神奈川の産直 平塚あさつゆ広場 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

神奈川県平塚市にあるJA湘南の「あさつゆ広場」は、2010年に開業した車椅子で買い物ができる農産物直売所です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

平塚あさつゆ広場

駐車場は約100台を収容します。それでも入口で入場待ちになることがあります。適度に回転する駐車場なので、数台並んでいるくらいなら、それほど待たされることはありません。身障者用駐車区画は入場口からすぐの場所に1台分あります。

平塚あさつゆ広場

やや解り難いのですが、お店の裏手に臨時駐車場があります。身障者用駐車区画はありませんが、こちらはあまり満車にはならないので、状況によっては、裏手の狭い道に入り、臨時駐車場の広々した場所に停めた方が、車椅子での乗降は楽かもしれません。

臨時駐車場からショップへは、敷地を出ることなく移動できますが、途中側溝の上を通る箇所があり、ここだけは傾斜路になります。それでも車椅子で通行可能なレベルの傾斜です。

店舗のバリアフリー状況です。ワンフロアでシンプルな構造の店舗です。

神奈川の産直 平塚あさつゆ広場

店舗の屋外には花や苗などが並び、外向きにテイクアウトのジェラート&ソフトクリーム販売店が営業します。幾つかベンチが置かれ、皆さん座ってソフトやアイスをいただいています。

平塚あさつゆ広場

店内の通路幅は余裕があります。車椅子での店内移動に大きな問題はありません。

トイレはビルトイン構造ながら店舗の横側に外向きあるタイプで、バリアフリートイレは1つあります。

神奈川の産直 平塚あさつゆ広場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

スペースに余裕があるトイレで、取材時の状況では綺麗なトイレでした。

神奈川の産直 平塚あさつゆ広場

地元の人がお買い物に来て、ゆっくり時間を過ごしているという印象。地元の人に愛されているJA湘南の産直ショップです。

神奈川の産直 平塚あさつゆ広場

「あさつゆ広場」の隣にある広大な施設は「花菜ガーデン」。四季折々の花が咲くフラワーゾーンや、収穫体験などができるアグリゾーンがある施設です。

平塚あさつゆ広場

入園と駐車場が有料の施設ですが、各種障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入園料と駐車料金が無料に減免されます。園内は基本バリアフリー、車椅子でお花の鑑賞は可能。最もにぎわうのは薔薇のシーズンです。周囲は田園や畑が広がるのどかなエリア。富士山が近くに見えます。

平塚あさつゆ広場

JA湘南の大型直売所です。「あさつゆ広場」は、車椅子で買い物ができる産直ショップです。

関東地方にあるバリアフリーな農産物直売所を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年11月に加筆修正しました)

平塚花菜ガーデン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

神奈川県平塚市の「花菜ガーデン」は、車椅子で利用しやすい植物園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

平塚花菜ガーデン

正式名称は「神奈川県立花と緑のふれあいセンター」。「花菜ガーデン」は一般公募による愛称です。

2010年に開園しました。面積は9.2haと横浜スタジアム3個分ほど。広々としたお花の公園です。そして各設備がとても綺麗で、バリアフリーレベルが高い施設です。

季節のお花を歩きながら楽しむ「フラワーゾーン」と、収穫体験ができる「アグリゾーン」、そしてレストランや休憩施設など屋内施設があります。

平塚花菜ガーデン 

アクセスと駐車場の状況です。徒歩圏内に駅はありません。車の利用が便利です。

350台を収容する有料駐車場があります。障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で普通車の駐車料金が無料に減免されます。

花菜ガーデン

施設入口近くに身障者用駐車区画が屋根付きで5台分用意されます。そこから入園窓口まで、屋根が設置されています。

花菜ガーデン

花菜ガーデン

入園料金は季節変動制です。5月が最も高く、次いで春と秋。夏と冬は低料金になります。入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入園料が無料に減免されます。

平塚花菜ガーデン

バリアフリートイレの状況です。施設入口にある屋内施設ゾーンに2カ所と、園内3カ所にある独立棟トイレの全てに、バリアフリートイレがあります。

平塚花菜ガーデン

「フラワーゾーン」ではバラをはじめ、ハナモモ、アジサイ、サルビア、サザンカ、ロウバイなど、四季折々のお花が楽しめます。

平塚花菜ガーデン

正面入口の先に広がる広場は「センターフィールド」。その左側がフラワーゾーンです。

花菜ガーデン

散策路はフラットな舗装路です。車椅子で問題なく散策できます。

花菜ガーデン

一部、未舗装の散策路がありますが、無理に車椅子で通行する必要はありません。また段差路には迂回スロープ路があります。「みはらしデッキ」へはスロープで迂回して行くことができます。

花菜ガーデン

最も力が入るのはバラ園です。近年エリアが拡張されました。バラ園はほぼ全域を車椅子で散策できます。

花菜ガーデン

花菜ガーデン

花菜ガーデン

その他のエリアも、アップダウンが少ない舗装路です。車椅子でゆっくりとお花を鑑賞できます。

花菜ガーデン

「チャベックの家と庭」の内部は、フリー休憩スペースです。出入口のドアは手動ですが、内部は車椅子で利用できるフラットスペースです。

花菜ガーデン

花菜ガーデン

アグリゾーンは農業体験ができるゾーンです。散策路はほぼフラットな舗装路なので、車椅子での移動は可能です。その時期に収穫できる野菜などがある時期は、その様子を通路から見学できます。

