ECOM駿河台屋上庭園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都千代田区「ECOM駿河台 」は、植栽、昆虫、野鳥が共生する三井住友海上の駿河台ビルと新館を活用した屋内施設と屋外庭園で、いずれも無料で利用できるバリアフリー施設です。

ECOM駿河台

駿河台ビルの屋上庭園は1984年の竣工。2001年第一次改修、2012年第二次改修、2013年にエレベーターが設置されて車椅子での利用が可能になりました。

ECOM駿河台

屋上庭園には平均して1mの土壌が積まれ、植栽は自然環境のまま生育しています。その数は100種類超。ニュートンのリンゴの木もあります。

ECOM駿河台

ここで確認された野鳥の種類は20種類。定期的にバードウォッチングイベントが開催されます。また飛来する野鳥が好む昆虫を調べ、該当する昆虫が好む植物を植栽する取り組みが行われています。

ECOM駿河台

新館の開発にあわせて2012年に開館したECOM駿河台は、1Fはグルメ店、2Fは小さな展示室兼イベントスペースです。館内にはエレベーターがあり、バリアフリートイレが配置されています。前庭は緑化エリアで庇は緑化庇、内装に使用される木材は間伐材と建物はエコ仕様です。2Fの窓からはバードウォッチングができます。

ECOM駿河台

野鳥の生態から見た場合、ここ駿河台は東京の2大野鳥生息エリアである皇居と上野公園の中間地です。ECOM駿河台屋上庭園は、両エリアを飛び交う野鳥の休憩地になることを目指しています。

専任専門スタッフを配置して、皇居と上野公園に生息する野鳥を調べ、その野鳥が止まり木に好む在来種を植栽する取り組みは「エコロジカルネットワーク」と説明されています。ECOM駿河台 は、車椅子で利用できる都心のオアシスです。

野鳥の楽園でもある「皇居東御苑」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年9月に加筆しました)

神田 駿河台太田姫稲荷神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

東京都千代田区の「駿河台太田姫稲荷神社」は、2013年にリニューアルした神田駿河台の神社で、車道から車椅子で境内に入れます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

神田駿河台の傾斜地に建つ1457年創建の神社。名称は「太田姫」。どのような神様なのか気になる縁起です。

神田は江戸っ子の氏子集団の活動が盛んな地域。とても小さな神社ですが、ビジネスマンの参拝が絶えません。地元の人、地元に勤めている人から信仰されている神社です。

境内へのメインルートは階段です。車椅子では社務所側の車道から境内へ入ります。傾斜路ですが車椅子での通行は可能です。

駿河台太田姫稲荷神社

手水舎は車椅子で手を浄めることができる構造です。

駿河台太田姫稲荷神社

拝殿場所は2段の上なので車椅子では段の下からの参拝になります。小さな神社なので、2段の下からでもそれほど違和感のない参拝になります。

駿河台太田姫稲荷神社

太田道灌が京都の神社「一口稲荷神社」を勧請して創建したと伝えられます。「一口」の読み方は「いもあらい」です。

その契機は、太田道灌の娘が天然痘を患い、平癒を京都「一口稲荷神社」に祈願したところ全快したこと。「一口稲荷神社」から「太田姫稲荷神社」へ名称変更されたのは明治5年です。「太田道灌の娘」=「太田姫」=「神様」と思われていますが、実は違うそうです。

縁起は百人一首の名手小野篁までさかのぼります。篁が船で遭難しかけたとき現れたのが「太田姫の命」。その神託に基づいて篁が創建したのが京都の「一口稲荷神社」。したがって「太田姫」とは小野篁がお告げを聞いた神様です。

現在の地に移転されたのが昭和6年。社務所と本殿はそのまま2011年を迎え、東日本大震災で被災しました。社務所は建て直し、本殿は全面リニューアルして、2013年に再建なりました。

「駿河台太田姫稲荷神社」は、神田江戸っ子とビジネスマンの信仰を集める神社です。傾斜立地ではありますが、車椅子で参拝できます。

江戸の総鎮守「神田明神」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年9月に加筆しました)

東京復活大聖堂 ニコライ堂 車椅子拝観ガイド バリアフリー情報

神田駿河台に建つ「ニコライ堂」は車椅子で拝観できます。車椅子での拝観方法と、ニコライ堂に関する情報を紹介します。

ニコライ堂

ニコライ堂は御茶ノ水駅から徒歩2分、小川町から徒歩7分と案内されています。距離的には駅から近いのですが、坂道の途中にあり、御茶ノ水方面からは下り坂、小川町方面からは上り坂です。頑張れば車椅子で移動できますが、それなりの傾斜がある坂道です。また現時点では御茶ノ水駅のバリアフリー改修工事は未完成で、車椅子では利用しにくい駅です。

ニコライ堂には信徒専用の駐車場があります。一般拝観者は利用できませんが、身障者に限り利用可能です。必ず事前に利用を申請して許可を受けてください。また日時によっては利用できないことがあります。

拝観が可能な時間は13時から夏季は16時、冬季は15時30分までです。拝観献金は一人300円。入口に拝観料を入れる箱があります。無人対応なのでお釣りは出ません。コロナ禍以後は拝観時間に変更があるので、最新情報を確認してください。

ニコライ堂

教会入口は階段です。車椅子利用者は近くにいる教会関係者に声をかけてください。スロープルートに案内していただけます。

ニコライ堂

聖堂の中で一般拝観者が立ち入れるのは、出入口付近の一部だけです。ドームの下のお祈りの場所は、信徒だけの世界です。拝観エリアはフラットなので車椅子で移動できます。ロープが張られているので、立ち入り可能ゾーンは解り易く間違えることはありません。

聖堂の中には数多くの聖人の「イコン」があります。一つひとつ拝観する価値があります。また聖堂の内装は、ドームやテラスなど見るべきものが多々あります。

使われている十字架は「八端十字」。スラブ系の正教会で使われる十字で、一般的なラテン十字架ではありません。

ニコライ堂

ニコライ堂は通称です。正式な名称は「東京復活大聖堂教会」で「正教会」の教会です。正教会は一か国にひとつの正教会組織を作ることが原則で、この協会は「日本正教会」の教会。さらに「日本正教会」の中心となる教会である「首座主教座大聖堂」でもあります。全国にある「ハリストス正教会」のトップの教会です。ちなみに「ハリストス」とは、キリストのギリシャ語読み。正教会を「ギリシャ正教会」「東方正教会」と呼ぶのは、正しい別称です。

ニコライ堂

教会の歴史を紹介します。大聖堂が竣工したのは1891年。その後1923年の関東大震災でドームや鐘楼が崩落し火災が発生。建物はほぼ壊滅状態になりました。

1929年に復興。太平洋戦争の空襲では喪失しなかったため、現在の建物はこの1929年に復興されたものです。国の重要文化財に指定されたのは1962年のことです。

拝観できる範囲は限られますが、ニコライ堂は車椅子で聖堂内部を拝観できます。

ニコライ堂から徒歩圏にある西神田の「カトリック神田教会」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年9月に加筆しました)