2020年に金沢に移転した国立工芸館は、明治時代に建設された「旧陸軍第九師団司令部庁舎」と「旧陸軍金沢偕行社」を移転し活用している施設ですが、車椅子で観覧できるバリアフリーな美術館です。
国立工芸館は兼六園や金沢21世紀美術館などがある金沢の中心エリアにあります。一般駐車場ならP3が近い立地。身障者用駐車スペースは、国立工芸館と石川県立歴史博物館の間の通路を直進した先の国立工芸館建物横に3台分設けられています。身障者用駐車スペースは無料で利用できます。
国立工芸館のエントランスには、緩やかな傾斜の段差迂回スロープがあります。スロープを上がり館内に進みます。
国立工芸館は2フロア構造の施設で受付は1Fです。観覧料金は展示会ごとに設定されますが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。展示室は1Fに1室、2Fに2室。館内にエレベーターが1基あります。
いずれの展示室もスペースに余裕があるフラットな構造。車椅子で観覧できるバリアフリー展示室です。
バリアフリートイレは1Fにあります。スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドが備えられています。
ユニバーサルベッドは可倒式のロングタイプが備えられています。
金沢の国立工芸館は車椅子で観覧できるバリアフリー美術館です。
(本稿は2024年7月に執筆しました)