東京都港区白金台、東京都庭園美術館の企画展「アジアのイメージ」を、車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。本展の会期は2019年10月12日から2020年1月13日までです。

昭和8年に竣工した旧朝香宮邸の中で展開される展示会です。アール・デコ調の室内空間に、川端龍子や杉山寧の作品などが展示されます。
東京都庭園美術館でしか味わえない雰囲気での作品鑑賞になりますが、その一方で建物のバリアフリー化には限界があり、車椅子では2か所で簡易スロープを利用します。
2013年に竣工した新館はバリアフリーです。本展では新館で現代作家によるの「幻想のアジア」が展示されています。また屋外には日本庭園と西洋庭園があり、来館者は自由に散策ができます。

目黒駅または白金台駅から徒歩7分前後の案内です。どちらかもアップダウンがあるルートになりますが、元気な車椅子利用者なら通行可能な傾斜路です。
身障者の利用に限り、庭園内の駐車場が無料で利用できます。事前の連絡が推奨されています。

「アジアのイメージ」は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。入園口と旧朝香宮邸内の受付で、障害者手帳を提示する運用です。

エントランスに階段があります。旧朝香宮邸受付スタッフに声をかけて、簡易スロープを設置していただきます。階段は2か所に分かれます。簡易スロープを2本通過して、車椅子で館内に入ります。

館内に入ると左側が展示コーナーになります。
右側に進むと休憩室を兼ねた「ウエルカムルーム」と、旧朝香宮邸のガイド映像がリピート放映される部屋があります。どちらも車椅子で利用できます。


「ウエルカムルーム」の奥にバリアフリートイレがあります。ユニバーサルベッドはありません。

展示コーナー側に進みます。一般鑑賞ルートは1Fの一部を鑑賞して階段で2Fへ上り、2Fを鑑賞して別の階段で1Fに下ります。車椅子では1Fの全てを鑑賞してからエレベーターで2Fへ上ります。
各部屋の出入口には小さな段差がありますが、カーペットの改良などにより、以前よりも段差は改善されています。車椅子での館内移動が楽になりました。各部屋の展示は車椅子で鑑賞できます。
1Fの観覧後、屋外に外付けされたエレベーターで2Fへ上ります。
2F内に階段があるので、スタッフに簡易スロープを用意していただきます。このスロープの下部は、少し曲がりながら利用する構造になるので、スタッフに力を貸していただく必用があります。
2Fの展示も車椅子で鑑賞できます。「北の間」と呼ばれる夏向きの部屋があります。この部屋の出入口は、10cm程度の段差があるので注意して下さい。2F観覧後は、再度簡易スロープを下りエレベーターに向かいます。
新館はバリアフリー構造なので、車椅子での利用に問題はありません。バリアフリートイレが1つ用意されています。
新館ギャラリー1の展示は「幻想のアジア」。フラットでスペースに余裕があり、車椅子で問題なく鑑賞できます。


今回取材時、ギャラリー2では本展とは別の展示が行われていました。暗闇にタヌキが並びます。

新館の鑑賞後は、旧朝香宮邸の1Fへ戻り、受付で簡易スロープ2本を用意していただき、正面玄関から外に出ます。
玄関から出た右側が庭園の入口です。旧朝香宮邸の前庭、日本庭園、西洋庭園があります。

庭園内は舗装された通路があり、車椅子で散策できます。ただし日本庭園は一部段差箇所があり、車椅子で全域を散策することはできません。
また西洋庭園からの出口は段差があり、車椅子では利用できません。庭園から出るときも、旧朝香宮邸側の出入口からになります。

東京都庭園美術館「アジアのイメージ」は、全ての展示を車椅子で鑑賞できます。