佐野厄除け大師 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

栃木県佐野市の「佐野厄除け大師」は、車椅子でお参りが出来ます。ただしお正月など混雑時は様相が変わります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

佐野厄除け大師

通常期は厄除大師の境内正面の無料駐車場が利用できます。身障者用駐車区画がある舗装路面の駐車場です。ここが利用できれば問題ありません。

大晦日から1月5日までは、厄除大師前の道路が時間規制で車両通行止めになります。また混雑期の土日祝日は、境内正面の無料駐車場がバス専用になることがあります。

境内正面の無料駐車場が利用できない場合は、周辺に多数ある参拝者用駐車場か、民間の有料駐車場の利用になります。

佐野市観光物産会館

その中でお薦めできるバリアフリー仕様の駐車場は、厄除大師の正面にある「佐野市観光物産会館」の駐車場です。厄除大師の前の道路からではなく、一本北側の道路から入ります。駐車場の最も南側の場所、すなわち厄除大師の正面近くに身障者用駐車区画が2台分あります。

佐野市観光物産会館

ここに駐車できれば、アップダウンの無い短距離の移動で厄除大師に行くことができます。

佐野厄除け大師 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

なお駐車場から自動ドアで入る「佐野市観光物産会館」の1Fはお土産コーナで、バリアフリートイレがあります。

佐野厄除け大師 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

佐野厄除け大師 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

厄除大師の境内へは、混雑期は「山門」が入口で「唐門」が出口に指定されます。

佐野厄除け大師

「山門」から入ると、路面のデコボコが多く、車椅子では通行しにくいルートを通ります。

佐野厄除け大師

「唐門」の横の舗装路から境内に出入りするほうが、フラットなルートです。ただし正月3が日は、逆流するのが難しいほどの混雑になることが多いようです。

佐野厄除け大師

境内は未舗装路面がありますが、主な参拝ルートは舗装路または、小さなデコボコがある石畳路です。車椅子でのお参りは可能です。

佐野厄除け大師

本堂前の賽銭箱は、段差のない路面に設置されています。車椅子でお参りが出来ます。

佐野厄除け大師

祈祷を受けたい場合は、本堂内へ上る昇降機があるそうです。また水子地蔵尊にも昇降機があります。境内の公衆トイレにはバリアフリートイレが用意されています。

佐野厄除け大師

スペースに余裕がある個室で、オストメイト装置が備えられています。

佐野厄除け大師

慣れないと違和感がありますが、お守り、絵馬、おみくじなどは、自動販売機で販売されています。また「お気持ち」の謝礼を受け入れる入金機械があり「お釣りは出ません」と表示されています。祈祷、破魔矢など、すべての料金は、境内に大きく表示されています。

佐野厄除け大師

お正月を過ぎても1月の週末はかなりの混雑でした。佐野厄除け大師の車椅子でのお参りは、混雑期は道路や駐車場の規制に注意してください。

栃木県足利市の観光名所「あしかがフラワーパーク」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)

栃木足利 車椅子観光 足利学校周辺のバリアフリー情報

栃木県足利市は、足利学校や鑁阿寺、織姫公園などの観光スポットがあります。現地のバリアフリー状況と、車椅子での観光をお薦めできるコースを紹介します。

足利を車椅子で観光する 

足利学校へのアクセスです。足利駅から徒歩10分の案内です。

車利用の場合は、足利学校の正面にある「太平記記念館」観光駐車場の利用が便利です。無料駐車場ですが入場時に「観光駐車場整理券」が渡されます。「駐車時間は2時間程度とさせていただきます」という案内があり、整理券のナンバーが見えるようにダッシュボードに券をおいて駐車します。正しく駐車場を利用した場合は、出庫時にチェックを受けることはありません。

足利を車椅子で観光する 

駐車場には1台分、思いやり駐車区画があります。駐車場の誘導スタッフに車椅子利用を申告してください。

足利を車椅子で観光する 

太平記記念館のバリアフリー状況です。観光駐車場にある「太平記記念館」は、観光案内所兼お土産屋で、ワンフロア構造の車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

