東京都奥多摩ビジターセンター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都西多摩郡奥多摩町、JR奥多摩駅の近くにある「奥多摩町にある奥多摩の自然・文化・登山道などの案内施設」で、1Fと2Fに常設展示室があり、無料公開されています。急坂の横に建つエレベーターがない施設で、車椅子で利用する際には、駐車場の利用と2Fへのアクセス方法がポイントです。

東京都奥多摩ビジターセンター

駐車場と2Fのスロープ入口は、建物に沿った急坂の横道にあります。この坂は傾斜が強く、車椅子での移動は出来ないことはありませんが、かなりの力が必要です。来館者用無料駐車場は坂の上、奥多摩ビジターセンターの2Fの高さに5台分用意されています。奥多摩ビジターセンターの1Fを利用する場合は、可能であれば車椅子利用者は坂の下で下りて、別のドライバーが駐車場に車を移動することをお薦めします。

東京都奥多摩ビジターセンター

奥多摩ビジターセンターの2Fを利用する際は、車椅子利用者は駐車場で下りて、坂の途中にある2Fのスロープ入口まで移動することをお薦めします。坂下から車椅子で上がるよりは楽です。

東京都奥多摩ビジターセンター

メインエントランスは1Fです。段差迂回スロープを上がり館内へ進みます。

東京都奥多摩ビジターセンター

エレベーターはありませんが、1F2Fともにフロア内はフラットな構造です。

東京都奥多摩ビジターセンター

バリアフリートイレは1Fにあります。スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドが備えられています。

東京都奥多摩ビジターセンター

奥多摩の自然やハイキングコースなどを紹介している施設です。今回取材時は、スタッフの方が車椅子で行けるバリアフリーな奥多摩観光スポットを教えてくださいました。

東京都奥多摩ビジターセンター

駐車場が坂の上で、2Fへのスロープ入口が坂の途中にある構造を理解して、東京都奥多摩ビジターセンターを車椅子でご利用ください。

(本稿は2024年11月に執筆しました)

奥多摩湖畔にある「奥多摩水と緑のふれあい館」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

奥多摩湖畔のバリアフリー施設 奥多摩水と緑のふれあい館 車椅子利用ガイド

東京の水瓶である小河内ダム、奥多摩湖畔にある東京都水道局のPR施設です。開館は1998年。奥多摩の歴史民俗、水道に関する情報、そしてお土産店とレストランがある無料施設です。

奥多摩水と緑のふれあい館

奥多摩湖畔には複数の無料駐車場がありますが、水と緑のふれあい館の横が、ダム展望塔など奥多摩湖の観光スポットに最も近い駐車場です。したがって観光シーズンは混みます。

奥多摩水と緑のふれあい館

空いていれば、水と緑のふれあい館に近い場所に、身障者用駐車スペースが3台分。

奥多摩水と緑のふれあい館

もう一か所に2台分用意されています。

奥多摩水と緑のふれあい館

ここに駐車できれば車椅子でのアクセスは問題ありません。

奥多摩水と緑のふれあい館

水と緑のふれあい館の前にあるオブジェは、館には関係なく、自転車ロードレースを記念して設置されたものでした。

奥多摩水と緑のふれあい館

水と緑のふれあい館の出入口は、フラットな構造の自動ドアです。

奥多摩水と緑のふれあい館

バリアフリートイレは1Fにあります。やや狭いスペースの個室で、ウォシュレット付き便器とオストメイト装置が備えられています。

奥多摩水と緑のふれあい館

館内は円形に近い構造で、中央部のエントランスホールは「ふれあい広場水のホール」です。1Fには3つの展示室があります。

奥多摩水と緑のふれあい館

展示室の入口もフラットな構造です。車椅子で問題なく見学できます。

奥多摩水と緑のふれあい館

奥多摩の民俗と歴史を紹介するコーナー。

奥多摩水と緑のふれあい館

奥多摩の獅子舞です。

奥多摩水と緑のふれあい館

人形浄瑠璃の紹介などもあります。

奥多摩水と緑のふれあい館

水と緑のふれあい館は、中2階に展示室が2室、そして2階にショップとレストランがある構造です。いずれも室内には段差がなく車椅子で利用できます。健常者は1Fから中2階へは階段で上がり、中2階と2階は螺旋スロープで移動する構造です。

奥多摩水と緑のふれあい館

車椅子利用者は1Fと中2階をエレベーターで移動します。

奥多摩水と緑のふれあい館

中2階のエレベーター乗降場所から、螺旋スロープを下がったり上がったりして、中2階と2階を移動します。

奥多摩水と緑のふれあい館

見た目の印象よりは、車椅子が動く螺旋スロープです。ショップは「わざび」など奥多摩土産が中心の品ぞろえ。パノラマレストラン「カタクリの花」は、奥多摩湖を眺望する景観で、ジビエ料理、各種定食、ダムカレー、うどん蕎麦などがいただけます。

