バリアフリー改修完了 板橋区立美術館 車椅子観覧ガイド

板橋区立美術館

板橋区立美術館は、東京都23区初の区立美術館として1979年に開館した施設ですが、2019年に大規模なバリアフリー改修を行い、車椅子で利用できるバリアフリー美術館になりました。

板橋区立美術館

常設展はなく、2021年度の実績で年間6本の企画展が開催されています。今回取材時は「つくる・つながる・ポール・コックス展」が開催されていました。企画展は有料展と無料展があり、有料展の場合は観覧料の障がい者減免制度により、本人は半額、介助者1名が無料に減免されます。受付で障がい者手帳を提示して減免措置を受けます。

板橋区立美術館

アクセスは西高島平駅から徒歩13分の案内です。来館者用の駐車場はありませんが、障がい者手帳を持っている人は、エントランス前のスペースに駐車することができます。現在のところ事前予約は不要で、美術館の前に到着した時点で電話をする利用ルールです。

今回の取材では、電話連絡後、すぐにスタッフが対応していただけました。事務所からエントランス前に来て、3本ある車止めのポールの2本を引き抜いてくれました。

板橋区立美術館

自転車置き場の横が駐車スペースです。駐車許可書をいただき、外から見えるようにダッシュボードの上に置きます。帰るときは、事務所に声をかけて駐車許可書を返却し、また車止めのポールを引き抜いていただき、出庫します。

板橋区立美術館

徒歩の場合は、美術館前の道路の歩道とつながるスロープが利用できます。

板橋区立美術館

エントランス前から赤塚城址公園へ下りるスロープもあります。

板橋区立美術館

美術館の出入口はフラットで幅広い自動ドアです。

板橋区立美術館

板橋区立美術館は2フロア構造です。1Fには「ラウンジ」「講義室」「アトリエ」、2Fに4つの展示室があります。

板橋区立美術館

入館するとすぐ左側にある「ラウンジ」は、コインロッカー、授乳・救護室、自販機、そして重厚なテーブルと素敵な照明器具があるお洒落な空間です。車椅子で問題なく利用できます。

板橋区立美術館

テーブルとチェストは板橋区にゆかりのある画家が使用していた家具ということです。

板橋区立美術館

画家のイーゼルも展示されています。

板橋区立美術館

1Fのアトリエと講義室は、下りスロープの先から利用します。

板橋区立美術館

1Fの奥からエントランスを見ると、半地下構造のようです。

板橋区立美術館

バリアフリートイレは1Fの奥にあります。個室の広さは一般的なサイズで、ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられている綺麗なトイレです。

板橋区立美術館

2Fへ上がるエレベーターも、1Fの奥にあります。エレベーターのかごは一般的なサイズで、問題なく車椅子で利用できます。

板橋区立美術館

2Fへの通常ルートは階段です。階段部はデザインされた美しい空間で、エントランス上部から外光が差し込みます。

板橋区立美術館

美術館の受付は2Fです。2Fに段差はまったくありません。すべての展示室を車椅子で利用できます。

板橋区立美術館

展示室の床はフローリングで、スペースに余裕があります。

板橋区立美術館

壁面展示とケース展示が併用された展示室。今回取材した展覧会のケース内展示品は、車椅子から鑑賞できる高さでした。

板橋区立美術館

壁面を大きく使用した展示もありました。今回観覧した展覧会は、すべての展示品が車椅子から鑑賞できました。

板橋区立美術館

板橋区立美術館は車椅子で観覧できるバリアフリーな施設です。障がい者の方は、駐車スペースを利用できます。

赤塚溜池公園に隣接する「板橋区立郷土資料館」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年12月に執筆しました)