足利を車椅子で観光する 

綺麗なバリアフリートイレが1つ用意されています。

太平記記念館

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

太平記記念館

足利学校のバリアフリー状況です。観光駐車場から横断歩道を渡り足利学校へ向かいます。途中のルートの路面は、小さなデコボコがある石畳風で、一部の区間は車椅子用にフラットな路面が設置されています。車椅子にゴツゴツを感じながら「入徳門」に向かいます。

足利学校のバリアフリー状況

足利学校は有料の施設ですが、障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名の「入学料」が無料に減免されます。「入徳門」の先にある「受付」で手帳を提示して「入学許可書」を無料で交付していただきます。

足利学校のバリアフリー状況

受付の並びにある事務所棟内で、足利学校のガイダンスビデオがリピート放映されています。車椅子で鑑賞できます。

足利学校のバリアフリー状況

この事務所棟内にバリアフリートイレがあります。横幅が狭いトイレで、車椅子1台入るのがギリギリです。介助者が必要な人は、利用が困難なトイレです。

足利学校

足利学校内の散策路の難所は「学校門」です。かなりのデコボコ路を通過します。

足利学校

他の箇所は、マットを敷くなど最低限のバリアフリー対策があり、車椅子での通行はなんとか可能です。

足利学校

「庫裏」「書院」「方丈」そして「遺蹟図書館」は内部見学が出来ますが、段差構造で靴を脱いで上がるので、車椅子での見学はできません。

足利学校

足利学校見学の魅力

車椅子では見学に制約がありますが、それでも足利学校の見学は魅力があります。

足利学校見学の魅力

足利学校見学の魅力

「孔子像」や「稲荷社」の見学から始まり、復元された茅葺の学校舎は江戸中期の姿です。

足利学校見学の魅力

足利学校見学の魅力

足利学校

周囲にはお堀があり、そこから見る足利学校の姿は趣があります。

足利学校

足利観光の第二スポットは「鑁阿寺(ばんなじ)」です。鎌倉時代に足利氏によって建立された古寺で、本堂は国宝、鐘楼や経堂は国の重要文化財。他に県指定、市指定の文化財が多々あります。

足利学校から「鑁阿寺」へ

通常の観光コースは「足利学校」から、鑁阿寺の正門である「南門」に向かいます。この間のルートは、路面に多少のデコボコはありますが、車椅子で通行可能です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

南門にある山門「桜門」は、見事な門ですが車椅子での通行は困難です。太鼓橋を越えて、かなりの段差を通り、その先は深い砂利道につながります。

鑁阿寺

鑁阿寺は東西南北に門があります。「東門」と「西門」も段差、デコボコ、砂利道があり、車椅子で境内へ進むのはかなり困難です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

北門から入ると、参拝者用の駐車場があります。車を利用しているなら、足利学校からいったん駐車場に戻り、車で鑁阿寺の駐車場に移動することをお薦めします。

足利学校から「鑁阿寺」へ

鑁阿寺境内の状況です。国宝、重文、天然記念物の大銀杏などが立ち並ぶ境内は、足利氏の歴史を今に伝える空間です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

足利学校から「鑁阿寺」へ

鑁阿寺境内の状況

境内はあまりバリアフリーではありません。未舗装路面、砂利路面を通り、本堂は段差の上です。車椅子では無理のない範囲での参拝になります。それでも参拝に訪れる価値はあります。

鑁阿寺境内の状況

鑁阿寺境内の状況

足利学校や鑁阿寺から近い、小高い山の頂上付近が「織姫公園」です。車でアクセスできます。

織姫公園から足利を眺望する

山頂にある「織姫公園レストラン棟」を車で目指します。山頂付近に「織姫公園駐車場」がありますが、その先の狭い道を通り山頂まで車で上ることができます。

織姫公園レストラン棟

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の前には、パイロンが置かれた1台分の身障者用駐車スペースが確保されています。レストラン棟へは、段差回避スロープで上ることができます。出入口のドアは手動ドアです。

