東京の街歩き人気エリア「雑司ヶ谷」。「豊島区立雑司が谷旧宣教師館」など、観光スポットのバリアフリー状況を紹介します。
旧宣教師館のバリアフリー状況です。明治40年築の木造洋風建築が無料公開されています。
屋内には靴を脱いで階段を上る構造なので、車椅子での見学はできません。また内部にも段差があり、2Fへは急な階段を上がります。
旧宣教師館の敷地入口には段差はありません。建物の周囲は小さな庭が整備され、車椅子で散策が可能です。建物の外観と庭は車椅子で鑑賞できます。
庭の一角に綺麗なバリアフリートイレがあります。
雑司が谷霊園方面からは、ほとんどアップダウンなくアクセスできます。
雑司が谷霊園のバリアフリー状況です。明治5年に開園した都立霊園です。総面積は約10万㎡。緑豊かな空間が広がります。
夏目漱石をはじめ多くの著名人がねむります。霊園の何か所かに著名人のお墓の案内図があり、予備知識がなくても著名人のお墓に近づくことができます。
車道は舗装路ですが、墓地内は未舗装路面でデコボコがあります。車椅子では無理のない範囲での散策になります。
弦巻通り商店街の状況です。商店街には食事処の名店や新店がいくつかあります。ただし広々してバリアフリーなお店はあまり見かけません。また散策するとアップダウンがある地形です。ラスクの名店「赤丸ベーカリー」は、食パンをつかった「シベリア」も名物です。
鉄板焼き煎餅の「小倉屋製菓」は、商店街から一歩奥に入った工場で製造直売をしています。車椅子ではやや苦戦する入口ですが、煎餅の工場に立ち入ることができます。
東京雑司ヶ谷界隈はあまりバリアフリーではありませんが、明治の西洋建築や霊園、老舗店舗が残る商店街を、無理のない範囲で車椅子で散策できます。
雑司ヶ谷鬼子母神と大鳥神社を別稿で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年11月の取材に基づいています)