高野山 壇上伽藍 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

高野山の中心「金堂」や「根本大塔」などある「壇上伽藍」は、車椅子での参拝は簡単ではありません。それでも頑張れば何とかなります。車椅子から見た現地の状況を紹介します。

壇上伽藍

「壇上伽藍」は地形として小高い場所にあり、複数の階段アクセスルートがあります。大師教会方面からの東側ルートと大塔北側からのルートは、どちらも決定的な段差があり車椅子での通行はできません。車椅子で目指すのは正面「中門」脇からの南側ルートです。

高野山~壇上伽藍バリアフリー情報

南側ルートを目指して車でアクセスした場合、「中門前駐車場」が一番近い公営無料駐車場です。しかし収容は10台程度で満車確率が高い駐車場です。

「金剛峰寺駐車場」からの歩道は、一部を除いてバリアフリーに整備されています。金剛峰寺方面から車椅子でアクセスしても、距離はありますが、元気な方ならそれほど苦労はありません。

高野山~壇上伽藍バリアフリー情報

「中門」脇から「金堂」方面を目指します。決定的な段差はありませんが、未舗装の急斜面路、カーペットなしの砂利路面など、車椅子ではかなり厳しいバリア箇所があります。帰り道もここです。元気な介助者とともに、車椅子で「壇上伽藍」を目指すことをお薦めします。

高野山~壇上伽藍バリアフリー情報

「壇上伽藍」は全域が未舗装で、ほとんどが砂利路面です。フラットなエリアの中にも、随所に車椅子で苦戦するバリアポイントがあります。

車椅子のために砂利路面上に堅牢なカーペットが敷かれ、一部には木製歩道が用意されています。このバリアフリー通路の配置は途切れ途切れで、その上だけの通行では「壇上伽藍」を廻れません。ところどころ砂利路面を乗り越えて参拝する必要があります。

高野山~壇上伽藍バリアフリー情報

可能な限り砂利面に敷かれたカーペットの上を車椅子で移動して、「金堂」「根本大塔」などを見学してください。

壇上伽藍

「金堂」「大塔」は有料で内部参拝が可能です。拝観料の障がい者減免制度はありません。ただしどちらも入口が階段で、車椅子での内部参拝は出来ません。

壇上伽藍

大塔の西側に一本の松の木「登天の松」があります。大勢の参拝客が、地面に落ちている松の葉を探しています。この松の木は葉の先が3つに分かれる珍しい木。3つに分かれている松の落葉を皆さん探しています。「登天の松」の周辺も砂利路面です。車椅子での松の葉探しは苦戦します。

高野山~壇上伽藍バリアフリー情報

「奥の院」「金剛峰寺」は車椅子で行くことができます。高野山で、もっとも車椅子で苦戦するのは「壇上伽藍」です。急坂と砂利路面を覚悟してお参りに出向いてください。

なお高野山の主な施設の詳しいバリアフリー情報は、以下の別稿を参照してください。

「高野山 大門 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

「高野山 金剛峯寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

「高野山 奥之院 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

(本稿は2018年6月の取材に基づいています)

高野山 大門 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

高野山のなかで、「大門」は車椅子ではやや苦戦する名所です。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

車椅子での高野山大門参拝の、最大の問題はアクセスルートです。タクシーの利用、または車椅子利用者は大門に近くで車を降りるのが、最善の方法です。ただし大門の近くには、安全に車を停止させて車椅子利用者が乗降できるスペースがありません。事故のないように気をつけてください。

公営の無料「大門前駐車場(お助け地蔵前駐車場)」は、大門からみて坂道を500m近く下ります。しかも歩道の整備がよくありません。

「金剛峰寺駐車場」からだと1km以上の距離があります。途中にある「中門前駐車場」は、収容台数が少ない満車確率が高い駐車場です。またこの方面からは、大門近くに来ると道路の歩道がなくなり、車が来ると怖い道を通ります。大門への車椅子でのアクセスルートは、決め手に欠きます。

高野山~大門バリアフリー情報

大門への通常ルートは、道路から階段を上ります。車椅子のために国道480号線沿いにスロープがあります。スロープを上れば、そこは高さ25mの大門の正面、記念撮影ポイントです。

