茨城のバリアフリー神社 一言主神社 車椅子参拝ガイド

茨城県常総市の「三竹山 一言主神社」は、ただ一言の願いでもその言葉を疎かにせず聞き届ける「言行一致の神」として信仰されています。

809年に大和国葛城山の一言主大神が、東国の万民の災禍を救うためにこの地に現れたことにより創建されました。したがって奈良県の葛城一言主神社と同一神です。

三竹山一言主神社

徒歩圏に駅はありません。車でのアクセスが便利です。境内と境外に参拝者用無料駐車場があります。もっとも近い駐車場は境内の入口、鳥居の前にあります。その手前の境外に車椅子マークが掲示された駐車区画がありますが、ここは未舗装砂利路面の駐車場です。

三竹山一言主神社

鳥居前の舗装駐車場に身障者用駐車スペースが2台分設けられています。ここが利用できれば最善です。

三竹山一言主神社

境内の鳥居の手前に10㎝程度の段差があります。それを車椅子で乗り越えれば、鳥居から始まる中央の参道を通行できます。

三竹山一言主神社

ただし無理をする必要はありません。身障者用駐車スペースの横から、段差のない舗装路を通り境内に進むことができます。

三竹山一言主神社

その先で舗装路を通り途中から中央の参道に移動できます。

三竹山一言主神社

中央の参道横にたつ「スダシイ」は、枯れているようで生きている不思議な大樹です。おみくじが多数結ばれています。

三竹山一言主神社

参道で狛犬が社殿を護ります。手水舎は狛犬の奥にあります。

三竹山一言主神社

手水舎は段差のある構造です。無理をして乗り越えれば車椅子から手を浄めることができます。

三竹山一言主神社

歴史ある境内の舗装路を移動して社殿に向かいます。

三竹山一言主神社

拝殿の賽銭箱は一段の上です。

三竹山一言主神社

車椅子で乗り越えるにはつらい高さがあるので、無理をせずに段の手前から参拝してください。

三竹山一言主神社

拝殿の横に御朱印を受け付ける社務所窓口があります。段差のない舗装路面を通り移動できます。

三竹山一言主神社

窓口は車椅子でなんとか応対できる程度の高さです。

三竹山一言主神社

一言主神社は社殿の裏側まで車椅子で参拝することができます。拝殿を正面からみて左側のお末社エリアに移動します。

三竹山一言主神社

社殿の裏側へ、ほぼフラットな舗装路面通り移動できます。「稲荷社」「香取社」「縁結社」の三社が案内されています。

三竹山一言主神社

祈禱者待合所の横を通り社殿の裏側へ進みます。

三竹山一言主神社

三社への入口は路面にデコボコがあります。

三竹山一言主神社

デコボコを通過できれば、稲荷社と香取社までは舗装路面の参道で移動できます。

三竹山一言主神社

稲荷社と香取社は少し無理をすれば車椅子で参拝できます。縁結社と御神木は、路面の状況が悪く車椅子での参拝は苦戦します。

三竹山一言主神社

社殿の裏側にある「古札納処」方面へ、フラットな舗装路面を通り車椅子で移動できます。

三竹山一言主神社

先に進むとお末社が並列して祀られている祠があります。その前にある立ち枯れた古木からは霊気が漂います。

三竹山一言主神社

その先にはこの付近の古墳から出土した石棺の復元が展示されています。一言主神社が創建された時代の石棺と推定されています。

三竹山一言主神社

更に進むと古札納処があります。車椅子で古札を納めることができる構造です。

三竹山一言主神社

社殿の裏側は、フラットでまっすぐな舗装路面が整備されています。

三竹山一言主神社

この舗装路から、本殿の裏にそびえる御神木を参拝することができます。

三竹山一言主神社

社殿の裏側の舗装路を進むと、社殿の横はトンネルのようなアップダウン路になります。この箇所は車椅子にとって傾斜がきついので、御神木を参拝したら元来た道へ引き返すことをお薦めします。

三竹山一言主神社

一言主神社の施設を紹介します。参集殿では結婚式ができます。

三竹山一言主神社

境内の外側に大きな藤棚と巨石があります。

三竹山一言主神社

藤棚エリアも駐車場です。その先には児童遊園とトイレ棟があります。

三竹山一言主神社

トイレ棟にはバリアフリートイレがあります。

三竹山一言主神社

スペースはやや狭い個室で、シンプルな設備のトイレです。今回参拝時は洗面台が使用禁止でした。

三竹山一言主神社

車でアクセスすれば境内は傾斜路や段差路を通行しません。拝殿は一段の上ですが、茨城の一言主神社は車椅子で参拝ができるバリアフリー神社です。

常総市の「豊田城」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年6月に書き直しました)

