富山県 魚津埋没林博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

富山県魚津市の「魚津埋没林博物館」は、特別天然記念物の埋没林と富山湾の蜃気楼がテーマの博物館です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材で初稿を執筆し、その後行われた施設改修に基づき2019年10月に加筆修正しました。

 

○埋没林とは何か

埋没林とは、2000年前に自生していた巨大な杉が、そのまま海中に埋没した木の根っこです。

1950年代に魚津港の建設工事で発掘されました。発掘された場所がここで、そのままの状態で展示館が建設されました。

 

○アクセス方法

駅からは徒歩20分の案内です。アクセスは車が便利です。

博物館は海沿いにありますが、駐車場は道路の反対側にあります。駐車場は無料です。

駐車場からスロープを下ると、博物館の「エントランスホール」があります。そこから入館して、道路の下を通る「連絡通路」を進みます。

この間は傾斜路ですが段差は無く、車椅子での移動に大きな問題はありません。

アクセス方法

○博物館の概要

2017年の取材時は「エントランスホール」から有料エリアでしたが、現在では「連絡通路」の先「テーマ館」の1Fまでは無料エリアです。

また「テーマ館」1Fから屋外に出た先にある「蜃気楼の丘」も無料で利用できます。

有料エリアは「テーマ館」の2F・3F・屋上。別棟の「水中展示館」「乾燥展示館」「ドーム館」です。

博物館の概要

○博物館のバリアフリー状況

有料エリアの入館料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が約半額に減免されます。

障害者用トイレは「テーマ館」1Fに用意されています。

館内の見学コースは段差解消されたスロープ路です。

「テーマ館」にはエレベーターが1基あり、車椅子で上下階移動が出来ます。

取材時、段差のため唯一車椅子で利用できなかったのは、蜃気楼を眺める「テーマ館」の屋上「展望台」でした。

 

次からは各有料エリアのバリアフリー状況を紹介します。

 

○ハイビジョンホールのバリアフリー状況

「テーマ館」2Fのハイビジョンホールは、埋没林と蜃気楼の解説映像をそれぞれ10分間放映します。

大きなビジョンに向って長椅子ベンチ席と階段席があります。車椅子ではベンチ席周辺からビジョンを見学します。フラットな床面でスペースに余裕があるので、車椅子での利用は可能です。

埋没林と蜃気楼の理解がとても深まる内容です。最初にハイビジョンホールで勉強することをお薦めします。

 

○水中展示館のバリアフリー状況

テーマ館から各展示棟へ移動します。その間はスロープルートが整備されています。

水中展示館は、縦8m、横16m、深さ2.5mのプールの中に、この場で発掘された埋没林がそのままの状態で水中に展示されています。プールをまわる見学通路は車椅子で問題なく移動できます。

水中展示館のバリアフリー状況

○乾燥展示館のバリアフリー状況

スロープを通り乾燥展示館へ移動します。

ここでは発掘された埋没林が、乾燥した状態で展示台の上に展示されています。展示物に触れる展示です。車椅子から乾燥埋没林に手が届きます。

 

○ドーム館のバリアフリー状況

乾燥展示館から少し距離の長い移動通路を通りドーム館へ移動します。

ドーム館は、埋没林の発掘現場に「ドーム」をかぶせた施設です。1988年に実際に発掘調査された現場が、そのままの状態で展示されています。

半地下構造ですが、ドーム館内の見学通路も車椅子で問題なく移動できます。

ドーム館のバリアフリー状況

○魚津市の蜃気楼予報

魚津市では蜃気楼出現確率を示す「蜃気楼予報」を発表しています。

HPで公開され随時更新されます。埋没林博物館でも、最新の「蜃気楼予報」が掲示されています。

魚津市の蜃気楼予報

「魚津埋没林博物館」は、屋上以外は車椅子で見学ができるバリアフリー施設です。1時間の見学で、埋没林と蜃気楼にとても詳しくなる博物館です。

富山黒部漁港 魚の駅生地 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

富山県黒部市の生地(いくじ)は、北アルプスの峡谷で生れた水が湧きだす清水(しょうず)が町の各所にある「清水の里」です。車椅子で利用できる「魚の駅生地」を中心に、現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材に基づいています。

 

○魚の駅生地の概要

黒部漁港のすぐ近くにある施設です。

2004年の開業。「JFくろべ漁業協同組合」が運営しています。

旬の鮮魚や水産加工品の販売、魚メニューの食事処、足湯があるオープンテラス、無料駐車場がある施設です。

テラスから黒部漁港を臨みます。

魚の駅のバリアフリー状況

○魚の駅のバリアフリー状況

アクセスは車が便利です。40台を収容する駐車場があり、障害者用駐車区画が用意されています。

オープンテラスは挟んで「とれたて館」と「できたて館」があります。施設は一段高い構造ですがスロープで上ることができます。

障害者用トイレは「できたて館」内のトイレにあります。

施設全般、車椅子での移動に困るような段差はありませんが、テラスの足湯はバリアフリー仕様ではありません。

魚の駅生地

○「とれたて館」内のバリアフリー状況

「とれたて館」の約30%は鮮魚売り場で、黒部漁協からの新鮮な海の幸が並びます。

売り場の横にはベンチ席があり、お刺身、岩牡蠣など、その場で安くて旨い鮮魚類をいただけます。小皿、割りばし、お醤油などの用意があります。

席はラフなベンチ席で、車椅子での利用はあまり想定されていませんが、なんとかなると言えば何とかなります。ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、利用の可否を判断してください。

