古代那須国の中心地「なす風土記の丘湯津上資料館」車椅子バリアフリー情報

栃木県大田原市の「なす風土記の丘湯津上資料館」は、「那須国造碑」や「侍塚古墳」が点在する古代那須国の中心地に建つ資料館。車椅子での観覧は可能です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2019年7月の取材に基づいています。

○古墳の横を通る

アクセスは車が便利です。那珂川と並行して走る国道294号線沿いにあります。

国道を挟んだ資料館の反対側に見える小さな丘は「下侍塚古墳」です。車から古墳が見えます。

古墳の横を通る

○駐車場のバリアフリー状況

敷地内には風土記の丘資料館の他に「大田原市歴史民俗資料館」があり、それぞれの建物の前に、身障者用駐車区画が1つ用意されています。

駐車場は無料で舗装路面のフラットな構造。駐車場から施設まで車椅子で問題なく移動できます。

駐車場のバリアフリー状況

○エントランスはスロープ

「なす風土記の丘湯津上資料館」のエントランスは階段ですが、段差回避スロープが用意されています。

出入口は自動ドアで床に段差はありません。

すぐに受付窓口があるので入館手続きを行ないます。有料の施設ですが障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

 

○那須国造碑が建つ展示室

展示室はワンフロアに1室。入ると正面に「那須国造碑」のレプリカがあります。「那須国造碑」は国宝指定。西暦700年頃建立された碑です。江戸時代に旅の僧に発見されるまで、歴史の中で忘れられた存在でした。

 

○水戸光圀が調査

展示は、那須古墳群からの出品と、各古墳の紹介で構成されます。

「下侍塚古墳」が属する「侍塚古墳」は、「那須国造碑」の謎を解明するべく水戸光圀が発掘を指示した古墳群です。ゆえに「日本考古学発祥の地」といわれます。

このような知識が得られる資料館です。

個人利用に限り資料の写真撮影は一部資料を除き可能ですが、ネットへの掲載は許可が必要です。

 

○バリアフリートイレ有り

資料館の中には、展示室の他に休憩コーナーを兼ねた資料室があります。

障害者用トイレ有り

その横のバリアフリートイレが用意されています。

障害者用トイレ有り

「なす風土記の丘湯津上資料館」は、古代那須国の息吹を感じる施設。車椅子で観覧できます。

栃木のおくのほそ道 黒羽芭蕉の館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

栃木県大田原市の「黒羽芭蕉の館」は、黒羽城址公園の三の丸跡に造られた、アップダウンがある旧山城の中の施設です。身障者専用の駐車スペースがあり、そこを利用すれば車椅子で見学が可能です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年7月の取材に基づいています。

○黒羽と芭蕉

芭蕉は「おくのほそ道」の旅の中で黒羽に立ち寄り、13泊14日間滞在しました。その史実にちなんだ施設です。

 

○一般駐車場からは急坂を上る

戦国時代に築城された黒羽城は山城です。「黒羽芭蕉の館」は山の上に建つ施設です。

一般来館者用の無料駐車場は山の下にあり、そこから急坂を上り「黒羽芭蕉の館」へ向かいます。車椅子では登坂が困難な傾斜がある坂道です。

「黒羽芭蕉の館」へ上がる車道は一般車両通行禁止ですが、車椅子利用者の車両だけは通行可で、1台分身障者用駐車区画が用意されています。

坂の途中の「黒羽芭蕉の館」に進む最短距離の場所に駐車区画があります。

一般駐車場からは急坂を上る

○身障者用駐車区画から「黒羽芭蕉の館」へ

1台分の駐車区画に車を停めます。そこから、小さな段差と少しの傾斜がある道を通り、「黒羽芭蕉の館」入口に向かいます。

快適なバリアフリー路面ではありませんが、車椅子でなんとか通行できるルートです。

障害者用駐車区画から「黒羽芭蕉の館」へ

○スロープで館内へ

「黒羽芭蕉の館」入口へはスロープで上ります。

有料の施設ですが障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。入口にある受付で入館手続きを行います。

スロープで館内へ

○館内はバリアフリー

「黒羽芭蕉の館」の館内は、フラット構造で通路幅は広く、車椅子から見やすい展示です。

館内にバリアフリートイレの用意があります。介護者がいるとスペースは少し狭いトイレですが、設備は綺麗です。

 

○芭蕉だけではない展示物

入館すると「おくのほそ道」や「芭蕉」をテーマにした展示から始まります。

次は黒羽城主の大関家に関する展示「大関記念室」。そして名誉町民高瀬青山氏が寄贈した本のコレクション「青山文庫」の展示。最後に大関家伝来の甲冑や刀剣を飾る「特別展示室」があります。

いずれも車椅子での観覧に問題はありません。

 

○出口は段差路

一般見学ルートは最後に「特別展示室」をみて、その近くにある出口から退館します。この出口は段差でスロープがありません。車椅子では入口に戻りスロープで退館します。

出口は段差路

「黒羽芭蕉の館」は、通常のアクセスルートでは車椅子での利用は苦労します。身障者用駐車区画を利用できれば、それほどの苦労はなく入館できます。そして館内はバリアフリーです。

水戸 酒の資料館別春館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

茨城県水戸市の「酒の資料館 別春館」は、水戸の老舗酒造「明利酒類」の資料館兼直売所です。1Fは車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

江戸時代から続く老舗酒蔵の観光直売所です。とても大規模な酒蔵で、隣接して大規模な製造工場が建ち並びます。

多種多様な製品を製造販売していますが、清酒のトップブランドは「副将軍」。数々の賞を受賞している名酒です。そういうことでアイコンは水戸黄門さまです。

アクセスは車が便利。広々した駐車スペースがあります。

「別春館」建物入口には巨大な黄門さまが、にこやかなお顔で杖と印籠をお持ちです。足元には日付プレートが設置されています。記念撮影用の巨大黄門さまです。

「別春館」の入口には大きな「副将軍」の暖簾。その手前には、ちょっとした和のお庭の装飾も施されて良い雰囲気。「別春館」という名は、酒を愛した黄門さまが「杯の中には別の春が入っている」と語ったという伝承が由来です。

酒の資料館は建物の2Fで残念ながら2Fへは階段のみ、車椅子での見学は出来ません。また館内のトイレはバリアフリーではありません。

もともと酒蔵館だった建物をそのままの雰囲気で活用しているので、段差構造なのは仕方がありません。

1Fは直売所で、車椅子で利用できるフラットな構造です。清酒では「大丈夫」など他のブランドもあり。焼酎も製造しています。そして自慢は梅酒。梅酒品評会で第一位を受賞した名酒ということです。

試飲があります。今回取材時の試飲方法は、希望するジャンルをお店スタッフに相談すると数種類試飲を出していただける運用でした。お薦めの梅酒を、とリクエストすると3種類の梅酒を試飲させていただけました。団体客の場合、違う運用方法になると思います。

大きな老舗の酒蔵です。この「別春館」は水戸の観光振興役立ちたい、という思いで1998年に開館したということです。恒例のビッグイベントは「蔵開き」。3月の最終土曜日が開催日です。

酒好きから、梅酒派の方まで。「酒の資料館 別春館」は1F売り場は車椅子で利用できます。

JA水戸の農産物直売所「内原のめぐみ」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)