富山県砺波市と南砺市にかけて広がる砺波平野は、散居村と呼ばれる屋敷林に囲まれた7,000戸を超える農家が点在しています。散居村は砺波平野の歴史と風土の中で育まれた文化資産ですが、現代ではその存続が危ぶまれ、景観条例の制定や枝打ち支援事業の実施など、散居村を保全していく取り組みが進められています。その取り組みの一環として「美しい農村全体が博物館」というコンセプトで「となみ野田園空間博物館」という活動が行われていて、その活動拠点施設として「となみ散居村ミュージアム」が設立されました。
となみ散居村ミュージアムは、情報館、民具館、伝統館、交流館の4つの施設があります。情報館と民具館は散居村の歴史と民俗を紹介する展示コーナーがあり、車椅子で観覧できます。また民具館は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。伝統館は大正から昭和初期の建物を復元した建物で、車椅子で外観は見学できます。交流館は地域のコミュニティセンターです。
アクセスは車が便利。身障者用駐車スペースがある無料駐車場が用意されています。
有料施設「民具館」のバリアフリー情報です。出入口はフラットな構造の自動ドアです。
2フロア構造の施設でエレベーターがあります。展示室は1Fと2Fにあり、いずれも車椅子で観覧できます。
館内はスペースに余裕がありフラットな構造です。多目的室では散居村を紹介する映像コンテンツが鑑賞できました。
トイレは1Fにあり、バリアフリートイレは男女別トイレの中に設けられています。
となみ散居村ミュージアムは、砺波平野の人々の生活の歴史と知恵を学べる施設です。
(本稿は2024年7月に執筆しました)