東京都目黒区の「東京都目黒区美術館」は、閑静な住宅街に建つ区立の美術館です。1987年に開館した古い建物ですが、エントランス周辺および館内はバリアフリーで車椅子で利用できます。
目黒駅からは徒歩10分の案内でアップダウンがあるルートを通行します。
美術館には身障者用も含めて来館者用駐車場はありません。車でアクセスする場合は「区民センター」の駐車場を利用します。住宅街の狭い道の先にあるアクセスルートが分かりにくい駐車場です。予約は出来ません。
区民センター駐車場は誰でも利用できる有料駐車場です。入口にスタッフがいるので、車椅子利用の旨を申告してください。身障者用駐車区画は屋外と屋内に計2台分あります。空いていれば誘導をしていただけます。
美術館利用者は、駐車料金の障がい者減免制度があります。駐車券を美術館受付に提示して減免措置を申請してください。当日限りで無料に減免されます。
美術館がある一帯は、1980年代に造られた段差構造の施設が建ち並ぶエリアで、移動ルートはバリアフリーではありません。ただし決定的な段差を回避するスロープ設置などは行われています。
駐車場からのバリアフリールートは、駐車場屋内から区民センター地階に入り、エレベーターで1Fへ移動します。このエレベーターのかごは小さく、一般的な車椅子がギリギリで入るサイズです。そして1Fから区民センターの外へ出ます。
美術館は区民センターの隣りではなく2軒先、図書館の奥にあります。
図書館への直線ルートは段差路です。段差を迂回するルートは左右2ルートに分かれます。近道は区民センターからみて右回りルートです。左回りルートで進むと美術館屋外展示コーナを経由します。
美術館エントランスから館内にかけてはフラットな構造です。1Fは受付とカフェ、2Fが展示室、B1は区民ギャラリーです。
東京都目黒区美術館は、常設展はなく企画展が開催されます。観覧料は展覧会によりますが、有料展の観覧料は障がい者減免制度があり、本人は半額、介助者1名は無料に減免されます。
バリアフリートイレは1FとB1にあります。今回取材時の状況ではトイレの設備は古い状態でした。館内には車椅子が乗り込める一般的なサイズのエレベーターがあります。
2Fには企画室が3室と展示室ロビーがあり、最大で4つの展覧会が同時に開催できます。
美術館のHPには「近現代の美術の多様な展開に身近に接していただけるよう、幅広いテーマで創造的な企画展示を展開しています」と案内されています。現時点でコレクションは2,300点超。蒐集方針は「明治以後海外で学んだ日本人作家」「目黒区にゆかりの作家」ということです。
東京都目黒区美術館は、興味深い企画展が多頻度で開催される美術館です。
東京にある魅力あふれる個性的な美術館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2018年3月の取材に基づいています)