江戸時代に川越街道の大井宿として栄えた、現埼玉県ふじみ野市、旧大井町地区の歴史資料館です。「大井郷土資料館」は車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
旧石器時代から江戸時代までの、旧大井町地区の歴史を学ぶ資料館です。入館は無料。図書館が併設された施設の1Fです。アクセスは車が便利。無料駐車場があり、身障者用駐車区画が1台分用意されています。
駐車場から施設入口へはフラットな舗装路で、車椅子での通行に問題はありません。施設前庭が散策路として整備されていますが、この道は段差のある砂利路面なので、車椅子では通行できません。
大井郷土資料館は段差の無いワンフロア構成。常設展示室と特別展示室があります。
この地区は旧石器時代からの遺跡が確認されています。縄文時代の遺跡からは、千葉や茨城、山梨や長野との交流を示す土器が出土。古くから人間の営みと交流があった地区であることが紹介されます。
平安時代に掘られた井戸に関する展示があります。この井戸が大井の地名の由来になったということ。平安時代からこの地は大井でした。
鎌倉時代になるとこの地は頼朝の一派、大井氏が支配。室町時代にかけて武家の政治が行われた資料が展示されます。
展示のハイライトは江戸時代の大井宿の紹介。大井宿は大規模な宿場でした。良く出来た復元模型などが展示されています。
畑作農業が盛んである大井。常設展示の最後は、県の文化財指定を受けた各種の農具が展示されています。
館内にバリアフリートイレがあります。トイレのスペースは広く、ウォシュレット付きの新しい便器が設置されています。
常設展はワンフロアを一周します。いずれの展示も車椅子から観覧できます。大井郷土資料館は車椅子で利用できる資料館です。
(本稿は2018年11月の取材に基づいています)