山梨県立フラワーセンター・ハイジの村 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

山梨県北杜市明野町の「ハイジの村」は、1998年に「山梨県立フラワーセンター」として開業した施設で、2006年に「ハイジの村」として再出発しました。敷地面積は約10ha。茅ヶ岳山麓標高約750mの傾斜地に広がる施設で、園内は坂道が多く、車椅子ではスロープやエレベーターを利用した観光になります。

ハイジの村

ハイジの村のエリアマップは、上が低地で下が高地です。「ペーター館」や「クララ館」、第3駐車場がある低地部から、坂道を上がり第1駐車場に進みます。第1駐車場に近い高地部エリアに「ハイジのテーマ館」「展望塔」などの主要な観光施設があり、低地に向かって傾斜散策路を進むと「ナチュラルガーデン」「ハイジの隠れ屋」などが点在します。傾斜散策路は距離があり、かなりの角度がある坂道なので、車椅子での散策は積極的にはお薦めしません。車で来園して、第1駐車場を利用して、高地部エリアの主要な施設を観光するコースをお薦めします。

ハイジの村

第1駐車場に身障者用駐車スペースが6台分並んでいます。左右のスペースは余裕がある駐車区画です。

ハイジの村

身障者用駐車スペースから下りスロープを通り、ハイジの村の受付に向かいます。

ハイジの村

スロープは急ではありません。第1駐車場から道路までの7段を段差回避しています。

ハイジの村

傾斜地にある施設です。もう一つスロープを通り受付に進みます。

ハイジの村

二つ目のスロープを下りると、受付の高さに出ます。石畳風の路面ですが、車椅子に大きな衝撃はきません。

ハイジの村

受付で車椅子の貸し出しを行っています。

ハイジの村

フラットな路面にある窓口が受付です。ハイジの村の入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けてください。

