静岡県 道の駅ふじおやま 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

静岡県の北東、小山町にある富士山を仰ぐ道の駅です。開業は2004年で段差のないバリアフリー設計、メイン棟とトイレ棟で構成されます。足柄山にも近く金太郎がメインキャラクターを務めています。

道の駅ふじおやま

身障者用駐車スペースはトイレ棟前に2台分屋根付きで設けられています。

道の駅ふじおやま

駐車場からメイン棟まで段差のない構造です。メイン棟では地場産品直売所「みくりやの郷」、お土産売店、レストラン「ふじおやま」が営業しています。他に情報コーナー、観光情報センターなどがあります。

道の駅ふじおやま

出入口は複数あり全てフラットな構造の自動ドアです。車椅子で問題なく出入りができます。

道の駅ふじおやま

ショップの通路は車椅子が通行できる幅が確保されています。レストランは食券制のセルフサービスで、スペースに余裕がある可動式のテーブル席です。

トイレ棟に加えてメイン棟内にもバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドが備えられています。道の駅ふじおやまは、車椅子で利用できる施設です。

道の駅ふじおやま

小山町の「富士浅間神社富士山東口本宮」、別称「須走浅間神社」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2023年1月に執筆しました)

富士山東口本宮 須走浅間神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

創建は807年。「富士浅間神社富士山東口本宮」、別称「須走浅間神社」は世界文化遺産「富士山」構成資産の1つです。住所は静岡県小山町須走。802年の富士山の噴火で被害が大きかったエリアです。その後は富士山の登山道、須走口の本宮として信仰されています。

境内はバリアフリーではありませんが、無理をすれば車椅子で参拝できないことはありません。現地の状況全般と車椅子での参拝可能ルートを紹介します。

富士山東口本宮 須走浅間神社

車椅子で社殿に参拝するまでの距離が短いのは、138号線に面した「宮上駐車場」からのルートです。

富士山東口本宮 須走浅間神社

駐車場は広く、公衆トイレ棟の横には身障者用駐車区画が1台分用意されています。

富士山東口本宮 須走浅間神社

駐車場から鳥居をくぐり境内に入ります。鳥居の下まではほぼフラットな舗装路面です。

富士山東口本宮 須走浅間神社

その先が下り坂です。傾斜角度はそれなりにありますが、元気な介助者がいれば何とか車椅子で通行できます。

この参道の周囲には「富士講講碑群」があり、富士講信仰に触れることができます。

富士山東口本宮 須走浅間神社

富士山東口本宮 須走浅間神社

坂道を進むと「参拝順路」の掲示があり、右側の道に誘導されます。

富士山東口本宮 須走浅間神社

この道は表参道に出る道で、その通りに進むと先に段差があります。車椅子はそのまま直進してください。

富士山東口本宮 須走浅間神社

この先に車椅子参拝の最大の難所があります。坂道参道から社殿の前に出る箇所に段差があり、2つの簡易スロープが置かれています。車椅子でのクリアは苦戦しました。行きの下りよりも、帰りの上りのほうが、より大変でした。力が必要です。慎重に通行して下さい。

