現代アートの拠点 ワタリウム美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都渋谷区神宮前にある現代アートを中心に展覧会、講演会、ワークショップなどを開催するプライベート美術館です。開館は1990年。常設展はなく、年間3本から5本程度の企画展覧会が開催されています。

来館者用の駐車場はありません。外苑前駅から徒歩8分の案内です。東京メトロ銀座線の外苑前駅は、バリアフリーに改修されています。美術館の前の交差点は、キラー通りの「原宿幼稚園前」です。

ワタリウム美術館

ワタリウム美術館はB1から4Fまでが一般公開されています。地階へは階段で下りるので、車椅子での利用は困難です。MB1はカフェ、B1は書籍などを販売するとても楽しいアート空間のショップです。

ワタリウム美術館

1Fのエントランスは両開きの手動ドアです。今回取材時はドアの半分が開放されていました。ドア下に小さな段差がありますが、車椅子で乗り越えることができます。

ワタリウム美術館

1Fは受付とミュージアムショップです。アート感覚あふれる個性的な品揃えが楽しいミュージアムショップは、通路幅に余裕はありませんが、決定的な段差はないので、空いていれば車椅子で利用できないことはありません。

ワタリウム美術館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が割引になります。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。今回取材時は「視覚トリップ展」が開催されていました。会期は2022年1月22日から5月15日まで。同展は障がい者の観覧料は200円割引になります。

展示室は2Fから4Fで、1基あるエレベーターで移動します。このエレベーターのかごは奥行きが浅い構造で、普通サイズの車椅子を横向きに入れて何とか乗り込めました。サイズの大きい車椅子や、エレベーター内で横向きに半回転出来ない方は、エレベーターが利用できないかもしれません。この点がワタリウム美術館を車椅子で観覧できるか否かのポイントです。

ワタリウム美術館

エレベーターを利用できれば、展示フロア内はフラットな構造なので車椅子で観覧できます。

ワタリウム美術館

ワタリウム美術館のフロアは三角形で、展示室である2F、3F、4Fは三角形の使い方がそれぞれ違います。各フロアの構造を紹介します。

2Fは二等辺三角形のフロアをほぼ全面的に使用した展示室です。窓際のフロアの一角は45度の角度です。

ワタリウム美術館

フロア中央部の円柱がエレベーターです。

ワタリウム美術館

円柱を囲むように、展示空間が広がります。

ワタリウム美術館

一部は3Fまでの吹き抜け構造になっています。この分、3Fの展示スペースは2Fよりも狭くなっています。

ワタリウム美術館

二等辺三角形の一角は90度。ここだけを見ると一般的な構造の展示室です。

ワタリウム美術館

3Fへ上がります。3Fフロアから吹き抜け構造部のガラス壁越しに、2Fを見下ろすことができます。

ワタリウム美術館

3F展示スペースはほぼ長方形で、面積は2F展示スペースの約半分程度です。

ワタリウム美術館

4Fはオフィススペースがあるため、3Fとほぼ同じ面積の長方形です。

ワタリウム美術館

ワタリウム美術館のトイレは4Fにあります。洋式トイレの一般的な個室トイレが1つあります。バリアフリートイレはありません。

ワタリウム美術館

アート空間でもあるB1が利用できないのが残念ですが、エレベーターを利用できるかがワタリウム美術館車椅子観覧のポイントです。バリアフリートイレは近隣の施設を利用してください。

新国立競技場の隣接地にある「日本オリンピックミュージアム」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年4月に執筆しました)

梅のお寺 千駄ヶ谷 瑞円寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

国立競技場から近い、東京都渋谷区千駄ヶ谷の高台に建つ曹洞宗のお寺です。開山は1670年頃で、千駄ヶ谷の総鎮守、鳩森八幡宮の別当寺でした。瑞円寺は梅林があり、春先には観梅が楽しめます。

周辺はアップダウンがある地形で、国立競技場方面からは観音坂を上がり、そして榎坂を上がり、山門に向かいます。千駄ヶ谷駅方面からアクセスしたほうが、緩やかな傾斜路を通りお参りができます。

