設です。展望休憩室では車椅子から素敵な眺望が楽しめます。

伊香保温泉の近くにある「原美術館ARC」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

中村研一記念 はけの森美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

大正から昭和にかけて活躍した近代洋画壇の重鎮、中村研一氏の居宅を活用した、東京都小金井市の美術館です。「中村研一記念小金井市立はけの森美術館」として、2006年に開館しました。

中村研一記念はけの森美術館

美術館は庭である「美術の森緑地」通称「はけの森」につながり、そこには旧主屋を活用した「付属喫茶棟」、茶室「花侵庵」、「北門」などが現存します。

中村研一記念はけの森美術館

「はけの森」の「はけ」とは崖のことで、中村研一邸は急な傾斜地にあります。美術館は車椅子で観覧できるバリアフリー施設ですが、「はけの森」は車椅子で散策できません。すぐに階段路になり「付属喫茶棟」は階段の上にあります。

中村研一記念はけの森美術館

また周辺は狭い急坂路があるので、車椅子でのアクセス方法が問題です。

武蔵小金井駅から徒歩15分の案内です。公共の交通機関を利用して崖の急坂路をさけるには、「CoCoバスミニ」を利用して「はけの森美術館」バス停に行きます。ここからなら車椅子でアクセスできます。

はけの森美術館は来館者用の駐車場があります。一般駐車場は「美術の森」入口の横にあり、HPでは3台分と案内されていますが、駐車区画のラインは2台分です。

中村研一記念はけの森美術館

美術館のエントランス前に、身障者用駐車スペースが1台分あります。エントランスから敷地内に入ります。

中村研一記念はけの森美術館

ドアが全開にできて後部スペースも余裕がある駐車スペースです。ただしここまでの道路は、運転に気をつかう狭い傾斜路です。

中村研一記念はけの森美術館

美術館はバリアフリー仕様です。出入口はフラットで幅広い自動ドアです。

中村研一記念はけの森美術館

館内に段差はありません。入口からすぐの場所に受付があります。はけの森美術館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。

中村研一記念はけの森美術館

受付の先の突き当りが1F展示室の入口です。このドアは手動ドアです。

中村研一記念はけの森美術館

展示室手前の右側は中庭です。

中村研一記念はけの森美術館

左側がトイレでバリアフリートイレがあります。スペースはやや狭い個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

中村研一記念はけの森美術館

展示室は1Fと2Fで、展示室内はフラットな構造です。中村研一作品を中心にしたコレクション展が、年間4回程度の展示替えを行いながら開催されます。他に企画展が開催されることがあります。

1Fと2Fの移動は通常は階段ですが、車椅子利用者は業務用エレベーターを利用できます。エレベーターの利用はスタッフの誘導が必要です。1F展示室を観覧後に誘導を受けて、展示室の奥にあるエレベーターを利用してください。普通サイズの車椅子ならかごに入るエレベーターです。

2Fでの展示室への移動も、スタッフの誘導が必要です。通常は観覧できない「旧中村家ラウンジ」を横断して、2F展示室へ移動します。2F観覧後の帰りのルートは同じです。再度スタッフの誘導を受けて1F展示室に戻ります。

現在の美術館は、中村研一氏のアトリエがあった場所に、研一氏没後の1989年、富子夫人の住居兼個人美術館として建設されました。運営主体は財団法人中村研一美術館でした。その後2004年に財団法人から小金井市に寄贈されました。

「はけ」と呼ばれる崖について紹介します。この地の崖は「古多摩川」が「武蔵野台地」を削った河岸段丘「国分寺崖線」です。崖からは湧水が流れ、武蔵野特有の雑木林を形成しました。中村研一氏はこの自然を愛し、戦後1945年にこの地に移り住み、72歳で亡くなるまで暮らしました。

中村研一邸の設計は、名建築を数多くの残した佐藤秀三氏です。佐藤氏は中村研一氏の父親と親交があり、研一氏の創作活動に共鳴していたと伝えられています。

中村研一記念はけの森美術館

中村研一記念小金井市立はけの森美術館は、「美術の森」は車椅子で散策できませんが、アクセスさえクリアできれば、美術館は車椅子で観覧できます。

洋画家佐伯祐三氏のアトリエ付き住居が、復元されて無料公開されています。「新宿区立 佐伯祐三アトリエ記念館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しているので、ぜひご覧ください。

(本稿は2022年4月に執筆しました)