ギンザグラフィックギャラリー(ggg)車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都中央区銀座七丁目。DNP銀座ビルにあるギャラリー「ギンザグラフィックギャラリー」では、年間8本前後の魅力的な企画展が開催されます。愛称は頭文字から「ggg(スリー・ジー)」。車椅子から見たgggのバリアフリー状況を紹介します。

gggは1986年に開館しました。大日本印刷(株)の文化活動です。

車椅子で行く銀座~ギンザグラフィックギャラリー バリアフリー情報

開催される企画展の共通テーマは「グラフィックデザインとの出会い」です。展示会のスケジュールをチェックしてください。

車椅子で行く銀座~ギンザグラフィックギャラリー バリアフリー情報

狭いながらもgggは最低限のバリアフリー要件を満たした施設です。

開催される企画展は、これまでの実績ではすべて入場無料。質の高い企画展が、銀座の中心で、無料で観覧できるギャラリーです。ただし日曜祝日は原則休館。土曜日は開館。開館時間は11時から19時まで。企画展によって変わることがあり得ますので、スケジュールはチェックしてください。

場所は銀座の中心地、専用駐車場はありません。すずらん通りと交詢社通りの交差点で、施設入口は交詢社通り側です。周辺の道路歩道は整備されているので、どの方面から車椅子でアクセスしても、決定的な段差や悪路はありません。

ギンザグラフィックギャラリー

gggは2016年にリニューアルしました。この時点では入口がややラフなスロープになりましたが、2019年に段差構造に戻りました。

ギンザグラフィックギャラリー

そして車椅子専用入口ができました。インターフォンでスタッフに連絡して利用します。

ギンザグラフィックギャラリー

車椅子専用入口はすずらん通り側にあります。

車椅子で行く銀座~ギンザグラフィックギャラリー バリアフリー情報

スタッフの誘導に従って入館してください。

車椅子で行く銀座~ギンザグラフィックギャラリー バリアフリー情報

1FとB1の展示場はフラットな構造で、一般的な車椅子なら利用できます。

ギンザグラフィックギャラリー

B1展示室の出入口は自動ドアです。

ギンザグラフィックギャラリー

健常な来場者は階段で上下階を移動する会場設定ですが、車椅子利用者は1Fでスタッフに申告するとエレベーターが利用できます。

ギンザグラフィックギャラリー

一般的な車椅子なら乗り込めるサイズのエレベーターです。

ギンザグラフィックギャラリー

バリアフリートイレはB2にあります。エレベーターを利用してください。

gggは車椅子専用出入口を通り、フロア間移動はエレベーターを利用します。スタッフの誘導にしたがい車椅子で観覧してください。

銀座八丁目の「銀座資生堂ギャラリー」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年6月に加筆修正しました)

銀座 GINZA SIX 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

2017年に開業した「GINZA SIX」はバリアフリー施設です。車椅子からみた状況を紹介します。

GINZA SIX

デパートを超え、世界に挑む商業施設です。バリアフリーレベルは高く、エレベーターとエスカレーターの配置と数、バリアフリートイレの数、通路の広さ、いずれも最新のバリアフリー設計です。吹き抜け空間を贅沢にとり、銀座にしてはスペースに余裕があります。車椅子利用に構造的な問題はありません。

GINZA SIX

バレーサービスを選べる地下駐車場があります。車でのアクセスは良好です。

地下鉄銀座駅とは地下通路でB2に直結しました。緩やかなスロープ路で車椅子で快適に移動できます。「GINZA SIX」のB2入口にもスロープがあり、雨の日でも濡れずに移動できます。

GINZA SIX

「GINZA SIX」のショップフロア、特に高級ショップが並ぶフロアはスペースに余裕があり、車椅子で問題なく利用できます。

グルメ店は現時点では混雑しています。特に比較的手ごろな価格の店は、ピーク時間帯はもちろん、アイドルタイムでも混んでいます。GINZA SIXでランチは、行列に並ぶ覚悟でお出かけください。

空いている状況なら問題はないのですが、名店街のB2フロアの通路はやや狭く、混雑すると車椅子では苦戦します。デパ地下名店街の常識的な通路幅ですが、車椅子での利用には少し狭い通路です。

フロアの上下階移動のメイン動線は、エスカレーターを想定した設計で、目立つ場所に2系統あります。しかし現在のところエレベーターは混みます。大きな荷物をもった観光客が多いからかもしれません。エレベーターには身障者優先基がありますが、それも混みました。混雑時はフロアにスタッフがスタンバイして、車椅子の利用を助けていただけることもあります。

GINZA SIX

「ガーデン」と呼ばれる屋上庭園は、約4,000㎡あり、100種類の木々が植栽されています。

GINZA SIX

フェンスは全方向ガラス張りで、ぐるりと車椅子で一周できるバリアフリー庭園です。銀座を上から眺めることができます。

GINZA SIX庭園内の通路も緑化されたバリアフリー空間です。

GINZA SIX2018年の夏は、夜間のライトアップ企画が開催されています。

GINZA SIXそして稲荷神社が鎮座。車椅子で参拝できます。

GINZA SIX

全体的にバリアフリー面の理論上の問題はありません。トイレが無いのは2Fだけです。混雑に気を付けて、車椅子で利用して下さい。

2016年に開業した「東急プラザ銀座」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年7月に執筆しました)