ハイジの村

受付の先に進むと広場があり、囲むように観光施設が建ち並びます。路面のデコボコはあまり大きくありません。ゆっくり進めば車椅子に衝撃はきません。

ハイジの村

お土産コーナーやカフェなど、主な観光施設は車椅子で利用できます。また広場には車椅子で利用できるフリーテーブル席が配置されています。

ハイジの村

メインの観光施設の一つ「展望塔」のバリアフリー状況を紹介します。

ハイジの村

展望塔はエレベーターがあります。広場の高さが1F、展望回廊が3F、そして一段低い位置にある広場と「バラの温室」にB1で接続します。

ハイジの村

展望回廊に上がります。開放されているドアを通り、塔を一周する回廊にでることができます。

ハイジの村

回廊から360°の眺望が楽しめます。回廊の壁面の高さは車椅子目線よりも少し低いので、車椅子からでも真下以外は、ハイジの村と周辺の風景を眺めることができます。

ハイジの村

エレベーターでB1へ移動します。この高さに広場とバラの温室があります。

ハイジの村

バラの温室内はバリアフリー仕様です。車椅子でお花を鑑賞できます。

ハイジの村

人前結婚式ができそうなコーナーがあります。

ハイジの村

広い温室です。値札の付いた鉢植えもあります。

ハイジの村

バラの温室を出ると広場に出ます。

ハイジの村

様々な装飾物がある広場です。訪れる価値があります。ここまで車椅子で問題なく移動できます。

ハイジの村

1Fの高さにエレベーターを利用せずに移動できる、段差回避スロープも設置されていますが、車椅子利用者は展望塔のエレベーターを利用したほうが楽です。

ハイジの村

メイン観光施設「ハイジのテーマ館」のバリアフリー状況を紹介します。出入口はメイン広場に面しています。館内に入るとアニメのハイジの世界が展開されています。

ハイジの村

アニメの舞台のジオラマがあります。すべての展示物は車椅子で観覧できます。

ハイジの村

館内に記念撮影スポットが用意されています。車椅子をベンチの手前において撮影するイメージです。

ハイジの村

ハイジのテーマ館の外に、使い込まれた馬車が展示されています。

ハイジの村

ハイジのテーマ館の隣は「レストラン ボルケーノ」です。フラットでスペースに余裕があるお店で、可動式テーブル席があります。車椅子で利用できるレストランです。

ハイジの村

広場に面して建つ教会風の建物は「光のチャペル」です。正面は階段ですが、両サイドにスロープがあります。

ハイジの村

スロープは緩やかな傾斜です。車椅子で問題なく移動できます。

ハイジの村

出入口に段差はありません。今回訪問時はドアが開放されていました。

ハイジの村

内部は教会風のパーティー会場です。新郎新婦席以外は、段差が無い車椅子で利用できる施設です。

ハイジの村

光のチャペルの出入口に、結婚式の衣装のイメージが展示されています。

ハイジの村

最後に広場周辺のバリアフリートイレの状況を紹介します。バリアフリートイレは3か所用意されています。受付の横に最初のバリアフリートイレがあります。広いスペースの個室で子供用の便器が備えられています。設備はシンプルなトイレです。他のトイレもほぼ同様の設備構成です。

ハイジの村

展望塔B1のバリアフリートイレです。鳥が入るので注意、とされています。

ハイジの村

このトイレも子供用の便器が備えられています。

ハイジの村

3つ目のバリアフリートイレは光のチャペルの近くにあります。設備はほぼ同様のトイレです。

ハイジの村

山梨県立フラワーセンター・ハイジの村は、傾斜地にあるので車椅子での観光は高低差が問題です。坂道が苦手な人でも、園内高地部にあるメイン施設の一帯は、それほど苦労せずに車椅子で利用できます。車椅子ではある程度エリアを絞った観光をお薦めします。

お土産に山梨の農産物を買い求めるなら、須玉ICの近くにある農産物直売所「須玉おいしい市場」がお薦めです。別稿で紹介していますので、ご参照ください。

(本稿は2022年8月に執筆しました)

八ヶ岳高原 オオムラサキセンター 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

山梨県北杜市長坂町は国蝶オオムラサキの全国一の生息地。「北杜市オオムラサキセンター」は、車椅子でオオムラサキの生態観察ができる施設です。

北杜市オオムラサキセンター

オオムラサキセンターは八ヶ岳高原に広がる約6haの「オオムラサキ自然公園」内にあり、「本館」「森林科学館」「生態観察施設びばりうむ長坂」3つの施設で構成されます。オオムラサキ自然公園は散策路が整備されていますが、段差やデコボコがある未舗装の路なので、車椅子での散策は困難です。車椅子ではオオムラサキセンターの3施設の利用をお薦めします。

北杜市オオムラサキセンター

アクセスは日野春駅から徒歩10分の案内です。来館者用の無料駐車場が用意されています。身障者用駐車スペースの設定はありません。車椅子で乗降しやすい場所に駐車してください。

北杜市オオムラサキセンター

駐車場からオオムラサキセンターのエントランスまで、50mほど舗装された下り坂を進みます。エントランス前に身障者用駐車スペースの設定はありません。一般駐車場から車椅子で移動してください。

北杜市オオムラサキセンター

派手なアイコンが目立つオオムラサキセンター本館の入口は、段差迂回スロープが設けられています。

北杜市オオムラサキセンター

本館の出入口はフラットな構造の自動ドアです。奥にあるもう1枚のドアは手動ですが、今回訪問時は開放されていました。

北杜市オオムラサキセンター

北杜市オオムラサキセンターの観覧料は障がい者減免制度があり、本人が半額に減免されます。本館受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けてください。バリアフリートイレは本館エントランスの近くにあります。

北杜市オオムラサキセンター

一般的なサイズの個室で、シンプルな設備のトイレです。

北杜市オオムラサキセンター

本館のバリアフリー状況です。本館ではオオムラサキの生態、分布、オオムラサキが生息する里山などについて学びます。入口の近くに「オオムラサキのしくみ」を解説する展示があります。車椅子から観覧できます。

北杜市オオムラサキセンター

里山を紹介する大型展示物では雑木林が再現されています。フラットな通路から車椅子で見学できます。

北杜市オオムラサキセンター

里山に生息する動物たちの展示。オオムラサキと共に生きている仲間たちです。

北杜市オオムラサキセンター

フラットな展示室には企画展示エリアがあります。今回訪問時は「里山の虫たち展」が開催されていました。

北杜市オオムラサキセンター

本館にはテラスがあり、可動式のフリーテーブル席が置かれています。

北杜市オオムラサキセンター

見る価値のある動物を表現した力作のベンチも置かれています。テラスへは小さな段差があるので、車椅子を慎重に動かして移動してください。

北杜市オオムラサキセンター

本館から連絡路を通り森林科学館へ移動します。森林科学館では世界の蝶や昆虫の標本約1万点が展示されています。たいへんなボリュームです。

北杜市オオムラサキセンター

廊下と展示室におびただしい数の標本が展示されています。丁寧に観察すると時間がいくらあっても足りません。

北杜市オオムラサキセンター

展示室内に「カブト・クワガタふれあいの森」がありました。出入口の幅がやや狭いので車椅子でケージ内に入るのは苦戦しますが、ケージの外からカブトとクワガタが観察できました。