花菜ガーデン

花菜ガーデン

こどもの遊び場「キッズビレッジ」や「キッズファーム」もあります。

花菜ガーデン

花菜ガーデン

屋内施設棟「めぐみの研究棟ゾーン」のバリアフリー状況です。

無料エリアにある、レストランとショップが入る棟は「みのりの棟」。フラットでスペースに余裕があるので、車椅子での利用に問題はありません。レストランは食券制のセルフサービス、店内はフラットで一般的なテーブル席です。

花菜ガーデン

花菜ガーデン

その先の左手が、展示室や図書室がある「ひらきの棟」。フラットで通路幅は余裕があります。

右手が無料休憩所として開放される「つどいの棟」。可動式のテーブル席があり、車椅子でお弁当をいただくことができます。

バリアフリートイレは「みのりの棟」内と、「つどいの棟」横のトイレと、レストランの横にあります。

花菜ガーデン

花菜ガーデン

花菜ガーデンは車椅子でとても利用しやすいバリアフリー施設です。春バラの季節がトップシーズンです。

小田原フラワーガーデンのバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年11月に加筆修正しました)

平塚市美術館と平塚市博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

神奈川県平塚市の市立美術館と博物館は、市役所や図書館などがある市の「文化ゾーン」にある施設です。両施設のバリアフリー状況を紹介します。

平塚市美術館と平塚市博物館

アクセス方法です。平塚駅からは徒歩20分の案内。車椅子利用者は車の利用が便利です。

2018年から駐車場の利用ルールが変わり、すべての駐車場が有料になりました。ただし障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で駐車料金は無料に減免されます。利用施設の窓口で減免措置を受ける運用です。

美術館に隣接する駐車場が「文化ゾーン第3駐車場」、博物館の正面が「文化ゾーン第2駐車場」です。どちらの駐車場にも身障者用駐車区画の用意があります。

美術館と博物館は、道を隔てて建つ施設なので、どちらかの駐車場を利用して、徒歩で移動することは出来ます。

平塚市美術館と平塚市博物館

○平塚市美術館のバリアフリー状況

1990年竣工で2フロア構成の凝った設計です。屋内外に配置されたアート作品群。レストランと市民ギャラリーが併設されます。正面エントランスは階段ですが、迂回スロープがあります。反対側の「文化ゾーン第3駐車場」からは段差なく館内に入ります。

平塚市美術館と平塚市博物館

1Fエントランスホールには、巨大な創作物が展示されています。

平塚市美術館と平塚市博物館

1Fは受付とパブリックスペースで、2Fが企画展示室です。吹き抜け構造の解放感がある館内空間です。

平塚市美術館と平塚市博物館

トイレは1Fにあります。一般的なサイズのバリアフリートイレが用意されています。

平塚市美術館と平塚市博物館

ほとんどの企画展は、障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。有料入場者は1Fの受付でチケットを買います。障がい者と介助者は2F展示室前の受付で、手帳を提示してください。

平塚市美術館

館内外に14体のアート作品が展示されています。これらの鑑賞や公園スペースの利用は無料です。前庭は芝生の公園スペース、車椅子で乗り入れができます。

平塚市美術館

2Fの約半分は屋外彫刻広場です。2F屋外にある彫刻広場は、外の階段を利用する設計なので、車椅子利用者はエレベーターで2F行き、手動ドアから出入りしてください。手動ドアは介助者がいれば車椅子での出入りは可能です。

平塚市美術館

○平塚市博物館のバリアフリー状況

博物館は入館無料です。噴水がある公園スペースに面した独立した建物で、1976年の竣工です。

屋外展示があります。大釜や仕込み桶、中世の住居跡、相模川流域の岩石や、箱根から運ばれた神代杉の巨大な根などが展示されています。これらは周囲から眺めるだけなら、車椅子でも観察可能。展示のテーマが混在していて、なんとなく不思議な屋外展示空間です。

博物館は3フロア構成で、エレベーターがありません。車椅子利用者は1Fだけの見学になります。1Fと2Fが無料展示室。3Fが有料のプラネタリウムです。

プラネタリウムの観覧料は、各種障害者手帳等の提示で本人と介助者1名は無料に減免されます。1Fにはかなり古いバリアフリートイレがあります。

館内展示の内容は立派です。1Fしか見学していませんが、平塚の地理、歴史、文化を凝った展示物で解説しています。またボランティア解説員による、詳しい解説が聞けます。1Fと屋外展示は、車椅子で利用できる博物館です。

平塚市博物館のバリアフリー状況

平塚市美術館と平塚市博物館は、すぐ近くにある施設です。美術館はバリアフリー施設、博物館はエレベーターが無い構造です。

「茅ヶ崎市美術館」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年11月に加筆修正しました)