福島 裏磐梯 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

自然の宝庫「裏磐梯」で、車椅子で観光が出来る「毘沙門沼」「裏磐梯ビジターセンター」「道の駅裏磐梯」以上3カ所のバリアフリー状況を紹介します。

毘沙門沼

「毘沙門沼」

五色沼の一つ、毘沙門沼に行くルートです。アクセスは車が便利、仮に目指すのは「ホテル五色荘」です。ややわかりにくので、カーナビをしっかり設定してください。

行き止まり付近が駐車場になっています。駐車場はほとんどが未舗装路面。舗装されたルートはごく一部です。そして本当の目的施設は隣接する「五色沼売店」です。

裏磐梯バリアフリー情報

「五色沼売店」は2フロア構造で、バリアフリートイレがあります。

駐車場がある1F部から2F部へは、建物横のスロープで上ります。このスロープは舗装されていますが、やや急な傾斜路、この傾斜が車椅子最大の難関です。この傾斜路さえクリアできれば、毘沙門沼は目の前です。

裏磐梯バリアフリー情報

スロープをのぼるとその先に、毘沙門沼を観る展望台があります。

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トレッキングで有名な裏磐梯五色沼。沼を巡る路は未舗装なので、車椅子で散策するのは辛いルートですが、毘沙門沼だけなら、車椅子で展望台から観ることができます。

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「裏磐梯ビジターセンター」

「裏磐梯ビジターセンター」は、「五色沼売店」から100mほどの場所にあります。センターはバリアフリーで、車椅子での利用に大きな問題はありません。

専用の大きな無料駐車場があり、身障者用駐車スペースが用意されています。駐車場から歩道、歩道から施設へは段差回避スロープを利用します。基本は段差ありの設計ですが、車椅子での利用は可能です。

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トイレは一戸建て方式の公衆トイレに、バリアフリートイレがあります。センター内のインドアトイレはありません。標高の高い寒い地域なので、冬場の利用は寒さを覚悟してください。

裏磐梯バリアフリー情報

センター内には、五色沼それぞれの写真の展示があるので、車椅子では行けない沼の様子も分かります。

一帯の動植物の生態、そして裏磐梯形成の歴史。館内で放映されるビデオは、とても解りやすくためになる内容です。明治時代に磐梯山の噴火によって様相が一変した一帯、わずか100年で自然がなしえた変容に驚きます。

裏磐梯バリアフリー情報

センターで裏磐梯一帯の自然形成過程を知ると、一層興味深く五色沼を見ることができます。あまり知識の無い方は、先にセンター、次に五色沼の順でまわられることをお薦めします。

「道の駅裏磐梯」

標高800mにあり愛称は裏磐梯ビューパーク。「道の駅裏磐梯」は、車椅子で利用できる山小屋のような道の駅です。

裏磐梯バリアフリー情報

周辺にあるのは山と湖だけ。その雰囲気に合うようにデザインされた建物は山小屋風で、食事処、直売所、お土産コーナー、アイス店など複数の売店で構成される施設です。観光シーズンは夏と早めの秋。高原の涼しさ、そして一足早い紅葉を楽しめる場所です。

裏磐梯

直売所棟内にバリアフリートイレがあります。ウォシュレット付きのトイレです。

裏磐梯バリアフリー情報

ただし山の道の駅なので、直売所は12月から3月まで冬季休業です。独立棟のトイレは、通年24時間利用できます。

裏磐梯バリアフリー情報

寒さ対策のため、建物出入口のドアはほとんど手動ドアです。介助者がいないと、車椅子では厄介なタイプのドアもあります。

ここは1997年に誕生した施設です。裏磐梯ビューパークの愛称を象徴する2F「展望台」へは階段のみで、車椅子では行けません。

車椅子で眺望を楽しむなら「展望台」の下部にあるレストランからがお薦めです。メニューは、手打ちざるそば800円というイメージでテラス席もあります。

裏磐梯バリアフリー情報

レストランと同じ棟に入るショップは郷土品コーナー、会津の漆器を中心にとても充実した品揃えです。通路幅は広くはありませんが、車椅子で店内を移動できます。標高800mの地で、多種多彩な郷土品と出会えます。

