富山湾と立山連峰 道の駅雨晴 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

富山県高岡市の雨晴海岸は、万葉集で詠まれた富山湾越しに立山連峰が浮かぶ景観が楽しめるポイント。そこにある道の駅雨晴は、バリアフリーな展望デッキから大伴家持も観た絶景が楽しめる道の駅です。

道の駅雨晴

道の駅雨晴は国道沿いの細長い土地に建つ施設で、スペースに余裕がありません。施設の両側に東西駐車場があり、それぞれ身障者用駐車スペースがありますが、混雑することが多く、第二駐車場、臨時駐車場が用意されています。

道の駅雨晴

3フロア構造の施設でトイレは1Fにあります。

道の駅雨晴

バリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

道の駅雨晴

館内はエレベーターで上下階移動できます。ショップとカフェは2F、バリアフリーな展望デッキは2Fと3Fにあります。

道の駅雨晴

2F展望デッキには大伴家持と松尾芭蕉の句碑が並んで建てられています。

道の駅雨晴

展望デッキから富山湾と立山連邦の絶景が楽しめます。

道の駅雨晴

道の駅雨晴は、氷見線を走る電車の撮影スポットでもあります。

道の駅雨晴

混雑時は駐車スペースの確保に苦戦する可能性がありますが、道の駅雨晴は車椅子で絶景を楽しめる観光スポットです。

(本稿は2024年8月に執筆しました)

高岡市の「国宝雲龍山勝興寺」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

高岡の大伽藍 国宝雲龍山勝興寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

創建は1471年。富山県高岡市の勝興寺は、破格の規模と形式を備えた本堂を中心にした広壮な大伽藍が今に残る大寺院です。平成10年から23年間にわたり保存修理が行われ、令和4年に「本堂」と「大広間及び式台」の2棟が国宝に指定されました。境内は大伴家持が国守として5年間在任した奈良時代の越中国庁跡と推定されています。保存修理工事と並行して歩道の整備などが行われましたが、勝興寺はバリアフリーな寺院ではありません。車椅子でお参りできる範囲をご紹介します。

国宝雲龍山勝興寺

アクセスは車が便利。境内の近くに「障害者等専用駐車場」が設けられています。

国宝雲龍山勝興寺

障害者等専用駐車場の駐車スペースは未舗装。路面はゴツゴツしています。

国宝雲龍山勝興寺

障害者等専用駐車場の近く、総門の前に「受付・ご案内所」があります。窓口の前の路面は小石が敷かれた路面です。

国宝雲龍山勝興寺

受付・ご案内所の方のお話では、勝興寺の拝観料は階段で昇り降りする国宝の本堂と大広間及び式台内の参拝者が対象で、車椅子利用者などお参りが出来ない人は、拝観料は不要ということでした。障害者手帳等を持っている人でも、参拝が出来る人は拝観料が必要です。

また境内への入口である「唐門」は段差構造なので、車椅子の人は別ルートをご案内します、と説明されました。唐門の下は段差解消スロープが設置されていますが、その手前に段差があります。

国宝雲龍山勝興寺

すぐにお寺の方が案内をしてくださいました。車椅子ルートは鼓堂の横から堀を見ながら境内へ向かいます。

国宝雲龍山勝興寺

そこに境内への車道があり門扉が閉められています。この門扉を開けていただき、車椅子で境内に入りました。

国宝雲龍山勝興寺

門扉から境内の一部に舗装路が整備されています。

国宝雲龍山勝興寺

舗装路は大広間の式台入口まで整備されています。そこが本坊拝観入口。ここから靴を脱いで階段を上がります。車椅子では入口までです。

国宝雲龍山勝興寺

唐門から本堂正面までの参道は未舗装路面です。無理をすれば車椅子が動かないことはありませんが、かなりの悪路です。本堂へは階段を上がります。

国宝雲龍山勝興寺

手水舎の横から本堂の横にかけて細い舗装路が整備されています。そこから本堂の装飾、そして四隅の猿「天邪鬼」の一部を拝観することができます。

国宝雲龍山勝興寺

参道の途中にある経堂への参道は、車椅子が動かないタイプの深い砂利路面です。

国宝雲龍山勝興寺

舗装路から唐門への未舗装路面は、距離が短く、かつ比較的車椅子が動きやすい砂利路面です。

国宝雲龍山勝興寺

少し無理をすれば、境内から車椅子で唐門に近づくことはできます。

国宝雲龍山勝興寺

境内の舗装路を通り「式台門」は近づけます。

国宝雲龍山勝興寺

「三葉の松」も舗装路から見学できます。

国宝雲龍山勝興寺

「実ならずの銀杏」も舗装路から見学可能。

国宝雲龍山勝興寺

「天から降った石」は舗装路の横にあります。

国宝雲龍山勝興寺

お帰りは行と同じルートに戻ります。お寺の方がすぐに門扉を開けてくださいました。

国宝雲龍山勝興寺

雲龍山勝興寺は、国宝の本殿内や大広間及び式台内の拝観は車椅子ではできませんが、大伽藍の威容を境内からお参りすることはできます。

(本稿は2024年8月に執筆しました)

「高岡市万葉歴史館」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

大伴家持と万葉集 高岡市万葉歴史館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

越中富山の国主として746年に大伴家持が現在の高岡市に赴任し、在任中に富山の自然と人々の暮らしを詠んだ多くの和歌を残しています。高岡市万葉歴史館は大伴家持と万葉集をテーマに1990年に開館した、万葉集を体感し、学習する施設です。

高岡市万葉歴史館

アクセスは車が便利。来館者用無料駐車場が用意されています。

高岡市万葉歴史館

駐車場からエントランスへは緩い坂道を上がります。エントランスには段差回避スロープが設けられています。

高岡市万葉歴史館

高岡市万葉歴史館は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。地下と2Fがある3フロア構造でエレベーターはありませんが、展示室はフラットな構造の1Fにあるので車椅子で観覧できます。

高岡市万葉歴史館

展示室の周囲は四季の庭。万葉集にゆかりの花木が植栽されています。館内のテラスから四季の庭の一部が鑑賞できます。

高岡市万葉歴史館

館内には記念撮影スポットが用意されています。

高岡市万葉歴史館

バリアフリートイレは1Fに2か用意されています。入口ロビーに近いトイレは、やや狭い個室でウォシュレット付き便器が備えられています。

高岡市万葉歴史館

特別展示室の先にもトイレがあります。

高岡市万葉歴史館

こちらのほうが新しいトイレで、一般的なサイズの個室にウォシュレット付き便器が備えられています。

高岡市万葉歴史館

高岡市万葉歴史館は、車椅子で越中富山の自然と万葉集の世界が楽しめるバリアフリー施設です。

(本稿は2024年7月に執筆しました)

高岡市の国宝「瑞龍寺」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。