富士山東口本宮 須走浅間神社

社殿周辺の状況です。簡易スロープの難所を超えると、社殿の前に出ます。社殿前は平坦な舗装路面です。

富士山東口本宮 須走浅間神社

賽銭箱は数段の上にありますが、段の手前から参拝しても違和感のない距離です。車椅子で段の手前から参拝できます。

富士山東口本宮 須走浅間神社

手水舎は一段の上で、車椅子からは手が届きにくい構造ですが、介助があれば手を浄めることができるかもしれません。

富士山東口本宮 須走浅間神社

表参道ルートの状況です。正規の参拝ルートである、表参道の状況を紹介します。正規ルートは段差のある神橋とその先に階段があります。

富士山東口本宮 須走浅間神社

車椅子では正面から見て右側にある、急坂路を上がります。傾斜角度はとてもきつく、車椅子での登坂にはもの凄い力が必要です。ここが最大の難所です。

富士山東口本宮 須走浅間神社

この先にある手水舎も、一段の上にある構造です。車椅子でのお浄めは苦戦します。

富士山東口本宮 須走浅間神社

「神門」へと続く表参道の途中にも階段があります。車椅子では右側の迂回路を進みます。

富士山東口本宮 須走浅間神社

迂回路の傾斜は緩く、一般的な車椅子利用者なら通行可能です。

富士山東口本宮 須走浅間神社

神門の手前の狛犬は、溶岩の上で睨みをきかせています。

富士山東口本宮 須走浅間神社

富士山東口本宮 須走浅間神社

神門の下は段差があります。車椅子では迂回路を通り、神門はパスしてください。

富士山東口本宮 須走浅間神社

神門内の社殿側は、富士山が祀られています。

富士山東口本宮 須走浅間神社

富士山東口本宮 須走浅間神社

神門の先の表参道は社殿まで車椅子で通行可能。「神馬舎」は車椅子で参拝可能です。

富士山東口本宮 須走浅間神社

その先、社殿近くにあるお末社への道もほぼ舗装されています。車椅子でかなり近づいて参拝できます。

富士山東口本宮 須走浅間神社

富士山東口本宮 須走浅間神社

参道横にある「亀石」にも、車椅子でかなり近づけます。

富士山東口本宮 須走浅間神社

参道にある公衆トイレにはバリアフリートイレがあります。

富士山東口本宮 須走浅間神社

富士山東口本宮、須走浅間神社の車椅子参拝は、宮上駐車場からのルート、表参道ルート、どちらにも難所が1ヵ所あります。そこをクリアできれば、車椅子で参拝できます。

富士宮市に鎮座する「富士山本宮浅間大社」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年1月に執筆しました)

静岡県 道の駅すばしり 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

「すばしり」は富士山の登山口「須走」のこと。静岡県小山町に2011年に開業しました。

道の駅すばしり

東富士五湖道路の終点、須走ICの出入口にある、富士山に一番近い道の駅です。そして車椅子に優しいバリアフリー設計の施設です。現地の状況を紹介します。

道の駅すばしり

身障者用駐車スペースは、24時間トイレ棟前に、屋根付きで3台分用意されています。

道の駅すばしり

駐車区画の広さは充分に確保。車椅子で利用しやすい駐車スペースです。ここに停めれば、雨天でも濡れずに施設館内に移動できます。

道の駅すばしり

バリアフリートイレは、24時間トイレ棟内に1つ、そして施設1Fに1つ用意されています。

道の駅すばしり

写真は施設内1Fトイレで、ユニバーサルベッドが備えられています。

道の駅すばしり

施設2Fのトイレは、男女別トイレ内に、車椅子マークがついた広い個室が各一つあります。介助が不要な車椅子利用者なら十分に利用できるトイレです。

エントランスから館内にかけてバリアフリー仕様、車椅子で利用できます。エントランスの外側は、ソフトクリームなどのテイクアウトショップ、館内1Fは産直物産品ショップ「FUJIYAMA BAZAAR」と観光情報コーナーです。

道の駅すばしり

「FUJIYAMA BAZAAR」内の通路幅は一般的なサイズで、混雑していなければ車椅子で買い物ができます。各種富士山グッズや自衛隊グッズも販売しています。

道の駅すばしり

施設2Fの状況です。館内にエレベーターが1基あり、車椅子で上下階移動ができます。エレベーターのかごのサイズはやや小型ですが、一般的なサイズの車椅子なら余裕を持って収容します。

2Fには食事処「ふじやま食堂」があります。食券制セルフサービス店ですが、可動式のテーブル席があるので、良い席を選べれば車椅子で利用可能です。メニューは麺類やお握りが中心です。天気が良い日は、窓越しに富士山を仰ぎ見ることができます。

2Fから外にでたところに足湯があります。今回取材時は冬季休業中でした。

道の駅すばしり

2010年代の施設なので、施設全般段差のないバリアフリー設計です。「道の駅すばしり」は車椅子で利用しやすい道の駅です。

近隣にある「富士浅間神社富士山東口本宮」別称「須走浅間神社」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年1月に執筆しました)