裏磐梯は場所を選べば楽しく車椅子で観光できます。冬季から春遅くまでは積雪があるので、車椅子では初夏から秋の利用をお薦めします。

茅葺屋根の家並みがそのまま残る「大内宿」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)

飛鳥 奈良県立万葉文化館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

万葉のふるさと奈良県明日香村飛鳥にある「奈良県立万葉文化館」は、車椅子利用者にとって素晴らしいバリアフリー施設です。万葉文化館は2001年の開館ですが、当時としては10年先をいくバリアフリー設計で、車椅子からみると2010年代の施設に見えます。

駐車場は無料で一般展示室及び万葉庭園などの利用も無料です。有料の日本画展示室は障がい者と介助者1名は無料。その時々の企画展は有料ですが、障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料になることが多いようです。車椅子で飛鳥に来たら、奈良県立万葉文化館は是非立ち寄って下さい。

万葉文化館バリアフリー情報

アクセスは車が便利。周辺道路の一部はやや狭く、飛鳥を観光する歩行者に注意が必要です。

駐車場には身障者用駐車区画があります。そこから館内まではゆるい上り坂で50mほどです。この間屋根は無いので雨の日は濡れます。

エントランスから素晴らしいバリアフリー設計です。フロア間移動は、健常者はエスカレーターですが、車椅子利用者はエレベーターを利用します。館内には3カ所トイレがあり、それぞれにバリアフリートイレが用意されています。

万葉文化館バリアフリー情報

B1には無料入場できる一般展示室があります。飛鳥時代、万葉の時代の人々の生活を再現した民俗資料館的な展示があります。とてもセンスがよく、車椅子で見学しやすい展示です。

「万葉劇場」というシアタールームがあり、10分から15分程度のオリジナル作品が30分毎に放映されていました。今回取材時の歌劇作品は「額田王」と「柿本人麻呂」でした。

万葉文化館バリアフリー情報

1Fには「万葉図書情報室」「カフェ」「ミュージアムショップ」などがあります。

「ミュージアムショップ」は広くて通路幅に余裕のあるお店で、よほどの混雑でなければ、車椅子での店内移動に大きな問題はありません。

施設には中庭的な空間があり、遺跡が発掘調査時の状態に復元され展示されています。ここは「飛鳥池工房遺跡」。飛鳥時代に様々な手工業が行われた遺跡です。ここで発見された「富本銭」は7世紀に鋳造されたもので、「和銅開珎」よりも20年早い貨幣。日本史が書き換えられた遺跡です。

万葉文化館バリアフリー情報

中庭半地下部にあるこの遺跡復元部には、ロングスロープが用意され、車椅子で近付くことができます。万葉文化館は、細部にわたりバリアフリーが徹底しています。

万葉文化館バリアフリー情報

万葉文化館のお庭は「万葉庭園」です。万葉集にうたわれた植物を植栽、四季折々のお花が楽しめます。また万葉庭園の一部は「飛鳥池工房遺跡」を復元した施設となっています。

万葉庭園は、一部段差路や、車椅子で立ち入りにくいオフロード箇所がありますが、フラットルートに迂回して、そこからお庭を眺めるだけでも十分に楽しめます。

万葉文化館バリアフリー情報

上質で快適なバリアフリー空間にハイレベルな展示。「奈良県立万葉文化館」は、車椅子利用者にお薦めできる施設です。

(本稿は2018年6月の取材に基づいています)

奈良 国営飛鳥歴史公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

奈良 国営飛鳥歴史公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

奈良県の国営飛鳥歴史公園は5地区60haの広大な公園です。車椅子で利用できる3施設「キトラ古墳壁画体験館四神の館」「国営飛鳥歴史公園館」「高松塚壁画館」を中心に、現地のバリアフリー状況を紹介します。