大門が建つ高台の敷地内は、ほぼフラットですが未舗装でやや浅い砂利路面です。カーペット敷きなど、車椅子のための特別ルートはありません。

深い砂利の箇所を避けて通行すれば、車椅子でも何とか移動できます。ただし砂利が浅い分、雨上がりなどはぬかるみます。

高野山~大門バリアフリー情報

多少の段差を乗り越えれば、大門の下部に車椅子で行くことができます。大門には一対の金剛力士像が納められています。この像は東大寺南大門の像に次ぐ巨像ということ。江戸中期の仏師の作。見事な金剛力士像です。

高野山大門

大門の中央二本の柱に掲げられているのは、弘法大師様が日々の影向をかかさずに私たちを救うという、同行二人信仰を意味する言葉。高野山信仰の中心思想です。こちらも参拝してください。

アクセスルートのバリアフリーレベルが低く、未舗装路面に建つ「大門」ですが、段差回避スロープはあります。「大門」は車椅子で何とか参拝ができます。

なお高野山の主な施設の詳しいバリアフリー情報は、以下の別稿を参照してください。

「高野山 壇上伽藍 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

「高野山 金剛峯寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

「高野山 奥之院 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

(本稿は2018年6月の取材に基づいています)

高野山 金剛峯寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

高野山は随所にバリアフリーへの配慮があります。金剛峯寺の主殿(本坊)周辺のバリアフリー状況を紹介します。

車椅子利用者は、アクセスは車が便利です。金剛峯寺の主殿を参拝するなら、目の前に無料の公営駐車場「金剛峰寺第一駐車場」があり、身障者用駐車区画があります。

ここが満車の場合、裏手にある「金剛峰寺第二駐車場」へ誘導されます。「第二駐車場」の入口付近は上り坂ですが、一般的な車椅子利用者なら通行できる角度の傾斜路です。

高野山~金剛峯寺バリアフリー情報

駐車場から主殿が建つ境内へ向かいます。正面からは階段ルートなので、車椅子では南都銀行横の東側の側道へ迂回してください。すぐに両脇がスロープ構造になった境内への道があります。スロープの広さは十分で、傾斜もそれほど急ではありません。一般的な車椅子利用者なら利用できるスロープルートです。

高野山~金剛峯寺バリアフリー情報

境内は未舗装で砂利路面ですが、車椅子で移動しやすいように一部舗装路が用意されています。舗装路上の移動だけで、60m×70mの巨大な金剛峰寺主殿の外観見学は概ね可能です。

高野山~金剛峯寺バリアフリー情報

有料で主殿の内部拝観ができます。拝観料の障がい者減免制度はありません。入口から階段、内部も段差だらけの構造で、車椅子での見学は物理的には無理です。ところが不可能ではありません。

金剛峯寺

車椅子での内部拝観希望者は、お坊さんが車椅子を担ぎあげて段差を越えさせていただける、人的バリアフリー対応があるそうです。ぜひ、という車椅子利用者は、お寺に相談してください。

高野山~金剛峯寺バリアフリー情報

トイレの紹介です。「金剛峰寺第二駐車場」内に、新しいバリアフリートイレ棟があります。珍しい設計ですが、一般トイレは無く、バリアフリートイレだけが1つある独立棟のトイレです。

「金剛峰寺第一駐車場」から金剛峰寺側へ道を渡ったところにも、バリアフリートイレがある公衆トイレがあります。こちらは一般トイレもある年季の入ったトイレです。

近隣では、宿坊協会中央案内所横の公衆トイレに、新しく設備が充実したバリアフリートイレが併設されています。

高野山

高野山中、様々な場所にお土産店や飲食店がありますが、もっともお店が集中しているのが、金剛峰寺から東側へ300mほどの区間です。

一部例外的な箇所もありますが、段差解消された歩道が整備されているので、車椅子での散策にも適しています。金剛峰寺を参拝してから、車椅子でお土産店や飲食店へ散策することができます。

金剛峯寺の主殿周辺は、駐車場があり、スロープ路があり、バリアフリー歩道があります。バリアフリートイレの心配も不要です。金剛峯寺は車椅子で参拝できます。

なお高野山の主な施設の詳しいバリアフリー情報は、以下の別稿を参照してください。

「高野山 壇上伽藍 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

「高野山 奥之院 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

「高野山 奥之院 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」

(本稿は2018年6月の取材に基づいています)