東京都小平市、東京ガスの資料館「ガスミュージアム」は、車椅子での利用に注意すべき点があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。
新青梅街道沿いにある東京ガスの入場無料の施設です。明治以来のガスの歴史を知る博物館。洒落た明治の洋館2棟が目立ちます。
この建物は、東京ガスが明治時代に建てた営業所と工場を移設したもの。本物の明治の洋館です。お庭にはガス灯。とても素敵な空間です。

前身のガス博物館からこの地に移転して「ガスミュージアム」が開館したのが1967年。館内の展示資料に、開館当時の周辺写真が展示されています。新青梅街道は現在の半分程度の幅で、1台も車が走っていません。周辺の風景には木しか写っていません。50年前のこの地の様子が解る貴重な資料です。

50年前からある明治の建物の施設なので、基本は段差構造です。車椅子での利用には中止すべき点があります。

アクセスは車が便利。無料駐車場がありますが、車椅子が最も苦戦するタイプの砂利路面です。身障者用駐車区画は1台分ありますが、この場所がわかりにくい。駐車場の最も奥、施設入口から一番遠い場所にあります。
そこに停めると砂利面を避けて、舗装スロープを通行して受付棟に行くことができます。常識の逆、遠い場所に身障者用駐車区画があります。
受付棟、ガス灯館、くらし館の3棟があります。すべてのドアは車椅子では開けにくいタイプの手動式です。車椅子利用者は介助者と同行することをお薦めします。
バリアフリートイレは受付棟の奥にあります。トイレのドアは引き戸式です。
「ガス灯館」はエレベーターがあり、2F展示室を車椅子で利用できます。

「くらし館」は入口が階段です。入館スロープが身障者用駐車区画から繋がり、車椅子では一般入館者とは別の出入口になります。そしてこの入館ドアも開けにくい構造です。
「くらし館」にはエレベーターは無く、2Fへはスタッフに操作していただく昇降機の利用になります。

お庭のガス灯はそれぞれ由緒のある名品で点火します。館内の展示品は、古く美しい貴重なものが多く、見学する価値があります。
ガス灯館には、中山律子さんが起用された東京ガスのポスターの展示などもあり、昭和の文化史展示館という一面があります。
完全なバリアフリー施設ではありませんが、「小平ガスミュージアム」は明治の建物を車椅子で利用できる施設です。
人気の大型鮮魚店「角上魚類小平店」が近くにあります。別稿で情報を掲載していますので、ご参照ください。
(本稿は2017年8月の取材に基づいています)