東京都港区六本木、東京ミッドタウン内サントリー美術館で、特別展「御大典記念 よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技」が始まりました。会期は2022年1月26日から3月27日まで。2月23日からは一部の展示品が入れ替わります。
明治時代から正倉院宝物の模造製作が始まり、これまでに数百点の再現作品が生み出されました。その中から計128点が展示される特別展です。

東京ミッドタウンとサントリー美術館はバリアフリー施設です。車椅子での利用に大きな問題はありません。サントリー美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。
「よみがえる正倉院宝物」展の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。
館内の観覧ルートはいつも通りで、3Fで受付後に4Fへエレベーターで上がり、第1展示室を観覧した後、エレベーターで3Fへ下りて第2・3展示室を観覧します。
バリアフリートイレは3Fのパブリックスペースと4F展示室内に用意されています。
宝物はジャンル別展示です。第1章は「楽器・伎楽」。「螺鈿紫檀五絃琵琶」と「酔胡王面」は第1章で展示されています。車椅子から見やすい展示です。
第2章は「仏具・箱と几・儀式具」。大きな作品や壁掛け展示品は問題なく車椅子から鑑賞できますが、ケース内展示された小さな作品の一部は、車椅子目線では見えない高さの展示です。
第3章は「染織」。このパートも壁掛け展示品は問題なく車椅子から鑑賞できますが、ケース内展示品は車椅子からは見えません。
3Fへ移動します。第4章「鏡・調度・装身具」のパートは、すべてケース内展示で、車椅子からは見にくい高さです。
第5章「刀・武具」は、ほぼ全作品が車椅子から鑑賞できます。
最終パートの第6章「筆墨」は、一部車椅子から見にくい展示があります。
全体として車椅子から見にくい高さのケース内に展示されている作品が多いので、短時間であれば車椅子から立ち上がることが出来る人は、杖などを併用して観覧されることをお薦めします。「螺鈿紫檀五絃琵琶」「酔胡王面」、太刀などは、車椅子から問題なく鑑賞できます。