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の1Fには、広くて設備更新されたバリアフリートイレが1つあります。ユニバーサルベッドはありません。3Fが展望室ですが、エレベーターはなく階段のみです。

 

織姫公園レストラン棟

1Fに蕎麦屋があります。出入口のドアは手動ですが、店内はフラットで、可動式のテーブル席なので、車椅子で利用できます。

織姫公園レストラン棟

車椅子で眺望を楽しむのは、この蕎麦屋の窓からか、レストラン棟前の駐車場スペースからです。眼下に足利の街並みが広がります。

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の横、山頂にあるのは「機神山(はたがみやま)山頂古墳」です。

織姫公園レストラン棟足利市の足利学校、鑁阿寺、織姫公園は、バリアフリー施設ではありませんが、上手に利用すると車椅子で観光が楽しめます。

足利市の観光名所「あしかがフラワーパーク」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)

埼玉日光 妻沼聖天山 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

埼玉県熊谷市の「妻沼聖天山歓喜院(めぬま しょうでんざん かんぎいん)」は、1179年に創建された広い敷地をもつ名刹で、日光東照宮のような装飾彫刻が施された国宝の本殿があるお寺です。境内および周辺は、近年バリアフリー改修がすすめられました。車椅子で参拝して確認した、現地のバリアフリー状況を紹介します。

妻沼聖天山歓喜院

徒歩圏に駅はありません。熊谷駅からバスで30分の案内です。車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。

参拝者用の無料駐車場がP1からP7まで用意されています。「貴惣門」から始まる参道の入口に近いのはP1です。参道の途中にある「仁王門」に近い場所にあるのがP2です。境内に近いのはこの2つの駐車場です。どちらも身障者用駐車区画は発見できませんでしたが、フラットな舗装路面の駐車場なので、混雑していなければ車椅子で利用できます。