「キトラ古墳壁画体験館四神の館」

飛鳥歴史公園バリアフリー情報キトラ古墳壁画の保存とその紹介を行う施設が「キトラ古墳壁画体験館四神の館」です。文化庁の施設で2016年の開館。観覧は無料。全館バリアフリー仕様です。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

アクセスは車が便利です。施設に近い第一駐車場はバス6台、普通車20台を収容します。ここに身障者用駐車スペースが2台分あります。

駐車場から施設へは、緩やかな下り坂を進みます。傾斜は緩いので、車椅子での移動に問題ありませんが、駐車場から施設までの約70mは屋根無しなので、雨の日は濡れます。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

施設の周囲は、明日香村の風景にマッチした公園として整備されています。施設の入口手前にはミュージアムショップがあり、車椅子で利用できます。

入口は建物のB1になります。B1がキトラ古墳を紹介する「展示室」。1Fが壁画を保存している「保存管理施設」です。

B1の展示室は通年開館で休館日があります。予約不要で無料で観覧できる施設です。先端のハイテクを導入したバリアフリーな展示です。B1にバリアフリートイレがあります。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

壁画特別公開も車椅子で参加できます。保存管理されているキトラ古墳壁画の特別公開に参加しました。事前予約が必要です。B1から1F保存室へは健常者は階段で上がります。車椅子利用者はエレベーターに誘導されます。

特別公開の見学制限時間は10分。1回に10名程度が展示室に案内されます。展示室内はバリアフリー、車椅子での壁画鑑賞は可能です。

「国営飛鳥歴史公園館」

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

国営飛鳥歴史公園館は、飛鳥歴史公園の高松塚周辺地区にある入館無料の資料館です。1990年代の施設ですが、スロープ対応、バリアフリートイレの設置など、最低限のバリアフリー要件は満たしています。無料駐車場があり、身障者用駐車区画が2台分用意されています。飛鳥の歴史、見どころを紹介する資料館。飛鳥の知識を深めることができます。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

国営飛鳥歴史公園館の展示は、明日香村周辺のジオラマ、有名スポットの写真パネル、知りたい情報を検索できるタッチパネルなどです。タッチパネルを操作すると、飛鳥の四季の写真を楽しむことも出来ます。オーソドックスな資料館をイメージして間違いありません。奇をてらったところのない、真面目な資料館です。

「高松塚壁画館」

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

飛鳥美人の復元画がある小さな資料館です。高松塚壁画館は昭和52年に開館した施設で、想像するよりも古くて小さな資料館です。広さは20坪ほど。入口から見渡すと、全てが見えます。

ワンフロアで入口に段差はありません。館内はフラットです。まだバリアフリーの概念が無い時代に誕生した施設ですが、車椅子で利用できます。有料の施設ですが入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

アクセスは車が便利です。「国営飛鳥歴史公園館」の無料駐車場を利用します。そこから歴史公園館の横に下り、車道の下を通る地下道で高松塚地区へ進んで下さい。車道の横断は危険とされていますし、バリアフリールートが確保されていません。地下道ルートの利用をお薦めします。駐車場から高松塚壁画館までは、スロープ迂回路の距離も含めて500mほど、10分弱で着きます。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

明日香村周辺の観光スポットを車椅子で巡るのは、簡単ではありません。有名スポットで決定的なバリアがあるのは「石舞台古墳」と「甘樫丘」。段差があるので車椅子では行けません。また「鬼の雪隠」「鬼の俎板」など石造物へのルートは、特別なバリアフリー面での整備はありません。

車椅子での飛鳥歴史公園観光は、「キトラ古墳壁画体験館四神の館」「国営飛鳥歴史公園館」「高松塚壁画館」、そして別稿で紹介する「県立万葉文化館」などの施設利用を中心に計画することをお薦めします。

(本稿は2018年6月の取材に基づいています)