北杜市オオムラサキセンター

次に生態観察施設びばりうむ長坂へ移動します。森林科学館からドアを出て、短い距離ですが屋外を移動します。舗装通路が整備されています。

北杜市オオムラサキセンター

びばりうむ長坂の大きなケージが見えてきます。植物園の鑑賞ドームのような施設です。

北杜市オオムラサキセンター

びばりうむ長坂へは2重のドアを開閉して入ります。手動の横開きドアで、方側を開ければ普通サイズの車椅子は通行できます。

北杜市オオムラサキセンター

オオムラサキが外に出ないように注意して、2重のドアを通り内部へ移動します。

北杜市オオムラサキセンター

オオムラサキが生息する里山を再現した施設です。広さは1,400㎡。車椅子で散策できる木製のバリアフリー歩道が整備されています。

北杜市オオムラサキセンター

バリアフリーな散策路を、蝶を観察しながら進みます。ものすごい数のオオムラサキが生息しています。

北杜市オオムラサキセンター

木の枝や幹にオオムラサキがいます。クワガタやカブトムシもいます。

北杜市オオムラサキセンター

びばりうむ長坂内の散策路は多少の傾斜がありますが、車椅子での移動に問題がある角度ではありません。バリアフリー木道から外れた観察路は、段差やデコボコがあるので車椅子では通行できません。

北杜市オオムラサキセンター

バリアフリー木道の上にもオオムラサキがいます。

北杜市オオムラサキセンター

羽を広げた雌のオオムラサキを、真上から観察できました。

北杜市オオムラサキセンター

駐車場から本館までは坂道を通りますが、北杜市オオムラサキセンターは、国蝶オオムラサキの生態を知り、そして生態観察ができる、車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。

オオムラサキセンターから同じ北杜市の「ハイジの村」は車で20分ほどの距離です。別稿「山梨県立フラワーセンター・ハイジの村 車椅子観光ガイド バリアフリー情報」で詳しく紹介しています。ご参照ください

(本稿は2022年8月に執筆しました)

山梨県 道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

山梨県北杜市にある道の駅です。中央高速道路須玉ICから清里高原へ向かう途中にあります。供用は2000年から、その後2002年に道の駅に登録されています。傾斜地にあり、施設はやや古い構造です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

高低差のある敷地に建つ施設なので、駐車場が高地部と低地部にそれぞれ用意されます。直売所やレストランを利用するなら、高地部の駐車場が便利です。身障者用駐車区画は、最も施設よりに屋根なしで2台分設置されています。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

高地駐車場から坂下のトイレ棟を見下した写真です。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

そこから下り坂を進み直売所に向かいます。坂の路面は経年劣化が進んでいますが、傾斜角度はそれほど強くはありません。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

独立棟トイレが直売所の横と裏側に2棟あり、それぞれにバリアフリートイレが1つ用意されています。両トイレとも老朽化したシンプルな設備のトイレで、実用には耐えますが、付加機能はありません。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

直売所のバリアフリー状況です。小規模で細長い構造のお店です。店内の床面には段差はありません。通路幅に余裕がなく、人がいると車椅子では通行できません。空いていれば車椅子で買い物ができますが、少し混むと店内移動に苦戦します。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

直売所の周辺はフラットな構造で、フリーベンチなどが配置されています。アイスなどを販売するスタンドもあります。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

レストラン「ほたる」へは、橋を渡り移動します。この橋は車椅子で移動可能です。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

橋からは池などがある低地部を見渡すことができます。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

裏山は「花の森公園」です。レストランの先にケーブルカーがあり裏山の頂上まで上がりますが、ケーブルカー乗り場の手前に階段があるので、車椅子では利用できません。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

頂上付近は公園になっているそうです。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

清里高原の玄関口「道の駅南きよさと」は、施設内の移動に坂道を通行します。全般的に老朽化していますが、車椅子で利用できます。

なお清里の清泉寮は別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年8月に執筆しました)