P1は全体的に経年劣化を感じる駐車場ですが、P2は近年再整備されたようで、舗装路面が綺麗です。

妻沼聖天山歓喜院

P2から境内に向かう道路の歩道は、バリアフリー改修が行われています。

妻沼聖天山歓喜院

境内へは押しボタン式の横断歩道を渡ります。その先の境内の参道は、デコボコを埋めたバリアフリー改修が行われています。

妻沼聖天山歓喜院

2本の石柱が建つ参道の入口からのバリアフリー状況を紹介します。

妻沼聖天山歓喜院

最初の門は「貴惣門」。門の下は段差があり、バリアフリー迂回路は門の右側です。

妻沼聖天山歓喜院

門の中には毘沙門天と持国天の像があります。車椅子で参拝しやすいのは、右側の毘沙門天です。

妻沼聖天山歓喜院

貴惣門をフラット路で迂回して参道に戻ります。

妻沼聖天山歓喜院

境内中央の参道は、デコボコを埋めるバリアフリー改修が行われています。

妻沼聖天山歓喜院

参道の途中に創建者「斎藤別当実盛公」の像があります。

妻沼聖天山歓喜院

その横には、実盛公を称える唱歌が流れる「サウンドモール実盛公」があります。車椅子で音楽鑑賞が可能です。

妻沼聖天山歓喜院

長いバリアフリー参道を移動して本殿方面に向かいます。

妻沼聖天山歓喜院

次に建つのは「中門」です。この門の下は段差があり、右側がバリアフリー迂回路です。

妻沼聖天山歓喜院

車の祈祷所がここにあります。最も本殿に近い駐車場ですが、ここは祈祷をうける車専用の駐車スペースです。

妻沼聖天山歓喜院

中門を抜けると、右側は「お祭り広場」です。

妻沼聖天山歓喜院

ここにトイレ棟があります。

妻沼聖天山歓喜院

バリアフリートイレが1つあります。スペースは余裕がある個室で、シンプルな設備のトイレです。境内にはこの他に、P1の近くにバリアフリートイレがあります。

妻沼聖天山歓喜院

この先に「仁王門」が建ちます。仁王門の下は段差があり、かつ門の横にはバリアフリー迂回路が整備されていません。

妻沼聖天山歓喜院

車椅子では一対の狛犬の手前から右側に迂回して本殿に向かいます。

妻沼聖天山歓喜院

舗装通路が整備されています。

妻沼聖天山歓喜院

車椅子でも仁王門の横を通り、仁王像を拝むことができます。

妻沼聖天山歓喜院

仁王門を超えると本殿エリアに入ります。

妻沼聖天山歓喜院

本殿エリアのバリアフリー状況です。仁王門と本殿の中間にあるのが「石舞台」。周囲は小さなデコボコはありますが、車椅子で通行可能な舗装路面です。その右側にある寺務所の窓口に行くには、短い距離ですが未舗装路を通過します。

妻沼聖天山歓喜院

石舞台の左側には、土俵と「大師堂」があります。大師堂まで舗装路面がありますが、出入口は段差で、その段差を回避するスロープが設置されています。ただしスロープを利用するには、短距離ですが未舗装路面を通過しなくてはなりません。なんとか車椅子が動く砂利路面です。

妻沼聖天山歓喜院

スロープを上がれば、大師堂の中は車椅子で参拝できます。

妻沼聖天山歓喜院

堂内を車椅子で一周してお参りします。

妻沼聖天山歓喜院

本殿前までは舗装路が整備されています。拝殿の賽銭箱の手前に小さな段差がありますが、段の手前からの参拝でも違和感のない距離です。また舗装路から少し下りた未舗装路面に、段差回避スロープが利用されています。

妻沼聖天山歓喜院

国宝鑑賞有料エリアのバリアフリー状況です。本殿の裏側が国宝を鑑賞する有料エリアです。本殿拝殿の前から未舗装路面を通行して受付に向かいます。拝観料の障がい者減免制度はありません。受付で拝観料を支払います。

妻沼聖天山歓喜院

国宝拝観ルートは舗装路とスロープが用意されています。拝観場所へはスロープを上がりアクセスします。このスロープの傾斜は緩く、車椅子で通過できます。

妻沼聖天山歓喜院

拝観エリア内の通路は、砂利路面に木製デッキが敷かれた通路です。車椅子1台の通行なら問題の無い通路幅があります。

妻沼聖天山歓喜院

ここで見事な装飾を鑑賞します。通常期は、一時間毎にボランティアによるガイドツアーがあります。

妻沼聖天山歓喜院

埼玉日光の彫刻です。

妻沼聖天山歓喜院

見事な仕事です。

妻沼聖天山歓喜院

彫刻は三面に飾られています。

妻沼聖天山歓喜院

本殿の三面を鑑賞すると出口があります。車椅子拝観の問題個所はここです。このスロープは角度が急です。

妻沼聖天山歓喜院

一般的な車椅子利用者には、怖い傾斜のスロープです。

妻沼聖天山歓喜院

無理をせずに逆走して入口に戻ることをお薦めします。ただし見学通路の木製デッキの幅は一人分なので、他に拝観者がいると、迷惑をかけながらの逆走になります。

妻沼聖天山歓喜院

無理をして出口の急なスロープを通過した場合は、その先は多少ゴツゴツのある石畳風の舗装路で、本殿裏側のお末社などの参拝ができます。

妻沼聖天山歓喜院

裏側は入口からの逆方向からでも参拝可能です。

妻沼聖天山歓喜院

やや悪路ではありますが、車椅子で移動できないことはありません。

妻沼聖天山歓喜院

本殿を裏側から鑑賞できます。

妻沼聖天山歓喜院

路面や段差箇所のバリアフリー改修がすすみ、妻沼聖天山歓喜院は、それほど苦労せずに車椅子でお参りができるお寺になりました。ただし国宝拝観エリア出口の急坂スロープの利用の是非は、慎重に判断して下さい。

(本稿は2020年12月に執筆しました)