奥多摩水と緑のふれあい館

中2階の展示室も、フラットな構造です。

奥多摩水と緑のふれあい館

今回の取材ではタイミングが悪く、3Dシアターの内部構造を実際には確認できませんでした。スタッフの話では、フラットな床に可動式の椅子が配置されているので、車椅子で問題なく鑑賞できるそうです。

奥多摩水と緑のふれあい館

中2階と2階は螺旋スロープで移動しますが、奥多摩水と緑のふれあい館は車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

別稿で「奥多摩周遊道路 山のふるさと村」の詳しいバリアフリー情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年1月に執筆しました)

奥多摩周遊道路 山のふるさと村 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都奥多摩町から檜原村へと続くドライブルート「奥多摩周遊道路」には、車椅子で休憩ができる施設が2か所あります。その内、奥多摩町にあるのが「東京都立奥多摩湖畔公園山のふるさと村」、「山ふる」の愛称で呼ばれる都の施設です。

山のふるさと村には、レストランと展示情報室がある「ビジターセンター」、木工教室など開催される「クラフトセンター」、そしてキャンプ場があります。車椅子で休憩に利用できるビジターセンターとクラフトセンターを中心に、現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお檜原村にある檜原都民の森については、別稿「奥多摩周遊道路 檜原都民の森 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

山のふるさと村

奥多摩周遊道路から山のふるさと村へ行く側道に入ります。キャンプ場の駐車場は別にありますが、側道の終点にビジターセンターとクラフトセンターの共通駐車場があります。身障者用駐車スペースはビジターセンター前に1台分用意されています。

山のふるさと村

ビジターセンターは2フロア構造の施設で、駐車場の高さのフロアがビジターセンター、下のフロアにレストランがあります。ビジターセンターへは身障者用駐車スペースからフラットに移動できます。出入口に段差はありません。

山のふるさと村

ビジターセンターには、自然を紹介した展示や、各種のパンフレットや資料が置かれています。奥多摩の自然に詳しい専門職員が常駐しているので、自然情報や施設案内、周辺案内などを聞くことができます。今回は奥多摩湖周辺に住むアナグマの生態について教えていただけました。

山のふるさと村

センター内にある薪ストーブが暖かい。松ぼっくりや木の実などを拾ってくると、ストーブの中で炭を作る実験をしていただけるそうです。

山のふるさと村

レストランに移動します。屋内に階段がない構造で、屋外から下のフロアに移動します。車椅子ルートを案内するサインが設置されています。

山のふるさと村

スロープの入口にも車椅子のサインがあります。

山のふるさと村

緩やかなスロープを下りると、トイレがある半地下の高さにでます。

山のふるさと村

ビジターセンターのトイレは外側から利用するタイプで、中央部がバリアフリートイレです。今回取材時は、故障で使用できませんでした。

山のふるさと村

レストランへは、もう一つスロープを下ります。このスロープも緩やかな傾斜です。

山のふるさと村

レストラン「ごはんCaféやませみ」の入口は手動ドアですが段差はありません。

山のふるさと村

店内はフラットでスペースに余裕があります。可動式のテーブル席を選べれば、車椅子で利用できます。

山のふるさと村

食券制やセルフサービスではなく、本格的なレストランです。美味しい定食、単品、バーガーやカレー、ケーキやドリンクなど多彩なメニューが用意されています。内装も素敵なレストランです。

山のふるさと村

レストランの前庭にはベンチシートが置かれ、水車小屋、太陽光発電施設などがあります。この先は奥多摩湖畔です。

山のふるさと村

次にクラフトセンターを紹介します。この中に綺麗なバリアフリートイレがあります。

山のふるさと村

ビジターセンターとクラフトセンターの間には、車椅子対応型の水飲みがあります。

山のふるさと村

クラフトセンターの正面は階段です。車椅子では横側からの迂回ルートが案内されています。

山のふるさと村

迂回ルートの入口にも車椅子のサインが掲示されています。

山のふるさと村

車椅子ルート上の小さな段差箇所には、段差解消スロープが設置されています。

山のふるさと村

クラフトセンターの出入口は段差の無い構造です。

山のふるさと村

クラフトセンターのエントランスロビーは、フラットな構造でスペースに余裕があります。

山のふるさと村

ロビーの奥に館内トイレがあります。

フラットな構造

バリアフリートイレはスペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドが備えられています。

フラットな構造

山のふるさと村は、奥多摩周遊道路ドライブの休憩に、車椅子で利用できる施設です。

(本稿は2022年1月に執筆しました)