静岡県富士山世界遺産センター 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

静岡県富士山世界遺産センター

静岡県富士宮市にある、2017年に開館した富士山を多角的に紹介する文化施設です。新しい施設なのでバリアフリー設計、車椅子利用者への様々な配慮があります。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

静岡県富士山世界遺産センター

○車椅子専用駐車場あり

アクセスは富士宮駅から徒歩8分の案内です。

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来館者用の専用駐車場はありません。近隣の有料観光駐車場の利用が推奨されています。

車椅子専用駐車場が1台分用意されています。予約は受け付けずに、その時空いていれば利用できる運用ルールです。場所はセンターの前414号線沿いで、車椅子サインがあります。富士宮駅方面からアクセスしても、右折入場できます。

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車椅子専用駐車場の横にあるスロープを利用して館内に入ると、正規のエントランスの反対側のミュージアムショップに出ます。そこから館内を横断して、受付に移動して入館手続きを行います。

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いったん車道の歩道に出て、そこから段差回避スロープを通り、正規のエントランスに向かうことも出来ます。このルートのほうが、建物のデザインを鑑賞し、車椅子で浅間大社の鳥居をくぐり、館内に向かうことができます。

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○エントランス周辺は撮影ポイント

来館者の多くが写真を撮っているのはエントランス周辺です。

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独創的な外観と浅間大社の鳥居が、水面に映ります。

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階段構造がありますが、段差回避スロープが用意されています。

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○観覧料の障害者減免制度

「静岡県富士山世界遺産センター」は、観覧料の障害者減免制度があり、本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して、無料入館券を発行していただきます。

 

○障害者用トイレの配置

障害者用トイレは館内3ヵ所に各1つ用意されています。

1Fはライブラリーの横。2Fは映像シアターの横、5Fは展望ホールの横です。

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○観覧ルートの概要

「らせんスロープでの疑似登山体験」がテーマの観覧ルートです。通常の観覧ルートは、1Fから概ね5F相当の高さまで、193mの「らせんスロープ」を上がります。

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そこから同スロープを下がりながら、展示コーナーなどを見学します。またエレベーターが1基あり、自由に利用することができます。

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「疑似登山体験」をする「らせんスロープ」の傾斜角度は、ところどころで微妙に違いがあります。傾斜が急な箇所は、バリアフリー法が推奨する角度よりも、やや強い傾斜があります。傾斜が緩い箇所は、車椅子で問題なく移動できます。

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「らせんスロープ」上りは、展示の重要な要素なので、出来れば車椅子で上がることをお薦めします。

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上り坂が苦手な人は、エレベーターで最上階に上がり、下りだけを通行する作戦があります。

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エレベーターは「らせんスロープ」の途中3ヵ所に乗降口があります。とりあえず坂上がりに挑戦して、辛かったら最寄りの乗降口からエレベーターを利用するのも作戦です。

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○展望ホール、屋外テラスのバリアフリー状況

最上階は正面に富士山を仰ぐ「展望ホール」とテラスがあります。フラットな構造なので車椅子で利用できます。

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ホールからテラスへ出るドアは引き戸で、今回取材時は開放されていました。おそらく冬季は寒いので閉められると思います。ドア下に気になる段差はありません。

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テラス内もフラットな構造で、車椅子で移動できます。テラスのガラスフェンスの先は、富士山の噴石が敷かれています。

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展望ホールの横に、「荒ぶる山」の常設展示室があります。ここもフラットな構造で、車椅子で見学できます。

 

○スロープ内展示コーナーのバリアフリー状況

「らせんスロープ」の途中2カ所に常設展示コーナーがあります。コーナー内はフラットで、車椅子で展示を鑑賞できます。

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ほとんどの展示はデジタル表示で、タッチパネルを操作して、見たいコンテンツを選びます。タッチパネルは車椅子から手が届く高さです。表示はもちろん多言語対応です。

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2つの常設展示コーナーのテーマは「美しい山」「聖なる山」。この他に3Fに「育む山」「受け継ぐ山」、5Fに「荒ぶる山」の常設展示室があります。「らせんスロープ」から見る壁面展示のテーマは「登拝する山」です。合計6つのテーマで、富士山を多角的に紹介します。

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○3F常設展示室のバリアフリー状況

「育む山」と「受け継ぐ山」の2つの常設展示室があります。「育む山」は富士山の動植物の生態を簡単に紹介しています。

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「育む山」の展示室は、正面に富士山を仰ぐ構造です。

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そして振り返ると、建物内部の逆さ富士が楽しめる場所です。

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○映像シアターのバリアフリー状況

2Fに「企画展示室」と「映像シアター」があります。企画展示室は、フラットなフリールームで企画展開催時に使用されます。今回取材時は、企画展はありませんでした。

映像シアターは、15分毎に8分間の映像を放映します。今回取材時は3本のコンテンツを順に放映していました。

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映像シアターは階段式で、車椅子鑑賞スペースは最上部にあります。通常は出口に使用されるドアから入ります。スペースは車椅子2台分程度。介助者は簡易な可動式の椅子を使用します。最上部の端から見ることになりますが、車椅子からのスクリーン鑑賞は問題なく出来ます。

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少し頑張って坂道を上がることが出来れば、車椅子で「疑似登山体験」が出来ます。「静岡県富士山世界遺産センター」はバリアフリー施設です。

(本稿は2020年10月に執筆しました)