江戸川橋 江戸川公園と水神社 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

東京都文京区、江戸川橋駅から近い「江戸川公園」は、晩秋は紅葉が美しい車椅子でゆっくり散策できる穴場スポットです。現地のバリアフリー状況を紹介します。

神田川沿いに細長続く「江戸川公園」。川沿いの桜並木が有名な公園です。神田川とは反対の高台沿いには人工渓谷的な造作があり、数多くの広葉樹が植栽されています。

晩秋には紅葉狩りが楽しめる穴場です。車椅子で歩道を散策しながら、人工渓谷美に映える紅葉を楽しめます。

神田川沿いの歩道は、メインルートはフラットな舗装路です。脇道にそれなくても、十分に車椅子から紅葉を楽しめる公園です。途中に自転車止めの柵がありますが、車椅子での通行は可能。園内トイレは建て替えられて、バリアフリートイレが出来ました。

江戸川公園を早稲田方面に抜けます。公園を抜けても川沿いの歩道が続き、椿山荘、芭蕉庵と施設が並びます。

その先にあるのが「水神社(すいじんじゃ)」。ここに一対の大銀杏が立ちます。この銀杏は大きい。大迫力の老銀杏で、晩秋には黄葉して黄金に輝きます。小さな境内と祠は段差の上。車椅子では道路からの参拝になります。

「水神社」は創建や縁起に関するはっきりとした事実は不明な神社ですが、この地は江戸市民の水源「神田上水」の取水口関口水門がある場所。水門の神様として祀られてきたと伝承されています。

更に進むとバリアフリーな日本庭園「肥後細川庭園」があります。都心の紅葉穴場スポット。晩秋の車椅子でのお出かけ先に、お薦めできます。

(本稿は2017年晩秋の取材に基づいています)

ひたちなか酒列磯前神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

茨城県ひたちなか市の「酒列磯前(さかつらいいそさき)神社」は、創建が856年と伝承される古社。100m以上続く樹のトンネル参道「樹叢(じゅそう)」があり、また宝くじが当たる亀像などで話題の神社です。バリアフリーな神社ではありません。車椅子で参拝可能なルートや範囲を紹介します。

参道は2ルートあります。表参道は樹齢300年を超える各種の樹木がトンネルのような覆いかぶさる「樹叢」です。この入口は5段ほどの段差があります。海から繋がる北参道は数十段の階段路です。どちらの参道も車椅子では入ることができません。また「樹叢」参道の中央部はデコボコがひどい石畳み路面で、その横はかなり荒れた未舗装路面です。したがって車椅子で「樹叢」のトンネルを通行するのは、かなり困難です。

「樹叢」参道の中央部はデコボコがひどい石畳み路面

駐車場は未舗装です。場所は参道の終点近くで、駐車場からなら参道を通らずに本殿エリアに行けます。ただしデコボコや低い段差は多数あります。それを車椅子で乗り越えることが必要です。

駐車場から本殿エリアに入った地点で、車椅子から参道の「樹叢」を見学することはできます。

駐車場から本殿エリアに入った地点で「樹叢」を見学

本殿エリアは車椅子がもっとも苦戦するタイプの、タイヤがスタックする砂利路面です。その中央部には一筋の舗装通路があり、車椅子での通行は十分にできます。拝殿は3段の上ですが、その手前からなら車椅子での参拝は可能です。

拝殿までは一筋の舗装路あり

本殿エリアの周囲には、お末社や宝物殿的な施設、馬の偶像などがありますが、そこに近づくには砂利路面をクリアしなければなりません。

宝くじを当てる話題の亀像には、舗装路から触ることができます。現地には宝くじ祈願のルールが記載された掲示板があります。それによると、最初に拝殿で幸運を祈る。そして幸運の亀像に祈る。そして亀像に祈りを込めて触る。それから宝くじを買う。この順番です

更に地元で言われているのは、宝くじを買うのは「ジョイフル本田ニューポートひたちなか店の宝くじ売り場」限るということです。

宝くじ当選祈願のルール

昼なお暗い樹のトンネル参道「樹叢」。夜は怖いかもしれません。神社の掲示版には、環境を守るために「夜間の肝試しは禁止」と書いてありました。

夜の「樹叢」は肝試し禁止

「酒列磯前(さかつらいいそさき)神社」は、バリアフリーではありませんが、駐車場からのルートなら、樹叢を見て、拝殿に参拝し、車椅子で亀像に触ることは可能です。

海に建つ神磯の鳥居で有名な「大洗磯前神社」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2017年9月の取材に基づいています)