群馬県はこんにゃく生産量が日本一。こんにゃくパークは、甘楽町にある地元のこんにゃくメーカーが運営する施設で、工場見学、無料のこんにゃくバイキング、こんにゃく作り体験、お土産店と農産物直売所、遊び広場や足湯などがあります。
こんにゃくパークは2014年にオープン。その後施設は順次拡張され、2021年12月にはイタリア製のレトロな観覧車が登場しました。
アクセスは車が便利です。富岡ICから車で約10分の案内。複数の駐車場があります。身障者用駐車スペースは第一駐車場に5台分設定されています。
施設全般屋内外、段差の無いフラットな構造です。車椅子で問題なく利用できます。
駐車場からこんにゃくパーク入口まで、段差の無い舗装路面を通ります。出入口はフラットな構造の大きな自動ドアです。
現在はコロナ対策で、入口で検温と手指消毒を行い、受付で簡単な記帳をして入館します
バリアフリートイレは受付の先、1Fに1つ用意されています。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。
最初に工場見学をすることが推奨されています。一般ルートは階段で2Fへ上がります。車椅子ではエレベーターを利用します。かごのサイズは大きいエレベーターです。
2Fへ上がると記念撮影スポットが用意されています。
工場見学ルートに進みます。大きな工場で、1Fの生産ラインを2Fの見学コースから見下ろす構造です。見学コースはフラットな構造で、車椅子で見学ができます。
窓は低い位置からあるので、車椅子から問題なく見下ろすことができます。
見学コースの途中には休憩コーナーがあります。その先で2つ目の生産ラインを見学します。
工場の生産ラインは、土日は休業です。また稼働日もお昼休みなどは止まります。見学窓の上部にモニターがあり、休業中はラインが稼働している状況が映されます。今回取材したのは祝日でしたが、製造ラインは稼働していました。
工場見学を終了し、エレベーターで1Fへ戻ります。1Fはコンニャクや群馬の名産品などが並ぶショップと、こんにゃくバイキングコーナー、有料で事前予約制の「こんにゃく体験キッチン」があります。
ショップは面積が広い割には、通路幅はあまり余裕がありません。車椅子で買い物は出来ますが、人がいるところを避けて移動する必要があります。
こんにゃくバイキングコーナーは、トレイを受け取りセルフサービスで好きなこんにゃくをとり、フリーテーブルへ移動していただきます。
車椅子でこんにゃくをとり、かつトレイをもって移動するのは困難なので、介助者にお願いしたほうが無難だと思います。
フリーテーブル席の椅子は可動式ですが、このエリアの通路幅はあまり余裕がありません。エリア中央部の席は、車椅子での利用は難しいと思われます。車椅子で移動できる場所の席が確保できるかが問題です。
別棟で農産物直売所「フーズマーケット」があります。このお店はスペースに余裕があります。
出入口はフラットな構造で自動ドアです。車椅子で問題なく買い物ができるお店です。
こんにゃくパークは、試食があるドライブインではなく、大規模な工場に併設された大型のバリアフリー施設です。時間に余裕をもって利用されることをお勧めします。
甘楽町にある「めんたいパーク群馬」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年2月に執筆しました)