東京都文京区千駄木にある「NPO日本アンリ・ファーブル会」が運営する入館無料の施設です。入口に寄付を受け付ける箱が用意されています。
B1から4Fまである建物ですが、一般公開されるのは1FとB1で、現在の公開日は土曜日と日曜日の午後1時から5時までです。
入口は5段の階段があります。車椅子で来館した場合は、スタッフに声をかけて、階段を担ぎ上げていただきます。
スロープ路を上がった先にも1Fの通用出入口がありますが、出入口の前が自転車置き場になっているため、車椅子での通行が難しいそうです。「若いスタッフがいるので人的な車椅子対応ができます」とおしゃっていました。
館内は広くはありません。車椅子で移動できるギリギリのスペースを移動しながら、展示を見学します。生きている昆虫、標本、写真など、狭いスペースに驚くほどの展示物があります。
1Fの一部の壁面は標本が壁掛け展示されています。
館内にエレベーターがあります。一般利用は禁止されていますが、車椅子使用者は利用できます。
B1も狭いスペースに数多くの展示物があります。
B1の中央部は「ファーブルの生家」の再現展示があります。
中にはテーブルやベッドが配置されています。
トイレはB1にあります。バリアフリートイレとしてはスペースがやや狭い個室で、手すりとウォシュレット付き便器が備えられています。
ファーブル昆虫館・虫の詩人の館は、バリアフリー施設とはいえませんが、車椅子で観覧できるユニークな施設です。
近隣の谷中にある朝倉彫塑館は別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2022年11月に執筆しました)