半蔵門 国立劇場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

半蔵門 国立劇場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都千代田区。皇居に面して建つ「国立劇場」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「伝統芸能情報館」のバリアフリー状況は、別稿「国立劇場 伝統芸能情報館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

半蔵門 国立劇場

歌舞伎、文楽などの興行が行われる文化施設です。桜を中心に多品種の植栽がある前庭があり、館内にはレストランや売店が入ります。

半蔵門 国立劇場

劇場は大劇場と小劇場の2つ。どちらにも通常は車椅子用の鑑賞スペースが用意されます。バリアフリー改修により、館内にはバリアフリートイレ、エレベーターが設置されています。

観覧料金は興行により異なりますが、通常の有料興行は障がい者減免制度があり、障害者手帳をもっている人は、観覧料金が割引されます。車椅子席の利用でも、障がい者減免制度は適用されます。割引後の観覧料は興行別に確認してください。

国立劇場のゆるキャラは、舞台黒子をイメージした「くろごちゃん」です。

施設の全体概要

半蔵門駅から徒歩5分の案内です。アクセスルートは極端なアップダウンはなく、車椅子での移動は可能です。

アクセス方法

来館者用の有料駐車場があります。身障者用の駐車スペースは、入口の近くに別に用意されているので、駐車場スタッフに車椅子利用を申告相談してください。誘導していただけます。身障者用駐車場は無料で利用できます。

半蔵門 国立劇場

大劇場のロビー奥にあるバリアフリートイレは、オストメイト装置、ユニバーサルベッドなどがある個室トイレです。

大劇場、小劇場それぞれの劇場内は、男女別トイレの中に車椅子が入る大きな個室が各1つ用意されています。

敷地内の屋外トイレにも、個室タイプのバリアフリートイレが1つあります。

半蔵門 国立劇場

大劇場のバリアフリー状況です。大劇場は3フロア構造で、エレベーターが2基あります。

劇場内の客席は、1Fが段差の無いスロープ通路で、通常車椅子用スペース席が用意されます。2Fと3Fの客席は階段式です。

大劇場のバリアフリー状況

各階のロビーはフラットな構造で、車椅子で利用できます。1Fには平櫛田中の「鏡獅子」が展示されています。2Fには絵画ギャラリーがあり、東山魁夷作「雪原譜」他17点の日本画が展示されています。どちらも車椅子で鑑賞できます。

大劇場のバリアフリー状況

各フロアに売店、喫茶、食事処があります。いずれも車椅子で利用できるフラットな構造です。

大劇場のバリアフリー状況

小劇場のバリアフリー状況です。小劇場の客席は1Fだけでスロープ通路です。通常、車椅子用スペース席が用意されます。

1Fロビーには売店、2Fロビーには食事処があります。エレベーターが1基あり、2Fまで通じています。1Fと2Fは車椅子で利用できます。喫茶がある3Fへは階段利用になります。

半蔵門 国立劇場

春にはさくらまつりが開催されます。

半蔵門 国立劇場

バリアフリーな前庭には「神代曙」など10種の希少種桜が植栽されています。

半蔵門 国立劇場

春の恒例イベントは「国立劇場さくらまつり」。国立劇場のHPでは、さくらまつり期間中、10種の品種別開花状況が公開されます。※2020年から2022年の間は、開催されませんでした。

半蔵門 国立劇場

期間中の公演が無い日は、原則として劇場内が無料で一般公開されます。ただし一日の公開時間は3時間程度です。前庭ではお茶の無料サービスや、太神楽の上演などのイベントが開催されます。

半蔵門 国立劇場

国立劇場は、皇居に面し、最高裁判所に隣接します。そのような立地ですが、身障者用駐車区画の用意があり、無料で駐車できます。

(本稿は2022年3月に加筆修正しました。)