山門への道は車椅子で通行できない階段路です。

千駄ヶ谷瑞円寺

階段路の手前の榎坂から最初の観梅ができます。階段路の横に、しだれ紅梅と白梅が咲いていました。

千駄ヶ谷瑞円寺

榎坂をもう少し上がると「参拝者駐車場」への入口があります。車椅子ではここから境内に進んでください。

千駄ヶ谷瑞円寺

境内までは坂道を上がります。

千駄ヶ谷瑞円寺

この坂を上がり切れば、本堂の横に出ます。境内はほぼフラットな地形で、数多くの梅の木があります。

千駄ヶ谷瑞円寺

梅の花をみながら、ほぼフラットな舗装路面を通り、本堂へ進みます。

千駄ヶ谷瑞円寺

しだれ白梅が咲いています。

千駄ヶ谷瑞円寺

本堂の前まで車椅子で移動できます。

千駄ヶ谷瑞円寺

本堂のお賽銭箱は4段の上です。車椅子では段の手前からのお参りになります。

千駄ヶ谷瑞円寺

本堂の近くに梅林があります。舗装路面から車椅子で観梅できます。今回は紅梅白梅ともに、まだ三部咲き程度でした。

千駄ヶ谷瑞円寺

梅林にはヒツジにみえる石像が置かれています。

千駄ヶ谷瑞円寺

梅林から山門方面へ、緩やかな傾斜の石畳舗装路を通り、車椅子で移動できます。

千駄ヶ谷瑞円寺

山門の近くに石塔石仏群があります。壮観です。車椅子でここまで行けるので、お参りしてください。

千駄ヶ谷瑞円寺

山門は段差路なので、車椅子では梅をみながら、駐車場方面へ引き返します。

千駄ヶ谷瑞円寺

千駄ヶ谷の瑞円寺は、アップダウンがあるルートを通行しますが、静かな環境で車椅子から観梅ができるお寺です。

千駄ヶ谷一帯の総鎮守「鳩森八幡神社」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年3月に執筆しました)

千駄ヶ谷 鳩森八幡神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

東京都渋谷区にある千駄ヶ谷一帯の総鎮守です。読み方は「はとのもり」。創建は720年頃、または860年と伝えられる古社です。

鳩森八幡神社

境内は基本的にはフラットな路面です。

鳩森八幡神社

ところどころに、車椅子で通行できないデコボコ路があります。

鳩森八幡神社

境内には見どころが多々あります。タッチパネル式のデジタル案内板で、ご由緒や境内案内を見ることができます。

鳩森八幡神社

都内最古の富士塚が残る神社として知られています。

鳩森八幡神社

お隣には日本将棋会館があり、境内の「将棋堂」には巨大な王将の駒が祀られています。

鳩森八幡神社

境内に「能楽殿」があり、元旦には新年を祝う謡、5月には「鳩森薪能」が披露されます。

鳩森八幡神社

社務所では「鳩のお守り」や「鳩みくじ」などを頒布。ご利益があります。

鳩森八幡神社

アクセスは千駄ヶ谷駅から徒歩5分の案内。参拝者用の駐車場はありません。千駄ヶ谷駅方面から境内に入るルートは決定的な段差はなく、大鳥居をくぐり境内に入ると小さな凹凸がある石畳風の参道が整備されています。

鳩森八幡神社

もう一つの正面鳥居から境内へ入るルートも、車椅子で通行可能です。社殿までまっすぐに舗装された参道が伸びます。

鳩森八幡神社

手水舎は段差がありますが、少し無理をして近づいて手を伸ばせば、車椅子からお浄めが出来ないことはありません。近づくとセンサーが感知して、竹筒から浄水が流れるシステムです。

鳩森八幡神社

浄水はお花で飾られています。

鳩森八幡神社

拝殿は4段の上で段差回避スロープはありません。車椅子では段の手前からの参拝になります。階段の両脇に手すりが設置されています

鳩森八幡神社

現在、一方通行規制が行われています。

鳩森八幡神社

境内のお末社を紹介します。天照大神を祀る「神明社」は、車椅子で参拝できます。小さな鳥居をくぐり参道を進みます。

鳩森八幡神社

今回参拝時はフェンスが閉じられていましたが、段差なく社の手前まで進むことができます。

鳩森八幡神社

「甲賀稲荷神社」は、参道がデコボコ段差路です。車椅子では参拝できません。

鳩森八幡神社

目つきの鋭いお狐様が祠を護っています。

鳩森八幡神社

富士塚は冨士浅間神社。鳥居の先は、健脚の人にとっては面白い山登りルートです。

鳩森八幡神社

一合目から山頂まで悪路を登ります。車椅子はもちろん、ハイヒールでは無理、革靴でも辛い悪路です。足が悪いレベルの人でも苦戦する登山になります。

鳩森八幡神社

富士塚山頂から境内を見渡すことが出来ます。

鳩森八幡神社

車椅子で境内のすべてを廻ることは出来ませんが、千駄ヶ谷の鳩森八幡神社は、見どころの多い都心の総鎮守です。無理のない範囲で、車椅子で参拝してください。

千駄ヶ谷の国立能楽堂には、特別展・企画展などが開催され資料展示室があります。別稿で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

(本稿は2022年3月に執筆しました)