栃木県大田原の総鎮守です。創建は600年から700年頃で、現在の境内は明治時代に整備されたと伝えられます。
小高い山の頂上付近に鎮座するので、一般参道は階段です。境内の高さに駐車場があるので、車でアクセスすれば車椅子で本殿前まで進むことができます。現地の状況を紹介します。
○終点まで車で上がる
境内に向かう車道は急坂です。上り曲がり進むと、未整備ですが駐車場と思われる空間があります。境内の高さは更に上です。車椅子利用者は道の終点まで上がってください。社務所の裏側に駐車できるスペースがあります。神社スタッフ用の駐車スペースと推定されますが、今回参拝時は利用できました。
この最上部の駐車スペースは、小石がゴロゴロしている未舗装路面です。ここから参道までの移動区間は、車椅子での移動がぎりぎりで可能な悪路です。
○参道は舗装路面
悪路を通過できれば、本殿までまっすぐな舗装参道があります。車椅子での移動に問題はありません。
参道の入口に「手水盥」があります。デコボコがあるので、車椅子での利用はギリギリです。
参道の途中左側には、太子像と碑が建立されています。
○本殿エリアは段差の上
参道の先に2段の段差があり、その上に本殿があります。無理をしないなら、車椅子では段の手前からの参拝になります。
○お末社エリアの状況
本殿を正面からみて、右側がお末社エリアです。お稲荷様、その他複数のお末社が祀られています。この一帯の路面はワイルドな未舗装です。車椅子でのお末社参拝は、かなり苦戦します。
○境内は自然空間
境内全体が自然空間です。人工的な感じを受けるのは、本殿に向かう舗装参道くらいで、山中に社や祠が点在する印象です。明治時代に整備された鎮守の森の雰囲気を味わえる、森と信仰が交差する境内です。
車でアクセスすれば、大田原神社の境内に車椅子で近づくことは可能です。参拝するには、最低でも10mほど車椅子で悪路を走破する必要があります。
(本稿は2020年9月に執筆しました)