福島県いわき市小名浜にある大型観光施設です。数多くのショップ、グルメ店が入り、観光遊覧船乗り場、地元の歴史や文化を紹介するコーナーなどがあります。「いわき・ら・ら・ミュウ」は、車椅子で利用しやすいバリアフリー施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
アクセスは車が便利、430台を収容する大型駐車場があります。身障者用駐車スペースは、中央口前に屋根なしで4台分、ブルーペイントされたスペースに余裕がある駐車区画です。駐車場から施設エントランスにかけて、段差のないフラットな構造です。
2フロア構造の施設です。バリアフリートイレは1Fに3つ、2Fに2つ用意されています。
写真のトイレは2Fのトイレの1つ。スペースに余裕がある綺麗なトイレで、ウォシュレット付き便器が備えられています。
エレベーターは2か所に各1基あります。別にエスカレーターもあるので、まったく混まずに利用できました。
1Fのバリアフリー状況です。1Fは中央口を中心に、オープン型の海産物店が6店舗並びます。鮮魚と干物などの加工品、買った商品を店内で焼いていただけるお店もあります。いずれのお店も通路幅に余裕があるので、車椅子で利用できます。ほかにテイクアウトショップもあります。
オープン型店舗の奥にあるドアが、2Fがある館内店舗1Fの出入口。写真は中央口です。1Fには複数の飲食店、お土産屋などが営業しています。飲食店の中にはスペースが狭いお店がありますが、見た限りどの店も一部は可動式テーブル席があるので、混雑していなければ車椅子で食事が出来そうです。お土産などのショップは、スペースに余裕があり、車椅子で問題なく利用できます。
2Fのバリアフリー状況です。2Fは2店舗の飲食店と「ライブいわきミュウじあむ」などがあります。飲食店はオーシャンビューが自慢で、両店舗ともスペースに余裕がある可動式テーブル席のお店です。
「ライブいわきミュウじあむ」では、いわき市の歴史や文化を紹介する常設展と、今回取材時は東日本大震災に関する企画展が開催されていました。
いずれも問題なく車椅子で観覧できる展示です。
観光遊覧船乗り場の状況です。1Fの南側はフリーテーブルやベンチが配置される休憩所になっています。
そしてここが遊覧船「サンシャインシーガル」の乗船待合場になりました。50分間の小名浜港クルーズが運行されます。今回取材時は、強風のため残念ながら運休でした。2021年4月に就航した遊覧船で2フロア構造、2Fへは階段のみの構造です。
観光遊覧船乗り場の周辺は、小名浜港に面した広場です。多くの人が散策を楽しんでいました。フラットな舗装路面なので、車椅子で散策できます。
「いわき・ら・ら・ミュウ」は、2021年を「変革の1年」と位置づけ、様々な施策に取り組んでいます。施設全般、問題なく車椅子で利用できる大型施設です。
いわき市小名浜にある車椅子で買い物ができるスーパーマーケット「鮮場やっちゃば小名浜店」を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2021年5月に執筆しました)