とれたて館内のバリアフリー状況

○「できたて館」内のバリアフリー状況

炭火焼レストラン「航海灯」は、魚介や干物を自分で焼いていただくレストランです。

スペースの余裕はそれほどありませんが、店内はフラットで可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。

もう一軒の「番屋」は3日前までに予約をして利用するお店です。店内のバリアフリー状況は、今回の取材では確認できませんでした。

 

○生地の町の「清水ツアー」

生地には正式に認定されている清水が18箇所あります。

昏々と湧き出る地下水を、自由に利用できる清水。それを巡る清水ツアーが盛んです。18箇所を廻ると、2時間コースになるそうです。

魚の駅生地の近くにある清水は「弘法の清水」。もちろん弘法大師由来の清水で、車椅子でも立ち寄れます。ただし柄杓で湧水を飲むには、健常な介助者がいると助かる構造です。

生地の町の「清水ツアー」

生地の町は、観光地ではなく生活感のある町です。美味しい海の幸と、清らかな湧水、そしてバリアフリー拠点の「魚の駅生地」があります。

富山湾を車椅子で空中散歩 新湊大橋あいの風プロムナード バリアフリー情報

富山県射水市の富山新港に架かる「新湊大橋」には、車椅子で散歩ができる歩道があります。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材に基づいています。

 

○あいの風プロムナードの概況

新湊大橋は、観光地「海王丸パーク」がある富山新港に架かる、全長3.6km、主塔の高さ127mの、日本海側最大級の斜張橋です。

上部が車道、下部が無料歩行者通路で480mに及ぶ海上散策路です。

歩行者通路の愛称は「あいの風プロムナード」。2013年に開通したバリアフリー歩道です。橋の両側にエレベーターがあります。

新湊大橋の歩道は、自転車が利用出来る設計の生活道路です。橋が開通する以前の2013年5月まで、近隣住民は渡し船で通勤通学をしていました。自転車利用可の設備設計は、生活からの必然的なニーズに基づきます。

あいの風プロムナードの概況

○駐車場のバリアフリー状況

車椅子で空中散歩を楽しむなら、アクセスは車が便利です。

橋の両側に無料駐車場があります。

東側の「堀岡緑地」の駐車場は普通車33台を収容し、内2台分が障害者用駐車区画です。

西側の「海岸緑地」の駐車場は普通車20台を収容。障害者用駐車区画はありませんが、空いていれば問題なく利用出来るフラットな駐車場です。

駐車場には公衆トイレがあり、障害者用トイレが用意されています。

駐車場のバリアフリー状況

○エレベーターのバリアフリー状況

自転車の利用を前提にしている施設なので、駐車場からエレベーターまで、段差なく移動できます。

橋の両側にあるエレベーターは、自転車利用可の大型タイプです。したがって、車椅子での乗降も楽々余裕です。

ちなみに橋上の『あいの風プロムナード』では、自転車は押して歩くのがルールです。

 

○あいの風プロムナードのバリアフリー状況

眺望を楽しむことが設計の前提になっているので、足元からアクリル板で外部が観える構造です。車椅子からの低い目線でも、橋上からの眺望を楽しめます。

あいの風プロムナードのバリアフリー状況

無料でバリアフリーな「あいの風プロムナード」。歩道の全長は480m。往復すると約1kmあります。

「あいの風プロムナード」は中心部が最高地点になる傾斜歩道で、それなりの傾斜角度があります。どこまで行くか、どこで引き返すか、ご自身やご家族の体力に応じて判断して下さい。

富山県内では黒部ダムに次ぐ高さの構造物ということ。歩道の両側に窓があり、車椅子で富山新港からの眺望を楽しめます。

あいの風プロムナードのバリアフリー状況

○シンボルは帆船海王丸

隣接する「海王丸パーク」のシンボルは帆船海王丸。「あいの風プロムナード」から海王丸がよく観えます。海王丸が帆を広げた状態、総帆展帆の時がベストビューです。

シンボルは帆船海王丸

新湊大橋自体もビューポイントです。観光ガイドブックに掲載される海王丸パークからみる新湊大橋の写真は、総帆展帆の海洋丸の先に新湊大橋、そのバックが立山連峰です。これは天候条件が揃わないと観られない光景です。

シンボルは帆船海王丸

新湊大橋の「あいの風プロムナード」は、車椅子で海の上を散策できる、高さ47mの無料歩行者通路です。