東京の水瓶である小河内ダム、奥多摩湖畔にある東京都水道局のPR施設です。開館は1998年。奥多摩の歴史民俗、水道に関する情報、そしてお土産店とレストランがある無料施設です。
奥多摩湖畔には複数の無料駐車場がありますが、水と緑のふれあい館の横が、ダム展望塔など奥多摩湖の観光スポットに最も近い駐車場です。したがって観光シーズンは混みます。
空いていれば、水と緑のふれあい館に近い場所に、身障者用駐車スペースが3台分。
もう一か所に2台分用意されています。
ここに駐車できれば車椅子でのアクセスは問題ありません。
水と緑のふれあい館の前にあるオブジェは、館には関係なく、自転車ロードレースを記念して設置されたものでした。
水と緑のふれあい館の出入口は、フラットな構造の自動ドアです。
バリアフリートイレは1Fにあります。やや狭いスペースの個室で、ウォシュレット付き便器とオストメイト装置が備えられています。
館内は円形に近い構造で、中央部のエントランスホールは「ふれあい広場水のホール」です。1Fには3つの展示室があります。
展示室の入口もフラットな構造です。車椅子で問題なく見学できます。
奥多摩の民俗と歴史を紹介するコーナー。
奥多摩の獅子舞です。
人形浄瑠璃の紹介などもあります。
水と緑のふれあい館は、中2階に展示室が2室、そして2階にショップとレストランがある構造です。いずれも室内には段差がなく車椅子で利用できます。健常者は1Fから中2階へは階段で上がり、中2階と2階は螺旋スロープで移動する構造です。
車椅子利用者は1Fと中2階をエレベーターで移動します。
中2階のエレベーター乗降場所から、螺旋スロープを下がったり上がったりして、中2階と2階を移動します。
見た目の印象よりは、車椅子が動く螺旋スロープです。ショップは「わざび」など奥多摩土産が中心の品ぞろえ。パノラマレストラン「カタクリの花」は、奥多摩湖を眺望する景観で、ジビエ料理、各種定食、ダムカレー、うどん蕎麦などがいただけます。
中2階の展示室も、フラットな構造です。
今回の取材ではタイミングが悪く、3Dシアターの内部構造を実際には確認できませんでした。スタッフの話では、フラットな床に可動式の椅子が配置されているので、車椅子で問題なく鑑賞できるそうです。
中2階と2階は螺旋スロープで移動しますが、奥多摩水と緑のふれあい館は車椅子で利用できるバリアフリー施設です。
別稿で「奥多摩周遊道路 山のふるさと村」の詳しいバリアフリー情報を掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年1月に執筆しました)